終活とは何をする活動なのでしょうか。終活は何から始めればよいのか、エンディングノート、財産整理、介護・医療、葬儀・お墓、遺言・相続など、初心者が準備しておきたいことを順番にわかりやすく解説します。
「終活という言葉をよく聞くけれど、具体的に何をするの?」「終活は何から始めればいい?」と疑問に思っていませんか。終活は、葬儀やお墓を決めるだけではありません。預貯金や不動産などの財産整理、エンディングノート、介護・医療の希望、遺言や相続への備えなど、家族の負担を減らし、自分自身がこれからを安心して暮らすための準備でもあります。この記事では、終活とは何か、最初に何から始めればよいのか、準備しておきたいことや注意点を初心者の方にも分かりやすく順番に解説します。

以下は、そのまま記事本文として使える形です。今回は「終活とは」「終活 何から」を意識しつつ、後の記事で詳しく扱う財産整理やエンディングノートなどは、ここでは深掘りしすぎない構成にしています。
終活とは?初心者にもわかりやすく解説
「終活」という言葉をテレビや雑誌、インターネットなどで見かける機会が増えました。しかし、「具体的に何をするの?」「亡くなった後の準備をすること?」と、少し重たい印象を持っている方もいるかもしれません。
終活は、葬儀やお墓、相続の準備だけを意味するものではありません。これまでの人生を振り返りながら、財産や持ち物、介護・医療、家族への希望などを整理し、これからの生活をより安心して過ごすための活動として考えることができます。
法務局でも、エンディングノートを「これまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけ」として紹介しています。(法務局)
終活とは人生のこれからを考えるための活動
終活というと「人生の終わりに向けた準備」と考えがちですが、大切なのはこれからをどう過ごしたいのか考えることです。
たとえば、次のようなことも終活の一部になります。
- 今後どのような暮らしをしたいか考える
- 預貯金や不動産などの財産を確認する
- 不要な持ち物を少しずつ整理する
- 介護や医療について希望を考える
- 葬儀やお墓について希望をまとめる
- 家族や親しい人の連絡先を整理する
- 遺言書や相続について調べる
- スマートフォンやインターネット上の情報を整理する
たとえば、「使っていない銀行口座を整理する」「重要書類を一つの場所にまとめる」といった身近なことからでも始められます。
終活だからといって、最初から遺言書や相続の手続きをしなければならないわけではありません。現在の生活を見直すことも立派な第一歩です。
終活が注目されている理由
終活が大切にされる背景の一つには、本人しか分からない情報が増えていることがあります。
預貯金だけでなく、生命保険、不動産、スマートフォン、インターネットサービスなど、現代では管理する情報が多くあります。
本人が元気なうちは問題にならなくても、入院したり、自分で手続きすることが難しくなったりした場合、家族が「どこに何があるのか分からない」と困る可能性があります。
法務局が作成しているエンディングノートでも、自分に何かあった場合に、家族が判断や手続きを進めるために必要な情報を残しておくことが紹介されています。(法務局)
特に整理しておきたいのは、次のような情報です。
| 分野 | 確認しておきたい内容 |
|---|---|
| 預貯金 | 銀行名・口座の有無 |
| 不動産 | 土地・建物の所有状況 |
| 保険 | 加入している保険 |
| 年金 | 年金関係の書類 |
| 医療・介護 | 希望や連絡先 |
| デジタル情報 | スマホ・パソコン・各種サービス |
| 葬儀・お墓 | 希望する方法や場所 |
| 相続 | 相続人・遺言書・財産の確認 |
このように、終活は「もしものとき」だけでなく、今ある情報を整理する機会にもなります。
終活は亡くなるための準備だけではない
終活という言葉には「死への準備」という印象がありますが、それだけではありません。
むしろ、これからの人生を自分らしく過ごすために、現在の暮らしを整理する機会と考えると分かりやすいでしょう。
たとえば、家の中を整理してみると、
「もう使っていない物がこんなにあった」
「昔の写真を家族と一緒に見てみよう」
「銀行口座がいくつもあるので整理しておこう」
といった気付きが出てくることがあります。
また、これまで考えたことがなかった介護や医療について、家族と話すきっかけにもなります。
法務局も、終活やエンディングノートを、これからの人生を明るく前向きに過ごすために活用するものとして案内しています。(法務局)
終活は「人生を終える準備」だけではなく、今後の暮らしを整理する活動と考えてみましょう。
終活をすると家族の負担を減らせる
終活には、自分自身のためだけでなく、家族が困らないように情報を整理しておくという役割もあります。
たとえば、突然入院することになった場合を考えてみましょう。
家族が、
- 健康保険関係の書類はどこ?
- 加入している保険はある?
- 通帳や重要書類はどこ?
- 緊急時には誰へ連絡すればいい?
- 本人はどのような希望を持っている?
と、一から探さなければならないことがあります。
あらかじめ必要な情報を整理しておけば、家族が確認しやすくなります。
ただし、銀行口座の暗証番号やインターネットサービスのパスワードなど、重要な情報を誰でも見られる場所へ書いておくのは避けましょう。
「必要な情報を整理すること」と「重要情報を安全に管理すること」の両方が大切です。
終活と相続の関係
終活を進めていくと、避けて通れないテーマの一つが「相続」です。
相続とは、人が亡くなったときに、その人が持っていた財産上の権利や義務などを一定のルールに従って引き継ぐことです。
終活の段階で、
- どのような財産があるのか
- 不動産を所有しているか
- 預貯金はどこにあるか
- 借入金などの負債はないか
- 遺言書を作成しているか
- 誰が相続人になる可能性があるか
などを確認しておけば、将来の相続手続きを考えるための材料になります。
特に土地や建物については、相続後に相続登記が必要になる場合があります。現在は相続登記の申請が義務化されているため、不動産を所有している方は終活の段階から登記状況を確認しておくとよいでしょう。(法務局)
ただし、終活で財産を整理することと、法的に財産の承継方法を決めることは同じではありません。相続方法について具体的な希望がある場合には、遺言書などについて正しく確認する必要があります。
終活は何から始める?最初にやること3つ
「終活が必要なのは分かったけれど、何から始めればいいの?」と迷う方も多いでしょう。
終活には財産整理、エンディングノート、介護、医療、葬儀、お墓、遺言、相続など多くの項目があります。
しかし、最初からすべてに取り組む必要はありません。
初心者の方は、まず次の3つから始めてみましょう。
| 順番 | 最初にやること | 具体例 |
|---|---|---|
| 1 | 現在の生活や希望を書き出す | 今後の暮らし、介護、家族への希望 |
| 2 | 持ち物や財産を確認する | 預貯金、不動産、保険、重要書類 |
| 3 | 家族に伝えたいことを整理する | 緊急連絡先、保管場所、医療などの希望 |
紙とペンを用意して、分かるところから書くだけでも始められます。
まず現在の生活や希望を書き出す
終活は、いきなり財産の計算から始めなくても構いません。
