カマス釣りの魅力と具体的なテクニックを徹底解説!初心者からベテランまで、シーズン別の釣り方や最適なポイント、エサの選び方、タナの探り方など役立つ情報が満載です。
【魅力あふれるカマス釣りの世界へ】
カマス釣りは、その力強い引きと釣果の多さから、多くの釣り人に愛されています。カマスは魚食性が強く、小魚をエサにして狙うウキ釣りは特に効果的です。この記事では、初心者からベテランまで、誰もが楽しめるカマス釣りの魅力と具体的なテクニックを詳しく解説します。シーズンごとの釣り方や、最適な釣り場の選び方、日中と夜間の違い、さらにはタナの探り方やアタリの取り方まで、役立つ情報が満載です。ぜひ最後まで読んで、カマス釣りの醍醐味を存分に味わってください。
長時間楽しめるウキ釣りの魅力
カマスは全長20〜40cmの魚で、非常に強い魚食性を持っています。鋭い歯を持ち、小魚を捕らえて食べる性質があります。沿岸部で釣れるカマスには2種類あり、一般的なのは背中が赤っぽいアカカマス(アブラカマス、ホンカマス)で、もう一つは背が青っぽいヤマトカマス(ミズカマス)です。アカカマスはヤマトカマスに比べて味が良く、堤防からでも大きな個体を狙うことができます。
カマスは通常、同じサイズの群れを作り、集団でエサを追いかけます。このため、釣れる時は短時間で入れ食い状態になりますが、時合いが来なければ好ポイントでも釣果が期待できません。釣れる時と釣れない時がはっきりしているのが特徴です。しかし、釣れる時には大量のカマスを釣ることができます。
カマスの強い魚食性を活かして、フラッシャーサビキを使った投げサビキ釣りやルアー釣りで狙う人も多いですが、魚の身エサを使ったウキ釣りも根強い人気があります。
ウキ釣りにはいくつかの利点があります。まず、カマスがスレにくいことです。ルアーやサビキで何匹も釣ると、魚が見切ってしまい急に食わなくなることがありますが、魚の身や小魚をエサにしたウキ釣りでは終日安定した釣果が期待できます。
また、ウキ釣りでは一箇所に腰を据えてカマスの回遊を待つことができ、朝夕のまづめ時だけでなく、深いタナを狙えば日中でも釣果を上げることが可能です。
小魚の接岸シーズン
関東近郊でのカマス釣りシーズンは夏の終わりから秋にかけてですが、エサとなるカタクチイワシやキビナゴなどの小魚の回遊によってカマスの接岸時期は大きく左右されます。地域によっては、6〜7月にもカマスの大きな回遊が見られることがあります。例えば、和歌山・串本周辺では6月中旬から回遊が見られるのに対し、静岡中部では6月はまだ小型のカマスが多く、8月になると成魚が回遊し始めます。シーズンは地域ごとに異なるため、釣行前に地元の釣具店などで情報収集を行うことが重要です。
近年では冬でも海水温が高めに保たれる傾向があり、冬期でもカマスが釣れるようになっています。これは、ヤマトカマスが主な地域にアカカマスの接岸が見られるようになり、二種類のカマスの釣期が重なることで、釣れる期間が長くなっているためと考えられます。
釣りのフィールドは堤防や小磯など、カマスが岸辺まで回遊してくる場所が適しています。特に港周りの堤防や岸壁はカマスの回遊コースを予測しやすいため、お勧めのスポットです。ただし、どんな港でも釣れるわけではなく、外洋に面して潮通しが良いことが最大の条件となります。
日中はカマスの群れが回遊してくるのを待つ釣りとなります。エサとなる小魚の回遊が目視できたり、サビキ釣りの人に小魚がヒットし始めたら、時合いの合図です。特に小魚が岸近くに集まる朝夕のまづめ時は絶好のチャンス。また、常夜灯のある岸壁では暗くなってからが狙い目です。
ウキ釣りのポイント
堤防でのポイントは、先端寄りや外海側、堤防の切れ目や角など、潮通しの良い場所が好ポイントとなります。さらに、大型船が接岸する水深のある岸壁も狙い目です。また、海側の消波ブロック帯も、小魚が回遊するブロックの切れ目にカマスが集まるため、良い釣り場となります。ただし、消波ブロックは危険度が高いため、乗らずに釣ることを基本としましょう。
