ウナギ釣りは独特のその魅力から、多くの釣り師を魅了してきました。その魅力の一つは、ウナギの生態にあります。ウナギは深海から川へと進み、川や湖で成長するという、他の魚類とは異なるライフサイクルを持っています。そのため、ウナギ釣りは海釣りや川釣りとは異なる知識や技術を必要とします。これは新たな挑戦として、多くの釣り師にとって魅力的に映ります。
また、ウナギ釣りのもう一つの魅力は、その静寂な時間を過ごすことができる点にあります。ウナギは夜行性で、夜間に活動を始めます。この時間帯は、自然の静けさを感じながら釣りを楽しむことができ、日常の喧騒から離れて釣りに集中できます。
釣れたウナギは、蒲焼き、白焼きが代表的でとも美味しくいただけます。
ウナギの生態とその釣りの特徴
春先に河口にたどり着いたシラスウナギは、いったん川に上り始めると、どんな障害があってもそれを乗り越えて前進する。わずかでも湿気があれば野や畑を越え、断崖(だんがい)をも登って上流に達することもある。河川、湖沼、内湾に生息し、夜行性で、昼間は石垣、穴、泥の中などに潜み、夜間水中に出て摂餌(せつじ)する。きわめて貪食(どんしょく)で、天然の餌(えさ)は小魚、昆虫、貝類、エビ、カニ、ミミズ、多毛類などである。春から摂餌量が増加し、夏によく成長する。水温が10℃に下がると餌をとらなくなり、冬季はほとんど泥の中に潜っている。また、秋の水温低下とともに下流の深所や内湾に下り、春にふたたび上流へ移動するものもある。淡水域で5~10年を過ごした親魚は下りウナギになって、9月ごろから産卵のため降海する。
ウナギ釣りの特性の一つに、その待ち時間があります。 ウナギの餌に反応するまでの時間は不確定で、時には数時間待つこともあります。 餌にウナギが反応した瞬間の興奮は格別です。
また、ウナギ釣りは季節による変動も特徴的です。ウナギは気温や水温に敏感で、特に暖かい時期に活動します。そのため、ウナギ釣りのシーズンは晩春から初秋にかけてとなります。最盛期は梅雨の前後。
正しい竿やリール、糸の選択について
ウナギ釣りを行う際の竿、リール、糸の選択は成功のカギとなります。 それぞれの道具はウナギの特性、釣り場の環境、釣り人の技術レベルによって選択が異なります。
まず、竿についてです。ウナギ釣りに適した竿は、長さ、耐久性が重要です。一般的には2.5m~3mの竿が多く使われます。
次に、リールです。ウナギ釣りにおいては、大型のウナギに対応できる耐久性と力強さを持つリールが求められます。一般的には、トラブルが少ない中級品を用意しましょう。
最後に、糸です。ウナギ釣りにおいては、耐摩耗性と強度が求められます。ウナギは岩や石の隙間に隠れることが多いため、糸がこれらに接触した場合でも切れにくいものが必要です。また、大型のウナギを釣るには、強度のある糸が必要となります。ナイロン(4~6号)やフロロ製の糸が一般的ですが、最近はPE(カーボン)製のラインも人気です。
ウナギ用の針や仕掛けについて
ウナギ釣りにおいて、針や仕掛けの選択は重要なポイントとなります。 ウナギの口は小さく、硬いため、それに合わせた特殊な針や仕掛けが必要です。 ここでは、ウナギ用の針や仕掛けについて詳しく説明します。
まず、針についてです。ウナギ釣りでは向こうアワセでハリ掛かりさせるため、しっかりとエサを食わせることが大切です。一般的には、三越ウナギのハリが吸い込みがいいので愛用されているひとが多いです。
ウナギ釣りには特有の「時合い」があり、時合いを逃さないために短期決戦の釣りとなります。ウナギがしっかりとハリを飲み込んでいると、ハリを外すのは容易ではないうえに時間のロスになります。そこで、ウナギ釣りではハリを多めに持っていき、ウナギが掛かったらハリごとを切り離し、再びハリを結び直して速やかに竿を出すことも重要になってきます。
時合について
『時合い』とは
まず、魚にはその魚種やエリア、釣法によってよく釣れる時間とそうでない時間が存在する。釣れる時間帯のことを時合いというのだが、これは魚の補食スイッチが入った時間帯のことを指す。たとえば、急な水温低下や雨による濁りなど、魚の活性が下がる状況に陥ったとしても、どこかで食物を食べなければ生命活動を維持することができなくなる。よって、悪条件と呼ばれる中でも、その食い気に高低はあるものの、エサを食う時間帯があるはずだ。それをしっかりと見極めることができれば、効率よく釣果を上げることにつながる。
