終活で生命保険を整理する方法|契約内容と受取人の確認ポイントを解説

Alt属性 終活・相続

終活で生命保険をどう整理すればよいか初心者向けに解説。契約内容や死亡保険金の受取人、保険証券の確認方法から、相続・税金との関係、不要な保険を見直す際の注意点、家族が困らないための準備まで分かりやすく紹介します。

  1. 終活で生命保険を整理しておく必要がある理由
    1. 終活における生命保険の整理とは?
    2. 自分が加入している保険を把握できていないことがある
    3. 家族が生命保険の存在を知らない場合がある
    4. 保険金は自動的に家族へ支払われるとは限らない
    5. 受取人や契約内容が昔のままになっていることがある
    6. 家族が保険金を請求しやすい状態にしておくことが大切
  2. 終活で最初に確認したい生命保険の種類
    1. 死亡保険を確認する
    2. 医療保険を確認する
    3. がん保険を確認する
    4. 個人年金保険を確認する
    5. 終身保険・定期保険・養老保険の違いを確認する
    6. 勤務先などを通じて加入している保険も確認する
    7. 共済についても忘れずに確認する
  3. 加入している生命保険を一覧にして整理する
    1. 保険証券や契約内容のお知らせを集める
    2. 保険会社名と保険種類を記録する
    3. 証券番号・契約番号を確認する
    4. 契約者・被保険者・受取人を確認する
    5. 保険料と支払方法を確認する
    6. 保障期間・満期日を確認する
    7. 生命保険一覧表を作成する
  4. 生命保険の契約内容で確認しておきたいポイント
    1. 死亡保険金はいくら受け取れるか確認する
    2. 入院・手術などの保障内容を確認する
    3. 保障がいつまで続くのか確認する
    4. 保険料をいつまで支払うのか確認する
    5. 特約が現在も必要か確認する
    6. 更新型の保険は更新時期と保険料も確認する
    7. 解約返戻金がある保険か確認する
  5. 生命保険の受取人は必ず確認しておこう
    1. 死亡保険金受取人とは?
    2. 現在誰が受取人になっているか確認する
    3. 結婚・離婚・死亡など家族構成が変わった場合は注意する
    4. 受取人がすでに亡くなっている場合は保険会社へ確認する
    5. 受取人を変更できる場合の手続きを確認する
    6. 受取人変更は本人の意思と契約条件を確認して行う
  6. 死亡保険金は相続財産になる?相続との関係を確認する
    1. 死亡保険金は誰が受け取るのかで扱いが変わる
    2. 受取人が指定されている死亡保険金の基本的な考え方
    3. 死亡保険金と遺産分割の関係
    4. 生命保険金に相続税がかかる場合がある
    5. 相続税の非課税限度額「500万円×法定相続人の数」とは?
    6. 契約者・被保険者・受取人によって税金の種類が変わる
  7. 不要になった生命保険は解約した方がいい?
    1. 終活だからという理由だけで解約しない
    2. 現在必要な保障額を確認する
    3. 保険料が家計の負担になっていないか確認する
    4. 保障内容が重複していないか確認する
    5. 解約返戻金の有無と金額を確認する
    6. 一度解約すると同じ条件で再加入できない場合がある
    7. 解約前に保険会社へ確認する
  8. 保険証券や契約書類はどう保管する?
    1. 保険関係の書類をまとめて整理する
    2. 保険証券の保管場所を決める
    3. 家族が保管場所を確認できるようにする
    4. 保険会社の連絡先も分かるようにしておく
    5. Web契約・電子証券の場合は特に注意する
    6. 個人情報を誰でも見られる場所に置かない
  9. 家族に生命保険について伝えておきたいこと
    1. 加入している保険会社を伝える
    2. 死亡保険金の受取人を確認しておく
    3. 保険証券などの保管場所を伝える
    4. 保険金・給付金は請求手続きが必要になることを伝える
    5. 医療保険など本人が生きている間に請求する保障も確認する
    6. 家族が連絡できる保険会社の窓口を確認しておく
  10. 生命保険の契約が分からない場合はどうやって調べる?
    1. まず自宅の保険証券や郵便物を確認する
    2. 銀行口座・クレジットカードの保険料支払いを確認する
    3. メールやWeb上の契約情報も確認する
    4. 勤務先や共済の加入状況も確認する
    5. 死亡後は生命保険契約照会制度を利用できる場合がある
    6. 認知判断能力が低下した場合なども制度の対象になる場合がある
  11. 本人が亡くなった後の生命保険金請求の流れ
    1. 死亡保険金は自動的に振り込まれるわけではない
    2. まず保険会社へ死亡を連絡する
    3. 保険会社から必要書類を確認する
    4. 死亡診断書などが必要になる場合がある
    5. 受取人が保険金請求手続きを行う
    6. 保険会社によって必要書類や手続きが異なる
  12. 終活で生命保険を整理するときの注意点
    1. 保険料だけを見て解約を決めない
    2. 高齢になると新しい保険へ入りにくくなる場合がある
    3. 健康状態によって加入条件が変わる場合がある
    4. 受取人変更は保険会社の正式な手続きで行う
    5. 家族に契約内容を伝えるときは個人情報にも注意する
    6. 生命保険を利用した相続対策は自己判断だけで決めない
    7. 分からないことは保険会社や専門家へ確認する
  13. 終活の生命保険整理についてよくある質問
    1. 生命保険は終活で必ず見直した方がいいですか?
    2. 生命保険は何本まで減らせばいいですか?
    3. 古い生命保険は解約した方がいいですか?
    4. 死亡保険金の受取人は誰でも指定できますか?
    5. 受取人が亡くなっていたらどうなりますか?
    6. 保険証券を紛失しても保険金は請求できますか?
    7. 家族が知らない生命保険を調べる方法はありますか?
    8. 死亡保険金には必ず相続税がかかりますか?
    9. 生命保険の整理は何歳から始めればいいですか?
  14. 終活の生命保険整理は契約内容と受取人の確認から始めよう
    1. 今日覚えておきたい重要ポイント3つ
    2. 終活の生命保険整理早見表
    3. 終活の生命保険整理チェックリスト
    4. 次に読むおすすめ終活・相続関連記事
    5. まとめ