まずは、これからどのように暮らしたいのかを書き出してみましょう。
たとえば、
- 今の自宅でできるだけ長く暮らしたい
- 趣味や旅行をこれからも楽しみたい
- 将来の介護について家族と相談したい
- 持ち物を少しずつ減らしたい
- 家族に迷惑をかけないよう書類を整理したい
など、思いついたことで十分です。
「終活ノートを完成させなければ」と考える必要はありません。普通のノートに箇条書きするところからでも始められます。
自分の持ち物や財産を確認する
次に、自分が何を持っているのか確認してみましょう。
ここでは、金額まで正確に計算する必要はありません。まずは**「何があるのか」を把握すること**を優先します。
確認するものの例は次のとおりです。
- 銀行口座
- 現金
- 土地・建物
- 株式・投資信託など
- 生命保険
- 年金関係の書類
- 自動車
- 貴金属などの財産
- ローンや借入金
- スマートフォンやインターネット上の契約
たとえば銀行口座なら、
「○○銀行に普通預金がある」
という程度から始めても構いません。
財産を一覧にすると、自分自身でも忘れていた口座や契約に気付く場合があります。
また、財産というと預貯金や不動産などのプラスの財産を思い浮かべますが、住宅ローンや借入金などの負債についても確認しておくことが大切です。
家族に伝えておきたいことを整理する
自分では分かっていることでも、家族は知らない場合があります。
そのため、終活では「家族が知っておいた方がよいこと」を整理しておきましょう。
たとえば次のような内容です。
- 重要書類の保管場所
- 緊急時に連絡してほしい人
- 加入している保険
- 所有している不動産
- 介護についての希望
- 医療について考えていること
- 葬儀やお墓についての希望
- ペットを飼っている場合の世話
- 大切にしている物や家族に残したい物
すべてを一度に家族へ話す必要はありません。
たとえば、「大事な書類はこの引き出しにまとめてあるよ」と伝えるところから始めてもよいでしょう。
家族にとっても、何も分からない状態から探すより、手掛かりがある方が判断や手続きを進めやすくなります。法務局のエンディングノートも、家族がさまざまな判断や手続きを行う際に必要となる情報を残すことを目的の一つとしています。(法務局)
最初から全部やろうとしなくても大丈夫
終活で一番避けたいのは、「やることが多すぎる」と感じて何もしなくなってしまうことです。
財産、保険、不動産、介護、医療、葬儀、お墓、遺言、相続などを一度に整理しようとすると、大きな負担になります。
そこで、次のように分けて進めてみましょう。
| 時期 | やることの例 |
|---|---|
| 今日 | ノートを1冊用意する |
| 今週 | 銀行口座や重要書類を確認する |
| 今月 | 保険や不動産などを整理する |
| 少しずつ | 介護・医療・葬儀などの希望を考える |
| 定期的 | 書いた内容を見直す |
終活は、一度行えば終わりというものでもありません。
引っ越し、銀行口座の解約、保険の変更、家族構成の変化などがあれば、整理した情報も変わります。
そのため、**「完璧に終わらせる」のではなく、「少しずつ整理して、ときどき見直す」**くらいの気持ちで進めるのがおすすめです。
まず今日できることとして、ノートや紙に「これからやりたいこと」「持っている財産」「家族に伝えておきたいこと」の3項目を書いてみましょう。それだけでも、終活の第一歩になります。
終活でやることを一覧で確認しよう
終活には、エンディングノート、財産整理、介護・医療、葬儀、お墓、遺言書、相続など、さまざまな準備があります。
「こんなにたくさんあるの?」と思うかもしれませんが、すべてを一度に終わらせる必要はありません。まずは全体を一覧で確認して、自分に必要なものから少しずつ取り組んでいきましょう。
終活で主に確認しておきたいことは、次のとおりです。
| 終活でやること | 主な内容 | 最初にできること |
|---|---|---|
| エンディングノート | 自分の情報や希望を整理 | ノートを1冊用意する |
| 財産整理 | 預貯金・不動産などを確認 | 財産を書き出す |
| 保険・年金 | 契約や書類を確認 | 保険証券などを集める |
| デジタル情報 | スマホ・ネット契約など | 利用サービスを確認 |
| 持ち物整理 | 不用品・大切な物を整理 | 1か所から片付ける |
| 介護・医療 | 希望するケアなど | 希望を考える |
| 葬儀・お墓 | 葬儀形式・納骨など | 家族と話してみる |
| 遺言・相続 | 財産承継など | 財産と家族関係を確認 |
エンディングノートを書く
終活を何から始めればよいか迷ったときは、エンディングノートを活用する方法があります。
エンディングノートには決まった形式があるわけではありません。市販のノートを利用してもよいですし、普通のノートに必要な情報を書いても構いません。
たとえば、次のような内容を整理できます。
- 自分の基本情報
- 家族や親族の連絡先
- 預貯金や不動産などの情報
- 加入している生命保険
- 介護・医療についての希望
- 葬儀やお墓についての希望
- ペットについての情報
- 家族へのメッセージ
最初からすべてのページを埋める必要はありません。「緊急時の連絡先だけ書く」「重要書類の場所だけ書く」といった始め方でも十分です。
ただし、エンディングノートに希望を書いたからといって、一般に遺言書と同じ法的効力が生じるわけではありません。財産の承継など法的な効果を求める場合は、遺言書について別に確認する必要があります。
預貯金・不動産などの財産を整理する
財産整理では、まず「自分が何を持っているのか」を一覧にしてみましょう。
金額を1円単位まで調べるより、最初は財産の種類と所在を把握することが大切です。
たとえば、次のようにまとめられます。
| 財産の種類 | 確認する内容 |
|---|---|
| 預貯金 | 銀行・支店・口座の種類 |
| 不動産 | 土地・建物・所在地 |
| 株式・投資信託 | 証券会社・商品など |
| 自動車 | 車種・名義 |
| 貴金属など | 保管場所 |
| 借入金 | 金融機関・ローンなど |
ここで忘れてはいけないのが、借入金などの負債です。
相続では、預貯金や不動産などだけでなく、一定の債務も問題になります。そのため、「財産=プラスのものだけ」と考えず、住宅ローンやその他の借入れについても整理しておきましょう。
生命保険や年金の情報を整理する
生命保険や年金関係の情報も、家族がすぐ確認できるよう整理しておくと安心です。
生命保険なら、
- 保険会社名
- 保険の種類
- 証券番号など契約を確認できる情報
- 保険証券の保管場所
- 受取人
- 保険会社の連絡先
などを確認しておきます。
年金についても、年金関係の通知書などを一つの場所にまとめておくと確認しやすくなります。
たとえば「保険証券は机の引き出し、年金関係は青いファイル」と家族が分かるようにしておくだけでも違います。
契約内容や受取人が現在の希望と合っているかについても、ときどき確認しておきましょう。
スマホ・パソコンなどデジタル情報を整理する
現在の終活では、スマートフォンやパソコンなどのデジタル終活も重要になっています。
スマホの中には、
- 写真や動画
- メール
- SNS
- ネット銀行
- ネット証券
- 通販サイト
- サブスクリプション
- クラウドサービス