小魚は集光性が強いため、夜になると常夜灯の下に集まり、これを狙ってカマスが回遊してきます。日中、カマスは水面近くから海底付近まで幅広い層を回遊するため、水深の深いポイントが有利です。まずはカマスがどの深さを回遊しているかを確認しましょう。その目安となるのがエサとなるイワシなどの泳層です。サビキ釣りで小魚を狙っている釣り人が周囲にいれば、どの深さで釣れているかを聞くと良いでしょう。また、事前に釣具店で情報を収集するのも有効です。一般的にイワシの泳層は表層、アジは海底付近とされています。このように、回遊している魚種からタナを推測できます。
朝夕のまづめ時は、エサとなる小魚の群れが浅いタナを回遊することが多く、日中は深くなります。ウキ釣りでは、ウキ止め糸をずらしてウキを移動させることで、幅広いタナに対応できます。これが遊動式仕掛けのウキ釣りのメリットです。さらに、ウキ釣りでは遠投して沖の潮目などにエサを留めておけるため、ルアー釣りや投げサビキとは異なり、カマスに対してより長くアピールできます。
【日中の堤防でのカマス釣り】
アカカマスは関東から沖縄の沿岸で狙えますが、ヤマトカマスは温暖な海を好み、主に南日本での釣果が目立ちます。日中にカマスを狙う際は、潮通しが良いことに加えて、船道など水深があるポイントが近い堤防が最適です。
【夜の堤防でのカマス釣り】
カマスを狙えるエリアは日中と同様、関東から南日本全域の沿岸です。ただし、夜間に適したフィールドは、潮通しや水深よりも常夜灯があることが最大の条件となります。常夜灯は集光性の強い小魚を引き寄せ、それを狙ってカマスが集まるため、釣りやすい環境を提供します。
【カマスのウキ釣りのポイント】
カマス釣りのポイントは、エサとなるイワシなどの小魚が回遊してくる場所です。特に外洋に突き出た堤防の先端部や、外洋に面した曲がり角は、水深があれば日中でもカマスを狙える一級ポイントです。潮通しの良い沖堤防は、どこも好ポイントになります。港内は日中の釣り場としては不向きですが、夜間は常夜灯に小魚が集まり、それを追ってカマスも入り込んでくるため、狙い目となります。さらに、港内は風や波の影響を受けにくいのも利点です。
ウキ釣りのタックル
カマス釣り専用のウキ釣りタックルはありませんが、一般的には磯竿が使われます。長さは4.2〜5.3m、強度は1.2〜1.5号の竿が標準とされています。これにより、大型のカマスも抜き上げることができます。ウキから下の仕掛け全長が約2mになるため、短いルアーロッドなどではキャストが難しくなります。磯竿には外ガイド式と中通し式がありますが、夜釣りでは穂先絡みなどのトラブルが少ない中通し式が使いやすいです。
スピニングリールは、ナイロン3号のミチイトが100m以上巻けるものを用意しましょう。近年、レバーブレーキ式を使用する人も増えていますが、通常のドラグ付きリールでも問題ありません。フロロカーボンやPEラインも選択肢に入りますが、しなやかさと扱いやすさのバランスから、ナイロンラインが最適です。特にPEラインは風の影響で糸ふけが出やすく、張りがなさ過ぎるためにウキが遊動しづらいので、ウキ釣りにはあまり使用されません。
服装は一般的な防波堤釣りのスタイルで問題ありませんが、必ずライフベストを着用し、足場が滑りやすい場所ではスパイクやフェルトスパイク底のブーツ、シューズを選びましょう。また、水中の小魚の様子を目視したり、ウキを見やすくするために、偏光グラスの着用をお勧めします。
ウキ釣りの仕掛け
カマスの遊泳層はエサとなる小魚の動きや時合いによって、表層から底近くまで幅広く変わるため、対応するには遊動式仕掛けが必要です。これはウキフカセ釣りなどでおなじみの仕掛けですが、クロダイやメジナを狙う繊細な仕掛けとは異なり、カマスを抜き上げられる太めの仕掛けが使われます。
カマス釣りのチャンスタイムは朝夕のまづめ時ですが、ウキ釣りであれば日中でも夜でも釣果が期待できます。基本的な仕掛けは変わりませんが、日中と夜では使用するウキを変えたほうがアタリを取りやすくなります。