「終活で生命保険は何を整理すればいいの?」「死亡保険金の受取人は確認した方がいい?」と迷っていませんか。長年加入している生命保険は、保障内容や受取人が現在の家族構成に合っていなかったり、家族が保険の存在そのものを知らなかったりすることがあります。だからといって、終活を理由にすぐ解約する必要はありません。この記事では、終活で生命保険を整理する順番から、契約内容・受取人・保険証券の確認、相続や税金との関係、不要な保険を見直す際の注意点、死亡後の保険金請求まで、初心者向けに分かりやすく解説します。

終活で生命保険を整理しておく必要がある理由

終活というと、預貯金や不動産、遺言書などを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、生命保険も忘れずに整理しておきたい大切な契約の一つです。

長年加入している生命保険では、契約した当時と現在で家族構成や生活状況が変わっていることがあります。また、本人は契約内容を把握していても、家族が「どこの保険会社に加入しているのか」を知らないことも考えられます。

終活では生命保険をむやみに解約するのではなく、まず現在の契約内容を把握し、家族が必要なときに保険の存在を確認できる状態にすることから始めましょう。

終活における生命保険の整理とは?

終活における生命保険の整理とは、単に加入している保険を減らすことではありません。

まず現在の契約を確認し、

  • どこの保険会社に加入しているか
  • どのような保障があるか
  • 契約者は誰か
  • 被保険者は誰か
  • 死亡保険金の受取人は誰か
  • 保険期間はいつまでか
  • 保険料をいつまで支払うか
  • 保険証券などをどこに保管しているか