- 電子マネーなど
さまざまな情報や契約が入っています。
本人しか契約を知らない場合、家族が契約の存在そのものに気付けないことがあります。
そのため、利用しているサービスを一覧にしておくとよいでしょう。
ただし、IDやパスワード、暗証番号などを、誰でも見られるノートにそのまま書く方法はおすすめできません。
「どのようなサービスを利用しているか」と「アクセスに必要な秘密情報をどう安全に残すか」は分けて考え、情報漏えいにも注意しましょう。
不要な持ち物を整理する
終活では、家の中の持ち物を整理することも大切です。
しかし、「終活だから全部捨てよう」と考える必要はありません。
まずは、
- もう使っていない物
- 壊れている物
- 同じ物が何個もある物
- 今後も使う物
- 家族に残したい物
- 思い出として残したい物
というように分類してみましょう。
たとえば、最初は机の引き出し一段だけでも構いません。
写真や手紙など、思い出の品は判断に時間がかかることがあります。無理に処分せず、最後にゆっくり整理する方法もあります。
大切なのは、物を減らすことだけではなく「何を残したいのか」を考えることです。
介護や医療について希望を考える
将来、介護が必要になった場合や、自分で医療について意思を伝えることが難しくなった場合に備えて、希望を考えておくことも終活の一つです。
たとえば、
- できるだけ自宅で暮らしたい
- 施設への入居も選択肢にしたい
- 誰に相談してほしいか
- どのような生活を大切にしたいか
- 医療やケアについて大切にしたいこと
などを考えてみましょう。
医療・ケアについては、一度決めた内容を変えてはいけないわけではありません。年齢、健康状態、生活環境によって考えが変わることもあります。
そのため、自分の希望を家族や信頼できる人と話し合い、必要に応じて医師や介護関係者とも相談しながら、繰り返し確認していくことが大切です。
葬儀やお墓について考える
葬儀やお墓についても、本人の希望が分からないと家族が短期間で多くの判断をすることがあります。
終活の段階では、細かいことまですべて決めなくても構いません。
たとえば、
- 葬儀をどのような形にしたいか
- 家族中心の葬儀を希望するか
- 呼んでほしい人はいるか
- お墓があるか
- 納骨について希望があるか
- 遺影に使いたい写真があるか
などを考えておくだけでもよいでしょう。
希望がある場合は、ノートに書くだけでなく、家族にも話しておくことが大切です。
遺言書や相続について確認する
終活を進める中で、財産や家族関係を整理すると、「自分が亡くなった後、この財産はどうなるのだろう」と考えることがあります。
そこで確認しておきたいのが遺言と相続です。
まずは、
- 自分にはどのような財産があるか
- 誰が相続人になる可能性があるか
- 不動産を所有しているか
- 借入金などがあるか
- 遺言書を作成する必要がありそうか
といったことから確認しましょう。
特に「この家は長男に」「この預金は娘に」といった具体的な希望がある場合、家族に話しただけ、あるいはエンディングノートに書いただけでは希望どおりの法的効果が生じるとは限りません。
財産の承継について具体的な希望がある場合は、遺言書の種類や法律上のルールを確認し、必要に応じて専門家へ相談しましょう。
終活を始める前に家族と話しておきたいこと
終活は一人で進められる部分もありますが、介護・医療・葬儀などは、家族や周囲の人が関わる可能性があります。
そのため、「全部決めてから家族に報告する」のではなく、できる範囲で早めに話しておくことが大切です。
ただし、終活について突然すべて話そうとすると、家族が戸惑うこともあります。
「最近、終活について考えているんだけどね」
「もし入院したときのために、大事な書類の場所だけ伝えておくね」
といった自然な会話から始めてもよいでしょう。
介護が必要になったときの希望
介護が必要になった場合、どこで、どのように暮らしたいかは人によって異なります。
たとえば、
- 可能なら自宅で暮らしたい
- 家族だけに介護を任せたくない
- 必要なら介護サービスを利用したい
- 状況によっては施設も検討したい
など、自分の考えを家族に伝えておきましょう。
ここで大切なのは、家族に「必ずこうしてほしい」と一方的に決めるのではなく、自分の希望と家族が対応できる範囲の両方を話し合うことです。
介護には費用や生活環境も関係しますので、希望だけでなく現実的な選択肢についても少しずつ考えていきましょう。
医療について自分の希望を伝える
病気や事故によって、自分の希望を言葉で伝えられなくなる可能性は誰にでもあります。
厚生労働省では、本人が大切にしたいことや望む生き方、もしものときに希望する医療・ケアについて前もって考え、家族や信頼できる人、医療・ケアチームと話し合うことを「人生会議(ACP)」として案内しています。
たとえば、
- どのような生活を大切にしたいか
- どこで過ごしたいか
- 誰と一緒に過ごしたいか
- 医療やケアについて何を大切にしたいか
- 自分で判断できない場合、誰に思いを伝えてほしいか
などを話すきっかけにできます。
重要なのは、一度決めた答えを固定することではありません。
気持ちは変わることがありますので、家族や信頼できる人と何度でも話し合い、必要に応じて見直すことが大切です。
財産や重要書類の保管場所
財産については、金額だけでなく「どこに何があるか」を家族が把握できるようにしておくことが重要です。
たとえば、
| 種類 | 家族に伝えておく例 |
|---|---|
| 預貯金 | 利用している金融機関 |
| 不動産 | 所有している土地・建物 |
| 保険 | 保険会社・証券の保管場所 |
| 年金 | 関係書類の保管場所 |
| 遺言書 | 作成の有無・確認方法 |
| 重要書類 | ファイルや保管場所 |
たとえば、
「不動産関係は書斎の青いファイル」
「保険関係は机の二段目」
と伝えておくだけでも、家族が探すときの大きな手掛かりになります。
ただし、現金、実印、暗証番号、パスワードなどの重要情報は、防犯・セキュリティ面を考えて管理しましょう。
葬儀・お墓についての希望
葬儀やお墓について家族と話すことに抵抗を感じる方もいるでしょう。
しかし、本人の希望がまったく分からない場合、家族は短い時間で多くのことを決めなければなりません。
たとえば、
- 葬儀の規模
- 宗教・宗派について
- 家族中心で行いたいか
- 連絡してほしい人
- 遺影に使ってほしい写真
- お墓の有無
- 納骨についての希望
など、希望がある部分だけでも話しておくとよいでしょう。
「まだ決めていないこと」と「希望していること」を分けて伝える方法もあります。
家族に伝えておきたい連絡先
終活では、自分に何かあったときに「誰へ連絡してほしいか」も整理しておきましょう。
スマートフォンに登録してあるから大丈夫と思っていても、家族が端末を開けない可能性があります。
そこで、次のような連絡先を紙やノートなどにも整理しておくと確認しやすくなります。
- 子ども・兄弟姉妹などの親族
- 親しい友人
- かかりつけ医
- 利用している介護サービス
- 保険会社
- 必要に応じて勤務先や関係先
- 葬儀などの際に知らせてほしい人
名前だけでなく、「高校時代の友人」「以前の勤務先の友人」など、本人との関係も一緒に書いておくと家族が判断しやすくなります。
連絡先は時間がたつと変わることがありますので、年に一度など、自分で時期を決めて見直しておくとよいでしょう。