出典: tsurinews.jp
さらに、ウナギがハリを飲み込むと、すぐに絶命してしまうことがるため、口に掛かりやすいようにマルセイゴバリを使うベテランも多いといわれます。
【仕掛け】
【ウナギの投げ釣り仕掛け】
上下のサルカンの間にオモリとゴムクッションを通す遊動ウキや、遊動テンビン10~20号仕掛けも広く使われています。
竿とリールです。参考にして下さい。
Dananier-SHARK シーバスロッド ベイトロッド スピニングロッド 超軽量 カーボン製 EVAグリップ 釣り竿 コンパクト エギングロッド 海水淡水適用 1.8M/2.1M/2.4M… アブガルシア (Abu Garcia) CardinalIII SX (カーディナルIII) スピニングリール 各種 替スプール付きウナギ仕掛けです。参考にして下さい。
うなぎ 仕掛け 竹製筒 ウナギ釣り 手作り 捕獲 カゴ アナゴ 小魚 罠 もんどり返し セット ウナギ釣り 鰻取り うなぎ仕掛け、竹籠、40cm、2本セット、うなぎとり 台湾製仕掛けでこのようなものもあります。
漁具は地域によって地域によって禁止になっているいるのものがあります。お買い求めの際は使う地域の水産担当局にお問い合わせください。
ここでご紹介している以外に大きさの違うものが3種類あります。参考にしてみて下さい。
地獄網 袋網ウケ fn-4 浮子なし 錘付き ウナギ ナマズ ドジョウ カメ エビ ザリガニ 等 仕掛け アミ 魚 漁具 三谷G 代引不可
地獄網 袋網ウケ fn-3 浮子なし 錘付き ウナギ ナマズ ドジョウ カメ エビ ザリガニ 等 仕掛け アミ 魚 漁具 三谷G 代引不可
地獄網 袋網ウケ ナイロンメッシュ fn-3si 浮子なし 錘付き ウナギ ナマズ ドジョウ カメ エビ ザリガニ 等 仕掛け アミ 魚 漁具 三谷G 代引不可
仕掛けは、水田、用水路などのドジョウが生息していそうな所、茂みや岩陰などに設置して下さい。
ウナギが釣れる条件
【河川】
ウナギは何処の河川でも釣れる可能性があるが、とくに狙い目となるのは、ウナギのエサとなる小魚や甲殻類が豊富で、ウナギの隠れる捨て石やテトラポットといった障害物が点在している河川です。
※ウナギに漁業権が設定されている河川では、遊漁券の購入が必要になるので漁協に確認しておきたい。
【濁り】
河川の上流部で雨が降り、下流域がササ濁りになると、上流から流れてくる小魚やミミズ、昆虫などを狙ってウナギの捕食活動が活発になる。雨上がりにウナギ釣りに行くアングラーが多いのはこのためです。ただし、同じ濁りといっても、赤茶けた色の濁りがひどい場合、逆にウナギの活性が下がるので注意。
釣り場は無数にある
ウナギ釣りがビギナー向けである理由には、「タックルの気軽さ」と「どこでも釣れる」ということがあります。
ウナギが釣れるポイントは湾内、汽水域、河川の下流、中流、上流、小沼、用水路、ダム湖など、列挙してみるとほぼ水のある所ならどこでも釣れる可能性があります。
しかし、闇雲に竿を出せばどこでも釣れるということではありません。そこはやはりウナギの生態や習性を知ったうえでの攻略法というものがあります。
ウナギの棲み処
ウナギは日中、巣穴とか隠れ家と呼ばれる場所に潜んでおり、夜になるとエサを求めて活動を開始します。そこで、大切なのは、日中の内に釣り場を観察して、倒木や捨て石、テトラポット、石垣といったウナギの潜んでいそうな巣穴を探しておきます。さらに重要なことは、夜がメインになりますので足場の確認と安全対策も日中のうちにチェックしておきましょう。
障害物周りとしては、橋脚などの建造物もかなり有望なポイントとなります。他に水門や堰提の下など、エサとなる小魚や昆虫などがたまりやすい場所にもウナギが集まってきます。同じく、湖沼では河川の流れ込み、河川の合流点なども上流から流れてくるエサを捕食しにきます。
ウナギ狙いの主なポイント
【河川の合流点】
流れ込みや合流するポイントは、水中の酸素やプランクトンが豊富で、エビや小魚といったウナギのエサが集まりやすい
【護岸ヘチ】
流れが当たっているポイントは水深があり、上流から流れてきたミミズや昆虫類が溜る。こうした場所にウナギの通り道がある。
【テトラ周り】