日中は視認性が良く、アタリを大きく見せてくれる棒ウキが基本です。夜は棒ウキでも円錐ウキでも構いませんが、化学発光体やLED電球が付いた電気ウキを選びましょう。オモリ負荷は3〜5号のものが標準です。ミチイトとハリスの間には浮力調整用のオモリを付けます。中通しオモリでも良いですが、サルカン付きのオモリの方が接続が楽で、仕掛けが撚れることも防げます。ウキの浮力からワイヤーハリスやエサの重さを差し引いて、2〜4号の軽めのオモリを使用します。
オモリの下には、3号のフロロカーボン製ハリスを1mほど結び、その先にタチウオ用のハリ付きワイヤーハリスを装着します。ハリスにチチワを作り、そこにワイヤーハリスのヨリモドシ付きフックを掛けるだけで簡単に接続できます。
仕掛けを自作する場合、ワイヤーハリスは結びづらいため、3号のフロロカーボンハリスを直結します。カマスに噛み切られないよう、内径がひとまわり大きな夜光パイプで、ハリのチモトから10cmほど上までカバーします。ハリは軸の長いタチウオバリの1〜1/0号を使用します。
カマスは神経質な魚ではないため、ハリスの太さやハリの大きさはあまり気にしなくても大丈夫です。ワイヤーハリスが切られることはないので、予備は2〜3本あれば十分ですが、手返しよく釣るためにあらかじめエサを付けたワイヤーハリスを数本用意しておくと便利です。
【遊動式仕掛けの仕組み】
「遊動式仕掛け」は、タナを幅広く攻めることができる仕掛けです。ウキ留め糸の位置を調整することで、狙いのタナに合わせてウキ下の長さを自在に設定できます。例えば、水深10mの場所で底近くを狙う場合、ウキ留め糸の位置を水深からハリスの長さを引いた9mに設定すれば、付けエサが底ギリギリを流れるようになります。この場合、ウキ留め糸とウキゴムの距離は1mが基準となります。
一方、朝夕のまづめ時に表層を狙う場合は、ウキ留め糸とウキゴムを接近させ、ウキをオモリのすぐ上に固定することで、ハリスの長さ分の深さを探ることができます。
【日中と夜間のウキ釣りタックルと仕掛け】
日中と夜間のタックルや仕掛けは基本的に変わりません。ただし、日中は棒ウキを使用し、夜間は電気ウキを使用します。夜釣りでは表層で釣れることが多いため、ウキを固定し、ハリスの長さ分(約1m)の水深を流すこともあります。
ウキの選び方
日中は棒ウキが見やすい
日中は視認性に優れる棒ウキがおすすめです。長さは20〜40cmくらいで、オモリ負荷3〜5号ほどのオモリが内蔵されている自立式タイプが、キャストしやすく使いやすいです。基本的に、細長いウキほど感度が良くなりますが、視認性が悪くなる点に注意が必要です。
夜釣りに使う電気ウキ
夜釣りでは、化学発光体やLEDを使用して発光するウキを選びましょう。棒ウキや円錐ウキのいずれも自ら光るため視認性は良好ですので、使いやすいタイプを選ぶと良いでしょう。オモリ負荷は日中の棒ウキと同様に、3〜5号が標準となります。
仕掛け作りの小物
浮力調整オモリ
ミチイトとハリスの間に装着します。サルカンと一体になったオモリがおすすめです。基本的には、ウキのオモリ負荷よりも1〜2号軽いものをセットするようにします。
ハリス
オモリとワイヤーハリスの間に、1mほどのハリスを結びます。比重が高く水へのなじみが良いフロロカーボンの2.5〜3号が標準です。
ハリ付きワイヤーハリス
小型のチヌバリに細いワイヤーが結ばれたカマス専用のワイヤーハリスもありますが、20cm以上の良型カマスを狙う場合はタチウオ用のものがおすすめです。
身エサが基本
カマスを釣るには、活きた小魚をエサにするのが理想ですが、身エサでも十分に釣れます。活きエサを準備する手間や装備を考えると、身エサを使うほうが手軽です。
身エサは釣具店で市販されているものを使用するのが便利です。長さ5〜8cm、幅1.5cmほどの短冊状に切られたサンマやサバの切り身が一般的です。また、冷凍のキビナゴや、スーパーマーケットで購入できるキビナゴの生干しも使用できます。
自分で身エサの短冊を作ることも可能です。ソウダガツオやサバなど、皮目がギラギラと光る魚がおすすめです。三枚におろした後、塩漬けして冷蔵庫で保存し、釣行前に短冊に切り分けて使用します。