終活で大切なのは、自分だけで完璧な計画を作ることではありません。「自分はこう考えている」と家族や信頼できる人へ少しずつ伝えていくことも、大切な準備の一つです。
終活で整理しておきたい財産と重要書類
終活では、預貯金や不動産などの財産だけでなく、保険、年金、金融資産、借入金、重要書類なども整理しておくことが大切です。
本人が内容を把握していても、家族が同じように把握しているとは限りません。いざというときに「どこの銀行を利用していたのか分からない」「不動産関係の書類が見つからない」とならないよう、まずは財産と書類の所在を一覧にしてみましょう。
整理しておきたい主な項目は次のとおりです。
| 種類 | 確認しておきたい内容 | 主な書類 |
|---|---|---|
| 預貯金 | 金融機関・支店・口座の種類 | 通帳など |
| 不動産 | 土地・建物・所在地・名義 | 登記関係書類 |
| 生命保険 | 保険会社・契約内容・受取人 | 保険証券 |
| 年金 | 年金情報・通知内容 | 年金関係書類 |
| 金融資産 | 証券会社・商品 | 取引報告書など |
| 負債 | ローン・借入金 | 契約書・返済予定表 |
| その他 | 自動車・貴金属など | 契約書・証明書 |
ポイントは、最初から正確な金額をすべて計算することではありません。まずは**「何を持っているか」「どこにあるか」**を把握することから始めましょう。
預貯金・銀行口座
銀行口座は、終活で最初に整理しやすい財産の一つです。
長年生活していると、給与振込用、公共料金用、貯蓄用など、複数の銀行口座を持っていることがあります。
まず、現在利用している口座を一覧にしてみましょう。
たとえば、
- ○○銀行 本店 普通預金
- △△信用金庫 ○○支店 普通預金
- ゆうちょ銀行
- ネット銀行
といった程度で構いません。
確認しておきたい項目は次のとおりです。
- 金融機関名
- 支店名
- 普通・定期などの預金種類
- 通帳やキャッシュカードの保管場所
- 現在利用している口座か
- 公共料金などの引き落としに使っているか
長期間使用していない口座がある場合は、本当に必要か確認する機会にもなります。
ただし、暗証番号を口座情報と一緒に誰でも見られる場所へ書いておくのは避けましょう。 財産情報の整理と防犯・個人情報保護は分けて考える必要があります。
土地・建物などの不動産
自宅や土地などの不動産を所有している場合は、終活の段階で内容を確認しておくことをおすすめします。
特に確認したいのは、
- 土地の所在地
- 建物の所在地
- 誰の名義になっているか
- 共有名義になっていないか
- 住宅ローンが残っていないか
- 登記関係書類の保管場所
などです。
たとえば、長年住んでいる自宅であっても、「土地は本人名義、建物は夫婦共有名義」という場合があります。
また、親から相続した土地を持っているものの、普段ほとんど意識していないケースもあります。
不動産は預貯金と違って簡単に分けられないため、相続時に家族間で話し合いが必要になることがあります。
そのため終活では、不動産があるかどうかだけでなく、現在の名義を確認することも大切です。
生命保険・年金
生命保険に加入している場合は、保険証券などを確認し、契約内容を整理しておきましょう。
主な確認項目は、
- 保険会社名
- 保険の種類
- 契約者
- 被保険者
- 保険金受取人
- 証券番号
- 保険証券の保管場所
などです。
特に受取人については、結婚、離婚、家族構成の変化などによって、以前設定した内容が現在の希望と合わなくなっている場合があります。
一度契約内容を確認しておくと安心です。
年金についても、関係書類をまとめておきましょう。
日本年金機構では、年金額改定通知書や年金振込通知書などを発行しており、年金額や振込内容を確認できます。また、基礎年金番号は年金加入記録を管理するための重要な番号です。
たとえば、
「年金関係の書類はこのファイル」
と保管場所を決めておくだけでも、後から探しやすくなります。
株式・投資信託などの金融資産
株式や投資信託を保有している場合も、忘れず整理しておきましょう。
近年は紙の証券ではなく、インターネット上の証券口座で管理しているケースも多くあります。
確認しておきたいのは、
- 証券会社名
- 証券口座を持っていること
- 株式や投資信託などの種類
- NISAなどの利用状況
- 関係書類の保管場所
などです。
終活では、毎日の株価まで記録する必要はありません。
たとえば、
「○○証券に口座あり」
「投資信託を保有」
というように、金融資産の存在を家族が確認できる手掛かりを残すことが大切です。
インターネット取引を利用している場合は、スマートフォンやパソコンの整理とも関係します。
ただし、ログインIDやパスワードをそのまま誰でも読めるノートに書くのは避け、安全な管理方法を考えましょう。
住宅ローン・借金などの負債
終活では、預貯金や不動産などの「プラスの財産」だけを整理すればよいわけではありません。
住宅ローンや借入金などの負債についても確認しておく必要があります。
たとえば、
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- カードローン
- その他の金融機関からの借入れ
- クレジットカードの未払い
- 個人間の借入れ
などが考えられます。
次のように整理すると分かりやすくなります。
| 負債 | 確認する内容 |
|---|---|
| 住宅ローン | 金融機関・残高・返済期間 |
| 自動車ローン | 契約会社・残高 |
| カードローン | 金融機関・契約状況 |
| その他の借入れ | 相手・契約書など |
相続では、財産だけでなく一定の債務も承継の対象となるため、借金がある場合は家族がその存在を知らないままにならないよう注意が必要です。
借入れについては「知られたくない」と感じることもあるかもしれませんが、相続時には重要な情報になります。
通帳・印鑑・権利証などの重要書類
財産の一覧を作っても、必要な書類がどこにあるか分からなければ、家族が探すのに時間がかかります。
そのため、終活では重要書類の保管場所も整理しておきましょう。
代表的なものには、
- 通帳
- 印鑑
- 印鑑登録証
- 不動産関係書類
- 登記識別情報通知
- 保険証券
- 年金関係書類
- 契約書
- 遺言書
- マイナンバー関係書類
などがあります。
以前は、不動産の「権利証」という呼び方が一般的でしたが、現在は登記手続によっては「登記識別情報」が通知されています。
たとえば、
重要書類ファイル
- 不動産関係
- 保険関係
- 年金関係
- 金融機関関係
のように分けると整理しやすくなります。
ただし、通帳・印鑑・重要な個人情報などを一か所にまとめる場合は、防犯面にも十分注意してください。
エンディングノートは終活の第一歩として活用できる
「財産や希望を整理したいけれど、どこに書けばいいの?」という方に役立つのがエンディングノートです。
エンディングノートは、自分についての情報や、家族へ伝えておきたいことをまとめるために利用できます。
市販品を購入してもよいですし、自治体や法務局などが作成しているものを参考にしたり、普通のノートから始めたりしても構いません。
終活を難しく考えず、自分の情報を一か所に整理するためのノートとして活用すると分かりやすいでしょう。
エンディングノートには何を書く?