などを整理することです。

たとえば、30代で加入した生命保険を70代まで継続している場合、子どもの独立などによって加入当時とは必要な保障が変わっている可能性があります。

終活をきっかけに、**「今どのような生命保険に入っているのか」**を一度確認してみましょう。

自分が加入している保険を把握できていないことがある

生命保険は、一度契約すると何年、何十年と継続することがあります。

そのため、

「昔入った保険だから内容をよく覚えていない」

「医療保険と死亡保険に何本入っているのか分からない」

ということもあります。

さらに、

  • 保険会社が複数ある
  • 特約が付いている
  • 勤務先を通じて加入した保険がある
  • 共済にも加入している

といった場合は、契約全体を把握しにくくなります。

まず保険証券や契約内容のお知らせなどを集め、自分が加入している保険を一つずつ書き出すところから始めると整理しやすくなります。

家族が生命保険の存在を知らない場合がある

本人が生命保険に加入していても、家族がその存在を知っているとは限りません。

たとえば、

「父が生命保険に加入していたことは知っていたけれど、どこの保険会社か分からない」

「母がネットで申し込んだ保険を家族は知らなかった」

ということも考えられます。

終活では、少なくとも、

  • 保険会社名
  • 保険の種類
  • 保険証券などの保管場所

について、家族が必要なときに確認できるようにしておくとよいでしょう。

契約内容を家族全員へ細かく公開する必要はありません。

「保険があること」と「どこを確認すればよいか」が分かる状態を作ることが大切です。

保険金は自動的に家族へ支払われるとは限らない

生命保険は、被保険者が亡くなれば何もしなくても保険会社から自動的に死亡保険金が振り込まれる、と考えない方がよいでしょう。

死亡保険金を受け取る際には、一般的に保険会社へ連絡し、契約内容を確認したうえで、受取人などが必要な請求手続きを行います。

そのため家族が、

「どこの生命保険会社に加入しているのか分からない」

という状態では、請求手続きを始めるための確認に時間がかかる可能性があります。

終活では、家族が保険会社を確認できる手掛かりを残しておきましょう。

受取人や契約内容が昔のままになっていることがある

生命保険を長期間契約していると、契約当時から家族構成や生活環境が変わっている場合があります。

たとえば、

  • 結婚した
  • 子どもが生まれた
  • 子どもが独立した
  • 配偶者と離婚した
  • 受取人として指定していた人が亡くなった
  • 退職して収入や生活状況が変わった

などです。

生命保険は契約内容によって保障期間や受け取れる保険金・給付金などが異なります。

生命保険文化センターも、生命保険には一定期間を保障するものや一生涯保障するものなど、さまざまな種類があると説明しています。

そのため終活では、昔契約した内容をそのままにせず、現在の家族構成や希望と合っているか確認することが重要です。

変更を希望する場合は、自己判断だけで進めず、契約している生命保険会社へ手続き方法を確認しましょう。

家族が保険金を請求しやすい状態にしておくことが大切

生命保険を整理する最終的な目的の一つは、必要になったときに家族が契約の存在を把握し、保険会社へ連絡できるようにすることです。

そのためには、

  • 加入している保険会社を一覧にする
  • 保険の種類を記録する
  • 受取人を確認する
  • 保険証券などの保管場所を決める
  • 家族が保管場所を確認できるようにする

といった準備をしておくとよいでしょう。

たとえば、

「生命保険関係の書類は、書斎の金融関係ファイルにまとめてあります」

と家族に伝えておくだけでも、将来の手掛かりになります。

生命保険だけでなく、預貯金や不動産など財産全体を整理したい方は、**「終活で財産整理は何をする?預貯金・不動産・保険のまとめ方を解説」**もあわせて確認しておきましょう。

終活で最初に確認したい生命保険の種類

生命保険を整理するときは、死亡保険だけを確認すればよいわけではありません。

生命保険には、死亡への備えだけでなく、病気・ケガ・がん・老後など、それぞれ異なる目的の商品があります。

生命保険文化センターでは、定期保険、終身保険、養老保険、医療保険、がん保険、個人年金保険など、さまざまな種類を紹介しています。

まずは自分がどの種類の保険に加入しているのか確認しましょう。

死亡保険を確認する

死亡保険は、被保険者が死亡した場合などに、契約に基づいて死亡保険金が支払われる保険です。

終活では特に、

  • 死亡保険金額
  • 被保険者
  • 死亡保険金受取人
  • 保障期間
  • 保険料払込期間

などを確認しましょう。

たとえば、

「死亡保険金1,000万円、受取人は配偶者」

となっている場合でも、契約した時点から家族構成が変わっていれば、現在の希望に合っているか確認する必要があります。

ただし、終活だからという理由だけで解約したり、受取人を変更したりするのではなく、まず現在の契約内容を確認することが大切です。

医療保険を確認する

医療保険は、病気やケガによる入院、所定の手術・放射線治療などを受けた場合に給付金を受け取れる保険です。

商品によって、

  • 入院給付金
  • 手術給付金
  • 放射線治療給付金
  • 保障期間
  • 支払限度日数

などが異なります。

終活では、

「入院したらいくら受け取れるのか」
「何歳まで保障されるのか」

などを確認しておくとよいでしょう。

本人が生きている間に利用する可能性がある保障なので、家族にも保険の存在が分かるようにしておくと安心です。

がん保険を確認する

がん保険は、がんと診断された場合や、がんの治療で入院・手術・放射線治療などを受けた場合に、契約に応じた給付金を受け取れる保険です。

商品によって保障内容や給付条件が異なるため、

  • 診断給付金
  • 入院給付金
  • 手術給付金
  • 放射線治療給付金
  • 保障期間

などを確認しましょう。

「がん保険に入っているから何でも保障される」と考えるのではなく、どのような場合に給付金が支払われる契約なのかを確認することが重要です。

個人年金保険を確認する

個人年金保険は、老後の生活資金などを準備する目的で利用される保険です。

終活では、

  • 年金の受取開始時期
  • 年金の受取期間
  • 年金受取人
  • 保険料払込期間
  • 保証期間などの契約内容

を確認しておきましょう。

すでに年金を受け取っている場合は、

「どこの保険会社から、どのような契約で年金を受け取っているのか」

も整理しておくと分かりやすくなります。

個人年金保険には複数の受取方法や契約形態があるため、実際の内容は保険証券や契約先で確認しましょう。

終身保険・定期保険・養老保険の違いを確認する

死亡保障を中心とする保険でも、終身保険・定期保険・養老保険では仕組みが異なります。

種類基本的な特徴終活で確認したいこと
終身保険死亡保障が一生涯続く保険金額・受取人・払込期間
定期保険一定期間を保障する満了時期・更新・保険金額
養老保険一定期間の死亡保障があり、満期時に生存していれば満期保険金を受け取る満期時期・死亡保険金・満期保険金