身エサとキビナゴのどちらがカマスに好反応を示すかは、その日の状況によります。両方を用意しておくと良いでしょう。日中など遠投力が必要な場合は、冷凍キビナゴよりも身エサやキビナゴの生干しの方がエサ切れしにくく、安心してキャストできます。
ハリ付けは、身エサなら縫い刺しにして、なるべく身が真っ直ぐになるようにします。小魚は1匹刺しで、目からハリ先を通し、反対側から再び胴のあたりに差し込み、ハリ先がほんのわずかに出るようにします。
カマス狙いのエサとハリ付けの方法
使われるエサ
カマスは魚食性が強いため、エサにはサンマやサバの切り身、冷凍キビナゴを使用します。また、食料品店で買えるキビナゴの一夜干しも効果的です。
キビナゴのハリ付け
キビナゴは目や目の付け根からハリを入れ、ハリ先を返して腹から背へと抜く「縫い刺し」でハリ付けします。ハリ先はわずかに出しておくのがポイントです。
身エサのハリ付け
1〜1.5cm幅で短冊状に切られた身エサは、幅の太いほうからハリを入れ、縫い刺しにします。なるべく身がまっすぐになるように付けることがポイントです。
タナを探るのがカギ
仕掛けをポイントの潮上側にキャストしたら、狙いのタナまでエサを沈めます。タナが深い場合は、リールのベイルを起こしたまま竿を軽くあおるなどしてミチイトを送り出し、仕掛けを速く沈めるようにしましょう。
ウキが落ち着くのを待ってから、イトフケを取り、アタリを待ちます。しばらく待ってもアタリがなければ、誘いをかけます。それでも反応がなければ、仕掛けを回収して再度投入しましょう。
キーポイントとなるのは、タナの調整と誘いです。カマスは、朝夕のまづめ時には比較的浅いタナ(1.5〜2m)を回遊することが多いですが、陽が昇っている時は深いタナを回遊します。それを意識してタナを調整しましょう。
まづめ時でも上層でアタリが少ない時は、ウキ下を深くしてみると良いです。カマスは思ったよりも深いタナに潜んでいることがあり、3m以上タナを下げてアタリが出ることもあります。逆に、ウキが馴染む前に竿先が持っていかれるようなアタリが出た場合は、エサが落下する途中で食われているので、ウキ下をより浅くしたほうが効率的です。
カマスが表層近くを遊泳している夜間の釣りでは、浅いタナを攻めるのが基本です。また、沖側よりも常夜灯が照らす海面の明暗の境目や岸壁の際が狙い目となります。
カマスはフィッシュイーターなので、動くものに興味を示します。そのため、ただ単に仕掛けを沈めているだけでは釣果が伸びません。潮流を利用してエサを浮き上がらせたり、落とし込んだりを繰り返し、エサを積極的に動かしてカマスにアピールすることが大切です。潮の流れがない時でも、竿をあおったり、ミチイトを巻き上げたりすることで大きくエサを動かし、活きた魚のような動きを演出して食いを立たせることが可能です。
ウキの動きからアタリを読む
アタリは、仕掛けを投入してエサがタナに落ち着いた直後や、誘いをかけた直後に出ることが多いです。もちろん、潮に乗ってウキが流れている途中に引き込まれるようなアタリが出ることもあります。多くの場合、ウキがスーッと海中へ引き込まれるわかりやすいアタリが出ますが、早合わせは禁物です。十分にエサを食い込ませてから、大きく竿をあおってハリ掛かりさせることが重要です。
カマスが表層近くでエサを食い込むと、ウキに大きな変化が出ないこともあります。ウキがモゾモゾと上下に動いたり、潮の流れよりも速い動きで移動したり、潮の流れと逆に動いたりするなど、少しでもウキの動きに違和感があれば、聞き合わせをしてみましょう。聞き合わせは、イトフケを取ったあと、ゆっくりと竿を立てて竿先の重みを確認するように行います。カマスが食っていれば、竿を立てたときにガツガツと魚の感触が手元に伝わるので、それから改めて合わせを入れます。
ハリ掛かりしたら、竿の弾力を活かしながらやり取りして足元まで寄せ、一気に堤防の上へと抜き上げて取り込みましょう。なお、ハリを外す際は、メゴチバサミなどでしっかり魚体を保持し、ペンチでハリを外します。直接手で歯に触れると怪我をする危険性が高いので注意が必要です。