エンディングノートに書く内容に、法律で決められた統一形式はありません。
自分に必要な項目だけを書いても構いません。
代表的な内容は次のとおりです。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 自分について | 生年月日・家族構成など |
| 家族・親族 | 氏名・連絡先 |
| 財産 | 預貯金・不動産・保険など |
| 重要書類 | 保管場所 |
| 医療 | 大切にしたいこと・希望 |
| 介護 | 希望する生活や介護 |
| 葬儀 | 希望する形式など |
| お墓 | 所在地・希望 |
| デジタル情報 | 利用サービスなど |
| メッセージ | 家族へ伝えたいこと |
全部を書こうとすると負担になります。
最初は、
- 緊急連絡先
- 財産の一覧
- 重要書類の場所
の3つ程度から始めてもよいでしょう。
財産情報を整理して家族が確認できるようにする
エンディングノートの大きな役割の一つは、本人しか知らない財産情報を整理することです。
たとえば、
「○○銀行に口座があります」
「自宅以外に○○町の土地があります」
「○○生命の保険に加入しています」
といった情報を書いておけば、家族が財産を確認するときの手掛かりになります。
ただし、エンディングノートは金庫そのものではありません。
そのため、
- キャッシュカードの暗証番号
- ネット銀行のパスワード
- クレジットカードの暗証番号
- スマートフォンの重要な認証情報
などを無防備に書いておくのは避けましょう。
おすすめなのは、
「財産がどこにあるかを示す情報」と「秘密にすべき認証情報」を分けて管理することです。
介護・医療・葬儀などの希望を書く
エンディングノートには、財産情報だけでなく自分の希望を書くこともできます。
たとえば、
- できる限り自宅で過ごしたい
- 介護施設も必要なら検討してほしい
- 医療について家族と相談しておきたい
- 葬儀は家族中心で行ってほしい
- この写真を遺影候補にしたい
- お墓について家族と相談してほしい
などです。
このような希望を書いておけば、家族が本人の考えを知る手掛かりになります。
ただし、医療や介護については状況によって選択肢が変わることがあります。
ノートに書くだけで終わらせず、家族や信頼できる人とも話しておくことが大切です。
定期的に内容を見直す
エンディングノートは、一度完成したら永久にそのまま使えるわけではありません。
生活状況が変われば、書いてある内容も変わります。
たとえば、
- 銀行口座を解約した
- 新しい保険に加入した
- 引っ越した
- 不動産を売却した
- 家族構成が変わった
- 葬儀や介護について考えが変わった
といった場合は、内容を更新しましょう。
おすすめは、年に1回程度、自分で見直す日を決めておく方法です。
たとえば、
「毎年誕生日に確認する」
と決めておけば、忘れにくくなります。
見直す項目としては、
- 財産に変化がないか
- 連絡先は最新か
- 保険の内容は変わっていないか
- 希望する介護や医療について考えが変わっていないか
- 葬儀・お墓について新しい希望がないか
などを確認するとよいでしょう。
エンディングノートと遺言書は役割が違う
終活で特に注意したいのが、エンディングノートと遺言書を同じものだと思わないことです。
大まかな違いは次のとおりです。
| 比較項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 情報や希望を整理する | 財産承継などについて意思を残す |
| 書き方 | 原則自由 | 法律上の方式がある |
| 医療・介護の希望 | 書きやすい | 通常は主目的ではない |
| 家族へのメッセージ | 書ける | 書くことは可能 |
| 相続への法的効力 | 原則として期待できない | 適法に作成すれば法的効力を持つ |
たとえばエンディングノートに、
「自宅は長男に相続してほしい」
と書いたとしても、それだけで遺言書と同じ法的効力が認められるとは限りません。
一方、遺言書には法律で定められた方式があります。
法務局では現在、自筆証書遺言書を預かる「自筆証書遺言書保管制度」が運用されています。保管された遺言書は原本と画像データで管理され、相続開始後には一定の手続によって相続人等が内容を確認できます。
終活では、
エンディングノート=家族へ情報や希望を伝えるもの
遺言書=財産の承継などについて法的な意思を残すもの
と分けて考えると分かりやすいでしょう。
なお、自筆証書遺言書を法務局で保管する制度を利用した場合、相続開始後の家庭裁判所による検認が不要になるなどの特徴があります。
財産について具体的な希望がある場合は、エンディングノートだけで済ませず、遺言書についても正しい制度を確認しておきましょう。
終活は何歳から始めればいい?
「終活は何歳から始めればいいの?」と疑問に思う方は多いでしょう。
60代や70代になってから始めるイメージを持つ方もいますが、終活には「○歳から始めなければならない」という決まりはありません。
大切なのは年齢そのものではなく、自分の生活や財産、家族との関係を整理したいと思ったときに始めることです。
法務局でも、エンディングノートを「これまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけ」として案内しており、終活を前向きな人生整理の一つとして位置付けています。
まず、年代別の考え方を簡単に確認してみましょう。
| 年代・状況 | 終活で考えたいこと |
|---|---|
| 50代頃~ | 財産・保険・将来の生活を確認 |
| 60代 | 退職後の生活、財産、持ち物を整理 |
| 70代 | 医療・介護、相続、重要書類をより具体的に確認 |
| 年齢に関係なく | 家族構成や健康状態が変わったときに見直す |
これはあくまで目安です。終活を始める年齢には個人差があります。
終活を始める年齢に決まりはない
終活は、高齢になってからしか始められないものではありません。
たとえば50代でも、
- 子どもが独立した
- 定年後の暮らしを考え始めた
- 親の相続を経験した
- 自宅や持ち物を整理したくなった
といったことをきっかけに始めることがあります。
反対に70代や80代から始めても遅いという決まりはありません。
重要なのは、
「今後の暮らしについて一度整理してみよう」
と思ったときに、できることから始めることです。
最初は、
- 銀行口座を書き出す
- 保険証券を整理する
- 家族の連絡先をまとめる
- エンディングノートを1ページだけ書く
といった小さな作業でも構いません。
元気なうちに始めるメリット
終活は、できれば自分で判断したり行動したりできるうちから少しずつ始めると進めやすくなります。
たとえば、預貯金を整理するときでも、
「この口座は残す」
「この口座はもう使わない」
と自分自身で判断できます。
また、不動産、保険、介護、医療、葬儀などについても、自分の考えをゆっくり家族に伝えることができます。
元気なうちに始める主なメリットは次のとおりです。
- 自分の意思で整理できる
- 時間をかけて考えられる
- 家族と話し合える
- 必要な書類を自分で探せる
- 財産や契約内容を確認できる
- 内容を何度でも変更できる
終活は「急いで完成させるもの」ではありません。
時間に余裕があるうちに始めれば、「今年は財産整理、来年は持ち物整理」というように、自分のペースで進められます。
60代から始める終活
60代は、定年退職や子どもの独立などによって、生活環境が大きく変わりやすい年代です。
そのため、終活を始める一つのタイミングとして考えやすい時期でもあります。
60代では、たとえば次のようなことを確認するとよいでしょう。
- 退職後の生活費
- 預貯金
- 年金
- 生命保険
- 自宅や土地などの不動産
- 住宅ローンなどの負債
- 不要になった持ち物
- 今後やりたいこと
たとえば、子どもが独立して夫婦2人になった家庭なら、使わなくなった部屋や家具を整理することから始めてもよいでしょう。
また、仕事をしている間は確認する時間がなかった保険や銀行口座を整理する機会にもなります。
60代の終活では、将来への備えだけでなく「これから何を楽しみたいか」を考えることも大切です。
70代から始めても遅くない
「もう70代だから終活を始めるのは遅いのでは?」と考える必要はありません。
70代からでも、できることはたくさんあります。
特に優先して確認したいのは、
- 財産の所在
- 重要書類の保管場所
- 医療についての希望
- 介護についての希望
- 葬儀やお墓についての考え
- 家族や親族の連絡先
- 遺言や相続について
などです。
たとえば、
「通帳が何冊あるのか分からない」
という場合は、まず通帳を一か所に集めるところから始めても構いません。
また、
「もし入院したら誰に連絡してほしいか」
「自宅での生活が難しくなったらどうしたいか」
などについて家族と話しておくことも大切です。
法務局のエンディングノートでも、財産、家族、緊急時の連絡先などを整理し、家族へ必要な情報を残す構成になっています。
70代からの終活では、すべてを完璧に整理するより、家族が困りやすいことから優先すると進めやすくなります。
家族構成や生活環境に合わせて始める
終活を始めるタイミングは、年齢だけで決めるものではありません。
家族構成や生活環境が変わったときも、終活を始めたり見直したりする良い機会になります。
たとえば、
- 配偶者が亡くなった
- 子どもが独立した
- 一人暮らしになった
- 自宅を売却した
- 引っ越した
- 退職した
- 財産を相続した
- 家族構成が変わった
などがあります。
たとえば、夫婦で暮らしていたときは、お互いが重要書類の場所を把握していたとしても、一人暮らしになれば、子どもや親族に伝える必要が出てくる場合があります。
終活は年齢だけでなく、暮らしの変化に合わせて内容を更新するものと考えるとよいでしょう。
一人暮らし・夫婦・家族ありで終活はどう変わる?
