投げつりで釣るカレイ釣り

alt属性 さかな釣り

冬の代表的なターゲットは何といってもカレイ釣りです。釣り場は堤防でも砂浜でも釣れます。
もともとカレイは冷水を好む仲間ですが、マコガレイ、イシガレイは比較的暖かい地域まで適応しており、北海道から九州北部にかけて広く分布しております。
今回ご紹介するのはマコガレイの釣り方を解説します

出典:写真AC

棲息地、特徴

棲息地

砂や泥の海底に生息し、海底に潜むのに適した平たい体をしており、目が体の右側の面に2つともある特徴的な形態をしている。

産卵期は、12月~翌5月で南ほど早く、東京湾では12月~翌1月、青森県の日本海側では2月~5月です。温暖化の影響で各内湾の水温低下が遅れ産卵期がずれ込む傾向があります。

特徴

カレイ亜目 カレイ科
眼が体の左側にあるのが特徴。
背鰭と臀鰭の基底部に粗雑な小瘤状突起が並ぶ。
鱗は粗雑で星状に散在している。
歯は門歯状で密接して並ぶ。
背鰭、臀鰭、尾鰭に黒色の条紋がある。
本種は眼が体の左側にあるカレイ科に属する。

出典: www.google.com

分布、釣り期

分布

北海道西岸から九州西岸までの日本海、東シナ海、北海道南岸から土佐湾までの太平洋岸、瀬戸内分布

釣り期

10月~5月ごろで、ハイシーズンは3月~4月です。

仕掛け

カレイ釣りのタックル

カレイ釣りでは2~3本の置き竿で遠、中、近で投げ分けて釣ります。

2本ヨリの作り方

二本ヨリ(砂ずり)の作り方 -撚りを密に入れる方法-
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タックルについて解説します

【サオ】


標準負荷30号(適合ハリス25~35号)程度で、長さは4.25m、ある程度腰のしっかりしたものを使います。

※携帯性では振り出しサオが便利ですが、遠投が有利なポイントでは並継ぎに分があります。

【オモリ】


潮の早いポイントでは40号のオモリを使っても流されて止まらない時もありますので、そのようなポイントを視野に入れて標準負荷35号といった硬調のサオが必要になることもあります。

【リール】

飛距離に有利な投げ釣り専用のリールを用意したいです。ドラグについてですが、カレイはエサをくわえたまま走る魚ではないのでドラグフリーは必要ない。

ただ、硬調のサオを使う場合は、ドラグがあれば、イトが出ることで食い込みの悪さを補ってくれます。

※デメリットとして、ドラッグを緩めたままだとミチイトが潮にのって出過ぎることがあり、それが原因でオマツリになる頻度が増えます。誘いのたびにドラッグを締め直す手間から誘いがおろそかになることもあります。

【ミチイト】

PEのミチイトを使う場合は1.5~2号、ナイロンを使うのでしたら3~4号が標準です。

近年、有名ポイントはややスレ気味で遠投に分があることが多く、PEを使う人が多いです。最近はキス用の並継ぎで硬調タックスに0.8号のPEで、超遠投で狙うベテランもいるといいます。

【ハリ】


本州では、天秤の先に全長50~1.2mの吹き流し2、3本バリ仕掛けで使うの一般的です。

ハリは軸の長い流線や、流線を太い軸にしたカレイバリなどがあります。ハリのサイズは、40cm超えの大型が狙える場所では15~16号を使い、25~30cmを狙えるところでは10~13号を使います。

【東西の仕掛けの違い】


エサ取りが多い関西では、濁り潮のときに夜行玉を付ける程度で、割とシンプルな仕掛けが好まれる。これに対し、関東以北では、たくさんのビーズを付けたりして、派手な仕掛けが主流。主に使われるのは、鳥の羽根、夜行ゴム管やフライフィッシングのマテリアルであるエッグボールなどをハリに通します。

関東の派手な仕掛けは、魚に対して視覚的なアピールになると同時に、仕掛けの比重を調整する役割もあります。

【ムシエサ】


エサはアオイソメとイワイソメ(マムシ、ホンムシ)が主流。
アオイソメは廉価で低水温下でもよく動き、どこでも手に入りやすいです。

つけ方はアオイソメの房掛けとアオイソメとイワイソメを通し刺しす方法があります。

アオイソメとイワイソメを通し刺しする方法について解説します。
3~5cmに切ったイワイソメをハリにコキ上げ、その下にアオイソメを房掛けにする通称「アオマム」は、イワイソメの匂いとアオイソメの動きやボリューム感を合わせた、いいとこどりをした方法です。集魚効果の高いアオコガネが手に入れば好エサとなります。これ以外に東北地方ではエラコが手に入れば定番のムシエサです。

マコガレイの釣り場の変化

カレイのポイントは産卵の行動とリンクして変わっていきます。

乗っ込み期は、水温の変動期に当たるので、水深があって水温が安定している深場が狙い目となる。カケアガリであれば下を狙います。

産卵が近づくと、河口や湧水のある淡水の影響が強い場所にカレイが集まるので、狭いポイントでアタリが集中します。

産卵後は、厳寒期に当たるので、もう一度水温が高めの深場へ落ちます。水温が上がってくる春先は、浅場で広範囲に散って荒食いをするので、遠近投投分ければ数釣りができます。その後、体力が回復したカレイは、沖の深場に帰っていきます。

※産卵後は魚の個体差で1ヶ月以上ずれることがあります。

攻め方

【カケアガリが狙い目】


シーズンの前半~中期では、航路のなどのカケアガリでも攻め方が違います。前半~中盤はカケアガリの下、後半は浅場の上を攻めます。オモリを引いて海底の起伏を探り、ミチイトの色分けでカケアガリの位置を正確につかみましょう。

【遠近投げ】


複数のサオで、遠近投げ分けて狙うのがカレイ釣りのセオリーです。アタリの出た距離と海底の状態で、その日のパターンを探りましょう。堤防からの投入は、仕掛けを地面に置かず、仕掛けをぶら下げて投げる方がトラブルが少ないです。

【サオ先は目線の高さに合わせておく】


置きサオで待つのが基本のスタイルなので、アタリは見やすい高さに、サオ先を合わせておくことが大切です。ミチイトは張りすぎると食い込みが悪くなるので軽く張るようにします。

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引用、参考元:日本の魚釣り、投げ釣り入門(西東社)、さかな・釣り検索(つり人社)

まとめ

冬から春にかけて投げを象徴する代表的なターゲット、カレイ釣りをご紹介しました。
一般的には30cmクラスが多いのですが、最大で60cmくらいまで大きくなるものもいます。
食味の方は、大きなものは刺身に、小ぶりのものは唐揚げが美味しいといわれます。

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