カマスのアタリと合わせのタイミング
カマスは一気にエサを食い込まず、モゾモゾとするだけでなかなかウキを引き込まないことが多いです。少しウキが引き込まれた程度で即合わせをするのはよくありません。ウキが水中や横方向に大きく動いたら、そのタイミングで大きく合わせを入れてハリ掛かりさせましょう。
アワセ~取り込み方法
- モゾモゾしていたウキが一気に水中へと引き込まれたら、すぐにイトフケを取ってミチイトを張りましょう。これが聞き合わせになります。このとき、竿先が引き込まれるようなら、カマスがエサを完全に食い込んでいると判断できます。その際に、大きく竿をあおって合わせを入れましょう。
- カマスがハリ掛かりしたら、竿の弾力を活かしてやり取りし、足元まで寄せてきます。手返しを重視するために玉網は使用せず、仕掛けを巻き上げながら竿先を下げ、一気に堤防の上へとゴボウ抜きにして釣り上げます。他の釣り人には十分に注意しましょう。
キャスト~誘いの動作
- 沖の船道や潮目など、カマスが回遊してくるポイントの潮上へ仕掛けをキャスト。この時、少し遠めに仕掛けを入れて、手前へと引き戻すようにする
- 日中などで深いタナまで仕掛けを落とし込む場合、ウキ留め糸を目安にリールからミチイトを素早く送り出して沈めると良いでしょう。
- 仕掛けを潮に乗せて流しながらアタリを待ちます。アタリがなければ、ミチイトを張って流れを止めたり、竿をあおってウキを動かすなどの誘いをかける必要があります。
誘いをかけるテクニック
ウキを潮に乗せて仕掛けを流すだけでもカマスは十分に食い付いてきますが、食いが悪い時には誘いをかけてエサの動きに変化を付け、エサをより目立たせることが有効です。ミチイトを張ったり軽く引いたりすることで仕掛けを浮かせ、またミチイトを緩めて沈めるの繰り返しが基本的な誘い方です。
潮が速い時はミチイトを張るだけでも十分な誘いになりますが、潮が動いていない時は積極的に誘うことが釣果の差に繋がります。竿をあおりながらミチイトを巻き取り、仕掛けを素早く海面近くまで巻き上げたり、ミチイトを張ったまま仕掛けを扇状に落とし込んだりと、さまざまなバリエーションを試してみましょう。
こちらの釣り方も参考にしてみて下さい
カマスの捌き方
参考元:日本の魚釣り、さかな釣り・検索、防波堤釣り入門
まとめ:カマス釣りの魅力とポイント
カマス釣りは、その強い魚食性と活発な行動から、釣り人にとって非常に魅力的なターゲットです。以下に、カマス釣りの魅力と重要なポイントを箇条書きでまとめます。
カマス釣りの魅力
- 強い魚食性:カマスは小魚を捕らえて食べるため、エサへの反応が良い。
- 種類:アカカマスとヤマトカマスの2種類があり、特にアカカマスは美味。
- 群れで行動:同じサイズのカマスが群れで行動し、一度釣れると短時間で大量に釣れることもある。
- 安定した釣果:魚の身エサを使うウキ釣りでは、ルアーやサビキ釣りに比べて終日安定した釣果が期待できる。
カマス釣りのポイント
- 釣りシーズン:地域によって異なるが、夏の終わりから秋、あるいは冬期でも釣れる。
- フィールド:堤防や小磯、港周りの堤防や岸壁が狙い目。潮通しが良く、水深があるポイントが有利。
- ウキ釣り:遊動式仕掛けでタナを調整し、エサを積極的に動かしてカマスにアピールする。
- タックル:磯竿やナイロン3号のミチイトを使用。昼は棒ウキ、夜は電気ウキを使う。
- エサ:サンマやサバの切り身、冷凍キビナゴなどが一般的。身エサは特に効果的。
- アタリの読み方:ウキの動きをよく観察し、モゾモゾとした動きがあれば聞き合わせを行う。
詳細なポイント
- タナを探る:エサを狙いのタナまで沈め、ウキの動きを観察しながらアタリを待つ。
- ウキの動き:ウキがスーッと海中に引き込まれたら、エサを十分に食い込ませてから合わせる。
- 誘いをかけるテクニック:エサを積極的に動かし、カマスの興味を引く。
カマス釣りは、適切なポイント選びと仕掛けの調整、エサの動かし方によって釣果が大きく変わる魅力的な釣りです。これらのポイントを押さえて、楽しいカマス釣りを楽しんでください。