終活で確認する基本項目は同じでも、家族構成によって優先したい内容は変わります。
一人暮らしの方なら緊急時の連絡先、夫婦ならお互いの財産や書類、子どもがいる場合なら家族への情報共有など、それぞれ重要なポイントがあります。
まず違いを確認してみましょう。
| 家族構成 | 特に確認したいこと |
|---|---|
| 一人暮らし | 緊急連絡先・重要書類・支援してくれる人 |
| 夫婦 | お互いの財産・保険・希望 |
| 子どもあり | 財産・相続・介護・連絡先 |
| 子どもなし | 相続人・将来の支援・遺言など |
一人暮らしの場合に確認しておきたいこと
一人暮らしの場合は、自分に何かあったときに誰が対応するのかを考えておくことが特に重要です。
確認しておきたいのは、
- 緊急時に連絡してほしい人
- 親族や友人の連絡先
- かかりつけ医
- 重要書類の保管場所
- 預貯金や保険などの情報
- ペットがいる場合の対応
- 介護が必要になった場合の希望
などです。
たとえば、一人暮らしで近くに家族がいない場合、
「何かあったらまず姉に連絡してほしい」
「重要書類は寝室の棚にまとめてある」
といった情報を残しておくと、周囲の人が対応しやすくなります。
また、一人暮らしの場合は「誰が法定相続人になるのか」が自分の想像と違う場合もあります。
そのため、財産を特定の人へ残したい場合などは、相続や遺言について早めに確認しておくとよいでしょう。
夫婦で終活をするときのポイント
夫婦で生活している場合は、一人で終活するよりも、できる範囲で一緒に確認することをおすすめします。
たとえば、
- 夫名義の銀行口座
- 妻名義の銀行口座
- 自宅の名義
- 保険の契約者や受取人
- 年金関係の書類
- 介護についての希望
- 葬儀やお墓についての希望
などです。
「家のことは全部夫が管理している」
「保険については妻しか知らない」
という家庭もあるでしょう。
どちらか一方しか情報を知らない状態だと、入院や死亡などの際に、もう一方が困る可能性があります。
そのため、
「相手に全部任せる」のではなく、お互いが最低限の情報を知っておくこと
が大切です。
たとえば年に一度、
「今年の保険と預金を一緒に確認しよう」
と決めておく方法もあります。
子どもがいる場合に伝えておきたいこと
子どもがいる場合は、「いずれ分かるだろう」と考えず、必要な情報を少しずつ伝えておくことが大切です。
特に、
- 預貯金がある金融機関
- 所有している不動産
- 保険
- 借入金
- 重要書類の場所
- 介護についての希望
- 葬儀・お墓についての希望
- 親族関係
などは、子どもが将来手続きを行う際の手掛かりになります。
たとえば、
「通帳の金額まで教えるのは抵抗がある」
という場合でも、
「○○銀行と△△銀行に口座がある」
という情報だけ伝える方法もあります。
また、子どもが複数いる場合は、特定の子どもだけに重要情報を集中させると、後で認識の違いが生じることもあります。
必要に応じて、家族で共有する範囲を考えておきましょう。
ただし、財産の分け方について希望がある場合は、口頭で伝えるだけではなく、必要に応じて遺言書など正式な方法を検討することも重要です。
子どもがいない場合に考えておきたいこと
子どもがいない場合は、「自分が亡くなったら財産は配偶者が全部相続する」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、家族構成によっては、配偶者だけでなく親や兄弟姉妹などが相続人になることがあります。
そのため、子どもがいない方は、
- 誰が法定相続人になる可能性があるか
- 財産を誰に残したいか
- 不動産をどうしたいか
- 遺言書が必要か
- 介護が必要になったとき誰に相談するか
- 緊急時に連絡してほしい人
- 葬儀やお墓を誰にお願いするか
などを確認しておくとよいでしょう。
たとえば夫婦2人で子どもがいない場合でも、配偶者以外の親族が相続に関係するケースがあります。
また、一人暮らしで子どももいない場合は、財産だけでなく、
「入院したときに誰へ連絡するか」
「重要な手続きを誰に相談するか」
という点も大切になります。
法務局が作成しているエンディングノートでも、家族情報、財産、連絡先、遺言、相続、成年後見などを確認できる内容になっています。
子どもがいないからこそ、「誰が相続人になるのか」「誰に何をお願いしたいのか」を元気なうちに確認することが重要です。
終活は、家族構成によって正解が一つに決まるものではありません。
一人暮らし、夫婦、子どもの有無など、自分の生活状況に合わせて必要な項目を選び、できることから少しずつ整理していきましょう。
終活で失敗しないための注意点
終活は、これからの生活や家族のことを考える大切な準備ですが、急いで進めたり、自己判断だけで重要な手続きをしたりすると、かえって家族を困らせてしまうことがあります。
特に注意したいのが、重要書類の処分、財産情報の管理、パスワードの扱い、遺言・相続などです。
終活で失敗しないためのポイントをまとめると、次のようになります。
| 注意すること | 起こりやすい問題 | 対策 |
|---|---|---|
| 一度に整理する | 疲れて途中でやめてしまう | 項目ごとに進める |
| 書類を捨てる | 必要な書類まで紛失する | 確認してから処分 |
| 財産を伝えない | 家族が財産を把握できない | 一覧や保管場所を残す |
| パスワード管理 | 情報漏えい・確認不能 | 安全な方法で管理 |
| 遺言・相続 | 手続きや内容を間違える | 公的情報・専門家を確認 |
| 更新しない | 古い情報が残る | 定期的に見直す |
一度にすべて終わらせようとしない
終活には、財産整理、持ち物整理、エンディングノート、介護、医療、葬儀、お墓、遺言、相続、デジタル情報など、多くの項目があります。
これらを一度に終わらせようとすると、途中で疲れてしまうことがあります。
たとえば、
「今日は家中の物を全部整理しよう」
と考えるのではなく、
- 今日は机の引き出し
- 次回は銀行口座
- 来週は保険関係
- 来月は不動産関係
というように分けて進めると負担を減らせます。
おすすめなのは、終活を「大きな一つの作業」と考えず、小さな作業の積み重ねとして考えることです。
まずは30分程度でできることから始めてみましょう。
重要書類を捨てないように注意する
持ち物を整理していると、大量の書類が出てくることがあります。
古い書類だからといって、内容を確認せずに捨てるのは避けましょう。
たとえば、
- 不動産関係書類
- 登記識別情報通知など
- 保険証券
- 年金関係書類
- 預貯金関係書類
- ローン・借入金の契約書
- 遺言書
- 税金関係書類
- 各種契約書
などが混ざっている可能性があります。
判断に迷う書類があれば、すぐ処分せず、
「保管」「処分」「確認が必要」
の3種類に分けておく方法がおすすめです。
特に不動産、遺言、相続、税金などに関係する書類は、必要性を確認してから処分しましょう。
財産情報を家族にまったく伝えないのは避ける
自分の財産を家族に詳しく話したくないという方もいるでしょう。