有望なポイントの一つ。日中は巣穴に、夜間はテトラの周辺でウナギはエサを狙っています。水中のテトラの形状を把握しておきましょう。
【橋脚周り】
ウナギは橋脚などの障害物に着くことも多いので、橋脚の上流と下流を丹念に探ってみましょう。杭が立っていれば、そこもチェックしておきましょう。
【ウナギの通り道】
うなぎねらいのポイントとして護岸の説明で述べた通り、流れが当たっているポイントは川底がえぐれて深くなり、そこにエサが溜まると当然ウナギもやってきます。これを「ウナギの通り道」といい、このポイントをちょっと外れるとウナギは不思議なくらいかかりません。
上流部の澄んだ河川では、大岩の隙間などに筋状の窪みになったウナギの通り道を目で確認することもできます。こうしたウナギの通り道を、ゆっくり流れる重さのオモリ(仕掛け)を使って長いストロークで探ると、より効果的です。
ウナギが最も活動的になる時間帯とその理由
ウナギは基本的に夜行性で、日没後から2時間くらいの間に集中的に釣れます。夜通し釣る人もいるが、通常の釣り場では夜9時以降になると極端にウナギのアタリが少なくなってしまうので、準備万端に整えて時合に集中してみたい。
潮汐の影響を受ける釣り場では、「潮の動き」も重要です。潮の上げ初めから止まるまでが狙い時で、潮が止まると釣れなくなる。一般に、釣りは大潮など潮の動きが大きい日がよいとされるが、ポイントによって潮が動き過ぎて釣りにくくなるケースがあるそうです。むしろ、ゆっくりと潮が動く長潮の日に、いい釣果が得られることが多いといわれる。
河川の上流部で雨が降ると、ウナギの大好物であるミミズなどのエサが流されてくるため、ウナギの活性が上がりチャンスが到来します。また、降雨によって河川に濁りが入ると、日中でもウナギが釣れる可能性が高まります。
ウナギが夜間に活動する理由は、その生態と生存戦略によるものです。 夜間に活動することで、ウナギは天敵から身を守ることができます。 また、夜間は水温が下がり、酸素濃度が上昇するため、ウナギにとっては快適な環境となります。
しかし、ウナギの活動時間は季節や気象条件、釣り場の状況などにより変動することもあります。例えば、冬季や寒い日には、ウナギの活動は午前中にシフトすることもあります。
ウナギ釣りのテクニックとアタリの取り方
【ウナギ釣りのテクニック】
ウナギ釣りは、時合が始まってから仕掛けを投げるのは遅い。川底の地形や巣穴の有無。通り道を確認したら、日没少し前に仕掛けを投げ込んで様子を見てみたい。ウナギの活性が高い時期には、日が陰りだすと同時にアタリがあることも少なくない。アタリを待つ間は、ときどき竿を上げてみてエサが食われていないか、仕掛けが絡んでいないかなどをチェックしておくことも重要。時合が来たら、竿から離れないようにしてアタリに集中したい。
【ウナギ釣りの流れ】
ウナギが潜むエリアや通り道を絞り込んだら、仕掛けを投入して、着底後に糸ふけを取り、ゆっくり仕掛けを引いてみる。仕掛けがコツンと石などの障害物に当たる気配がしたら、そこで仕掛けをとめる。
【釣り方のポイント】
- オモリの重さを変え竿を数本出し、ポイントを幅広く探る。
- 夜釣りが主体ですから、アタリを逃さない工夫が必要で、竿先に鈴とかケミホタルなどの発光体をつける。
- アタリのパターンは一気に竿先が曲がるか、小刻みに前アタリが出た後に本アタリが出ることが多い。
- 前アタリではエサを飲み込んでいないので、慌てて竿を立てるとエサの先端だけ食われてスッポ抜けになることが多い。
- ウナギがハリ掛かりしたら、後は素早くリールを巻く。
『注意点と対策』
- ゆっくりリールを巻くとウナギが障害物の隙間に逃げ込んでラインを切られたり、ウナギがラインに絡みつき仕掛けがダメになることがある。
- ウナギを水面まで抜き上げたら頭上を越えて後方に抜き上げます。水際に落とすと逃げられることもあるし、ヌルヌルと逃げるウナギをつかむのは難しい。ウナギをつかむときはタオルか軍手でつかむとすべりません。
『持ち帰り』
一般的にはエアーポンプに入れたクーラーボックスなどに入れて活かしたまま持ち帰えりますが、または氷を入れた水に入れて仮死状態にして持ち帰ります。
帰った後、常温の水で数日おいて泥を吐かせます。
コツ4:餌の選択
ウナギが好む餌
『ウナギ釣りに使われる付けエサ』
【キヂ】
ウナギ釣りの定番のエサ。一箱300~400円で70~80匹入っています。型がそろっていて扱いやすく、釣果も安定しています。房掛けで使います。