必ずしも預金残高などをすべて家族に伝える必要はありません。
しかし、家族が財産の存在そのものを知らない場合、相続時に財産を探すのが難しくなる可能性があります。
たとえば、
「○○銀行に口座がある」
「○○市に土地を所有している」
「○○生命の保険に加入している」
など、存在を確認できる情報だけでも整理しておく方法があります。
エンディングノートなどに、
- 金融機関名
- 保険会社名
- 不動産の所在地
- 証券会社名
- 重要書類の保管場所
を記録しておけば、家族が確認するときの手掛かりになります。
大切なのは、**「財産のすべてを公開すること」ではなく「必要なときに財産を確認できるようにしておくこと」**です。
暗証番号やパスワードの管理には注意する
スマートフォンやパソコン、ネット銀行、証券会社、SNS、通販サイト、サブスクリプションなど、現在は多くのサービスでIDやパスワードを使用します。
終活ではこれらのデジタル情報も整理しておきたいところですが、管理方法には注意が必要です。
国民生活センターも、故人のスマートフォンやパソコンのパスワードが分からない場合、ロック解除が困難になり、ネット上の資産や契約を確認しにくくなることがあると注意喚起しています。
その一方で、
- 通帳の横に暗証番号を書く
- スマホの横に解除番号を貼る
- 誰でも見られるノートに全パスワードを書く
といった方法は、情報漏えいや不正利用につながるおそれがあります。
そのため、
「家族が必要な情報へたどり着けること」と「第三者に簡単に知られないこと」
の両方を考える必要があります。
利用しているサービスの一覧と、認証に必要な秘密情報を分けて管理する方法などを検討しましょう。
遺言・相続などは自己判断だけで進めない
終活の中でも、特に慎重に進めたいのが遺言と相続です。
たとえば、
「エンディングノートに財産の分け方を書けば遺言書になる」
「家族に口頭で伝えておけば、そのとおり相続してもらえる」
とは限りません。
遺言書には法律で定められた方式があり、方式を満たしていないと、希望した法的効果が認められない可能性があります。
自筆証書遺言については、法務局が「自筆証書遺言書保管制度」を設けています。法務局で保管した自筆証書遺言書は、相続開始後の家庭裁判所による検認が不要になるなどの特徴があります。
ただし、法務局では遺言書の内容そのものについての法律相談には応じていません。
財産関係や家族関係が複雑な場合には、
- 法務局
- 公証役場
- 司法書士
- 弁護士
- 税理士
など、それぞれの手続きや相談内容に合った窓口・専門家を確認しましょう。
終活の内容は定期的に見直す
終活は、一度整理すれば終わりではありません。
数年たつと生活状況が変わることがあります。
たとえば、
- 銀行口座を解約した
- 新しい保険に加入した
- 不動産を売却した
- 引っ越した
- スマートフォンを変更した
- 家族構成が変わった
- 介護や医療について考えが変わった
- 葬儀やお墓について希望が変わった
といったケースがあります。
古い情報が残っていると、かえって家族を混乱させることがあります。
そこで、
「毎年誕生日に確認する」
「毎年1月に見直す」
など、確認する時期を決めておくとよいでしょう。
見直すときは、次の項目を確認します。
- 財産に変化はないか
- 連絡先は変わっていないか
- 保険契約に変更はないか
- デジタルサービスに変更はないか
- 介護・医療について希望は変わっていないか
- 遺言書を見直す必要はないか
終活は「完成させるもの」というより、生活の変化に合わせて更新していくものと考えると続けやすくなります。
終活についてよくある質問
ここでは、「終活とは何をすればいい?」「終活は何から始める?」と考えている初心者の方が疑問に感じやすいことを、Q&A形式で分かりやすく紹介します。
終活は何から始めるのが一番簡単ですか?
最も簡単なのは、紙やノートに現在の状況を書き出すことです。
たとえば最初は、
- 利用している銀行
- 加入している保険
- 所有している不動産
- 緊急時の連絡先
- 家族に伝えておきたいこと
などを書くだけでも構いません。
「終活を始めるために、まず何かを購入しなければならない」ということはありません。
ノートとペンがあれば始められます。
終活にはどのくらい時間がかかりますか?
終活に必要な期間は、人によって異なります。
財産や持ち物が少なければ短期間で整理できる場合がありますが、不動産や複数の金融資産、保険、デジタル契約などが多ければ時間がかかります。
また、介護、医療、葬儀などについては、一度で答えを出せないこともあります。
そのため、
「○日で終活を完成させる」
と決めるより、
「今月は銀行口座」
「来月は保険」
というように、数か月から長期間かけて少しずつ進めても構いません。
終活は一人でもできますか?
財産の一覧作成や持ち物整理など、一人で進められる終活はたくさんあります。
たとえば、
- エンディングノートを書く
- 通帳を整理する
- 保険証券を確認する
- 不要な物を整理する
- 連絡先をまとめる
といった作業は、自分で始められます。
一方で、介護や医療の希望、葬儀、相続などは家族や周囲の人が関わる可能性があります。
そのため、一人で整理する部分と、家族や専門家と相談する部分を分けると進めやすいでしょう。
家族に終活の話をしても大丈夫ですか?
終活について家族と話すことは大切です。
ただし、突然、
「私が亡くなったら……」
と切り出すと、家族が驚いてしまうこともあります。
たとえば、
「最近、書類を整理しているんだけど、大事なものの場所だけ伝えておくね」
「もし入院したときのために、連絡先をまとめておこうと思って」
といった自然な話題から始めてもよいでしょう。
終活を「亡くなった後の話」だけではなく、これから安心して暮らすための準備として話すと伝えやすくなります。
エンディングノートは必ず必要ですか?
必ず作らなければならないものではありません。
エンディングノートは、財産や家族への希望などを整理するための便利な方法の一つです。
市販の専用ノートを使わなくても、
- 普通のノート
- ファイル
- 自分で作った一覧表
などでも整理できます。
重要なのはノートを作ることそのものではなく、必要な情報や自分の希望を整理しておくことです。
ただし、財産の分け方などについて法的な効果を持たせたい場合は、エンディングノートとは別に遺言書について確認する必要があります。
終活で遺言書も作った方がいいですか?
すべての人が必ず遺言書を作成しなければならないわけではありません。
ただし、
- 財産を特定の人へ残したい
- 相続人以外へ財産を渡したい
- 不動産を所有している
- 家族関係が複雑
- 子どもがいない
- 相続時の争いをできるだけ防ぎたい
といった場合には、遺言書を検討する意味があります。
法務局も、遺言は相続をめぐる紛争の防止に役立つ手段と案内しています。
「自分の場合は遺言書が必要なのか分からない」というときは、家族構成や財産状況を整理したうえで専門家へ相談する方法もあります。
終活にはどのくらい費用がかかりますか?