【ドバミミズ】
公園や側溝、畑などの腐葉土の下で採取できます。キヂより臭いが強烈で、ウナギへのアピール度は抜群。蒸れに弱いので、保管は木製の木箱で。
【アオイソメ】
汽水域のウナギ釣りで人気のエサで、釣具店での入手も容易。ボリュームがあってエサ持ちもいい。ただし、エイなどの外道が掛かることもある。
【テナガエビ】
生きエサとして使う場合、尻尾からハリを刺して後ろ脚へハリを出す方法が簡単です。死んでいるエビなら頭をチョン掛けにする。
【稚アユ】
遡上する稚アユを追って上がってくるウナギを狙うのに最上のエサ。エラからハリを通して背中にハリ先を刺すか、切り身してからハリ掛けにする。
【アナジャコ】
東海地方から関西にかけてこのエサを使うところが多い。尻尾からハリを掛け、そのまま胴体に掛けるとエサ持ちがよくなる。
餌の付け方
餌の付け方には、釣りの成功に直結するようなポイントがあります。下記に、餌の付け方のコツと手順を紹介します。
フックの選択: ウナギ釣りにおいては、フックのサイズと形状を正しく選ぶことが重要です。ウナギの口は比較的小さいため、小さなフックを使うことが一般的です。
エサの準備: エサとして使うミミズやエビなどは、フックにしっかりと固定する必要があります。 ミミズを使う場合は、フックをミミズの体の中心部分に刺し、しっかりと巻き付けます。エビを使用する場合は、フックをエビの尾に刺し、しっかりと固定します。
<ミミズ通しの動画>
ラバーバンドの利用: バンドは、餌をフックに固定するための便利なアイテムです。ミミズやエビなどのエサをフックに取り付けた後、ラバーバンドを使用してエサをしっかりと固定します。これにより、エサがフックから外れることもなく、長時間釣りを楽しむことができます。
ウナギ釣りの安全対策
釣りは自然を楽しみ、リラクゼーションとアウトドアを一緒に楽しめる素晴らしい趣味です。 ただし、それを最大限に楽しむためには、安全対策を遵守し、特定の魚種の取り扱い方法を理解することが重要です。
まず、釣り場で一つの安全対策についてです。予測不可能な天候や海の状況が危険を招く可能性があるため、出発前に必ず天気予報や潮の流れをまた、釣り場では常に釣り竿の周囲が安全であることを確認する必要があります。
特に足元は滑りやすい場所で事故が起こりやすいため、滑り止めの付いた靴や長靴を履くことが重要です。夜間釣りを行う際は、ヘッドランプなどの照明を用意すれば安全に活動できます。
次に、ウナギの取り扱い方法です。 ウナギはその滑りやすさと強力な筋肉から逃げるのが難しい魚です。 ウナギを掴む際は、胴体の中心部をしっかりと掴みます。 手袋を使うと、ウナギの滑りやすい体を効果的に掴むことができます。
ウナギは口が非常に硬くて、鋭い歯を持っていますので、口の中に素手を入れることは避けてください。ハサミやプライヤーなどを使って、安全に釣り針を取り出すことができます。
また、釣ったウナギを食べる際には調理にウナギは寄生虫を持っている可能性があるため、 ウナギを料理する際には、必ず十分に火を通しましょう。
ウナギの捌き方、料理
【ウナギの捌き方】
【ウナギの料理】
「うなぎ 」の人気レシピ
参考図書
ウナギが故郷に帰るとき (新潮文庫 シ 38-28)
[新訂版]東京 五つ星の鰻と天麩羅
読めばもっとおいしくなる うなぎ大全
まとめ
天然もののウナギを食べる機会が減ってきていますが、今回ご紹介している内容を参考していただければあなたの釣り技で天然のウナギを釣ることができ、食べることができます。
「余談ですが」
「2013年2月、環境省は絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト(以下・レッドリスト)を発表し、ニホンウナギを絶滅危惧IB類にした。」とあります。IB類とは、近い将来絶滅する危険性が高い種のことをいい、2014年6月にはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにもニホンウナギが絶滅危惧種として指定されました。ニホンウナギの減少はもはや国内ばかりでなく、国際的な関心事になっています。
希少なウナギですので、過度なキープは避けましょう
引用・参考元:さかな・つり検索(51ページ より)、日本の魚釣り