終活そのものに決まった費用はありません。
自分でノートに財産や希望を書いたり、家の中を整理したりするだけなら、ほとんど費用をかけずに始めることもできます。
一方、
- エンディングノートを購入する
- 不用品処分を業者へ依頼する
- 葬儀やお墓を準備する
- 遺言書を作成する
- 専門家へ相談する
といった場合には、それぞれ費用が発生することがあります。
そのため、「終活には○万円必要」と一律に考えるのではなく、自分が何をするかによって必要な費用が変わると考えましょう。
高額な終活サービスを契約する場合は、サービス内容や解約条件などを十分確認してから判断することも大切です。
終活について相談できるところはありますか?
相談したい内容によって窓口が異なります。
大まかな目安は次のとおりです。
| 相談したい内容 | 主な相談先の例 |
|---|---|
| 遺言書の制度 | 法務局・公証役場など |
| 相続登記 | 法務局・司法書士 |
| 相続トラブルなど | 弁護士 |
| 相続税 | 税務署・税理士 |
| 年金 | 日本年金機構・年金事務所 |
| 介護 | 市区町村・地域包括支援センター |
| 消費者トラブル | 消費生活センターなど |
重要なのは、「終活のことならどこでも同じ相談ができる」と考えないことです。
たとえば法務局の自筆証書遺言書保管制度では、制度や手続きについて確認できますが、遺言書の具体的な内容について法律相談をしてもらえるわけではありません。
まず「何について相談したいのか」を整理し、それに合った窓口を選びましょう。
終活は一人ですべて解決する必要はありません。分からないことや法律が関係することは、公的機関や専門家を上手に利用しながら進めることが大切です。
終活はできることから少しずつ始めよう
終活とは、亡くなった後の準備だけではなく、これまでの人生を振り返りながら、これからの暮らしや家族のことを考えるための活動です。
「終活は何から始めればいい?」と迷ったら、最初から財産、介護、葬儀、遺言、相続まですべて決める必要はありません。
まずはノートを1冊用意して、現在の生活や希望、利用している銀行、保険、重要書類の保管場所など、分かることから書き出してみましょう。
終活は一度で完成させるものではありません。生活環境や家族構成、自分の考えが変われば、内容を見直しても構いません。
「今日できることを一つだけ始める」ことが、終活の第一歩です。
今日覚えておきたい重要ポイント3つ
この記事で紹介した内容の中から、特に覚えておきたいポイントは次の3つです。
- ① 終活を始める年齢に決まりはない
60代、70代などの年齢だけで判断する必要はありません。元気で自分の考えを整理できるうちから少しずつ始めると進めやすくなります。 - ② 最初から全部やろうとしない
預貯金、不動産、保険、持ち物、介護、医療、葬儀、お墓、遺言、相続などを一度に整理する必要はありません。まずは簡単な項目から始めましょう。 - ③ 家族に必要な情報を伝えられるようにする
財産の所在、重要書類の保管場所、緊急連絡先、介護や医療についての希望などを整理しておくと、いざというときの家族の負担軽減につながります。
終活は「何歳だから始める」というより、これからの生活を一度整理してみようと思ったときが始めどきと考えるとよいでしょう。
終活でやること早見表
「終活で何をすればいいのか分からない」という方は、次の表を参考にしてください。
| 終活でやること | 確認する内容 | 最初の一歩 |
|---|---|---|
| エンディングノート | 自分の情報・希望 | ノートを1冊用意する |
| 預貯金 | 銀行・口座の有無 | 利用銀行を書き出す |
| 不動産 | 土地・建物・名義 | 所有不動産を確認する |
| 保険・年金 | 契約内容・関係書類 | 書類を集める |
| 金融資産 | 株式・投資信託など | 証券会社を確認する |
| 負債 | ローン・借入金 | 契約内容を確認する |
| デジタル情報 | スマホ・ネットサービス | 利用サービスを一覧化 |
| 持ち物 | 不用品・大切な物 | 引き出し1か所から整理 |
| 介護・医療 | 自分の希望 | 家族と話してみる |
| 葬儀・お墓 | 希望する方法 | 希望だけ書き出す |
| 遺言・相続 | 財産承継・相続人など | 家族・財産状況を確認 |
この表をすべて一度に実行する必要はありません。
たとえば、
1日目:銀行口座を書き出す
↓
2日目:保険証券を探す
↓
3日目:重要書類を一つのファイルにまとめる
というように、小さく分けて進めてもよいでしょう。
終活を始めるためのチェックリスト
これから終活を始める方は、できた項目からチェックしてみましょう。
□ エンディングノートや普通のノートを用意した
□ 家族・親族の連絡先を整理した
□ 利用している銀行を確認した
□ 所有している土地・建物を確認した
□ 生命保険の契約内容を確認した
□ 年金関係の書類をまとめた
□ 株式・投資信託などの金融資産を確認した
□ 住宅ローン・借入金を確認した
□ 重要書類の保管場所を整理した
□ スマホ・パソコン・ネットサービスを確認した
□ 不要な持ち物の整理を始めた
□ 介護について希望を考えた
□ 医療について家族と話した
□ 葬儀について希望を考えた
□ お墓について確認した
□ 遺言書について確認した
□ 誰が相続人になる可能性があるか確認した
□ 家族に必要な情報を伝えた
□ 終活の内容を定期的に見直す日を決めた
チェックが少なくても問題ありません。
最初は、
「ノートを用意した」
という1項目だけでも十分です。
終活は競争ではありませんので、自分の生活や家族構成に合わせて、無理のないペースで進めていきましょう。
次に読むおすすめ終活・相続関連記事
終活を進めていくと、遺言や相続、不動産の名義変更などについて確認する機会も出てきます。
不動産を相続した場合の手続きについて詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
関連記事:相続登記のやり方完全ガイド|ケース別の必要書類と申請書の書き方を解説
相続登記に必要な書類や申請書の書き方、ケース別の手続きについて詳しく解説しています。
終活は、エンディングノートを書くことだけで完了するものではありません。
財産、介護、医療、葬儀、遺言、相続などを一つずつ整理していくことで、自分自身がこれから安心して暮らすための準備と、家族が将来困らないための準備につながります。
まずは今日、できることを一つだけ始めてみましょう。
参考元:
- 法務省「自筆証書遺言書保管制度」
- 法務局「エンディングノート・終活に関する情報」
- 法務局「相続・遺言に関する情報」
本記事は、2026年9月1日時点の法務省・法務局などの公的情報を確認して作成しています。終活の方法に決まった形はないため、遺言・相続などの手続きは最新情報をご確認ください。
まとめ
終活とは、人生の終わりに備えるだけでなく、これまでを振り返り、これからの暮らしを安心して過ごすための準備です。「終活は何から始めればいい?」と迷ったら、まずは自分の希望を書き出し、預貯金や不動産などの財産、重要書類、介護・医療、葬儀・お墓について少しずつ整理してみましょう。エンディングノートを活用するのもおすすめです。一度にすべて終わらせようとせず、家族とも話し合いながら、できることから進めることが大切です。