たとえば「終身」という言葉が付いていても、保障が終身なのか、保険料の支払いも終身なのかは別に確認する必要があります。

また、養老保険は貯蓄機能がありますが、満期保険金が払込保険料総額を下回る場合もあります。

保険の名称だけで判断せず、保険証券や契約内容を確認しましょう。

勤務先などを通じて加入している保険も確認する

個人で契約した生命保険だけでなく、勤務先や所属団体を通じて加入している保険がないか確認しましょう。

生命保険文化センターでも、個人保険とは別に、企業や団体を通じて利用する団体保険などが紹介されています。

確認するときは、

  • 勤務先の福利厚生資料
  • 給与明細
  • 保険料の控除
  • 退職時にもらった書類
  • 団体保険の加入通知

などが手掛かりになります。

退職すると保障内容が変わったり終了したりする契約も考えられるため、現在も保障が続いているかを確認することが重要です。

共済についても忘れずに確認する

生命保険会社の商品だけでなく、共済に加入している方もいます。

たとえば、死亡・入院・手術などを保障する共済があります。

終活では、

  • 共済の名称
  • 加入している保障
  • 共済金の内容
  • 受取人
  • 掛金
  • 契約書類の保管場所

などを確認しておきましょう。

生命保険会社の契約だけを整理して、

「実は共済にも加入していた」

ということにならないよう注意してください。

生命保険の種類と確認ポイント

種類主な目的終活で確認すること
死亡保険死亡時の保障保険金額・受取人・保障期間
医療保険病気・ケガへの備え保障内容・給付条件・請求方法
がん保険がんへの備え給付条件・保障期間
個人年金保険老後資金への備え受取開始時期・受取方法など
終身保険一生涯の死亡保障受取人・払込期間
定期保険一定期間の死亡保障満了時期・更新
養老保険死亡保障・満期時の資金満期時期・保険金
団体保険勤務先などを通じた保障現在の加入状況・退職後の扱い
共済死亡・医療など契約内容・共済金・書類保管場所

生命保険は商品によって保障内容や支払条件が異なります。

そのため、終活では「医療保険だからこう」「終身保険だからこう」と名称だけで判断せず、自分自身の保険証券・契約内容のお知らせ・約款などを確認することが大切です。

加入している生命保険を一覧にして整理する

自分が加入している生命保険の種類を確認したら、次は契約ごとの情報を一覧にして整理しましょう。

生命保険は長期間契約することが多いため、「保険には入っているけれど、保障内容や受取人までは覚えていない」ということもあります。

終活では、すべてを暗記する必要はありません。

**「どこの保険会社と、どのような契約をしているのか」**を一覧表で確認できるようにすることが大切です。

保険証券や契約内容のお知らせを集める

最初に、生命保険に関係する書類を集めましょう。

たとえば、

  • 保険証券
  • 契約内容のお知らせ
  • ご契約内容確認書類
  • 保険会社から届いた郵便物
  • 保険料控除証明書
  • Web上の契約情報

などです。

最近では、紙の保険証券を発行せず、Web上で契約内容を確認する商品もあります。

その場合は、

「紙の保険証券が見つからない=保険に加入していない」

とは判断しないようにしましょう。

保険会社の契約者向けWebサービスなども確認します。

保険会社名と保険種類を記録する

書類が集まったら、まず「保険会社名」と「保険種類」を一覧にします。

たとえば、

  • ○○生命……終身保険
  • △△生命……医療保険
  • □□生命……がん保険

という形です。

商品名だけを書いても、数年後には何の保険だったか分からなくなる可能性があります。

そのため、

「保険会社名+保険種類」

をセットで記録すると分かりやすくなります。

複数の保険会社と契約している場合も、一枚の一覧表にまとめれば全体を把握しやすくなります。

証券番号・契約番号を確認する

保険証券や契約内容のお知らせには、証券番号や契約番号など、契約を特定するための番号が記載されています。

保険会社へ問い合わせるときや各種手続きを行うときに、契約を確認する手掛かりになります。

終活では、

  • 証券番号・契約番号を確認する
  • どの契約の番号なのか分かるようにする
  • 保険証券などの保管場所を決める

といった整理をしておくとよいでしょう。

ただし、証券番号などは個人の契約に関する情報です。

ブログで生命保険一覧表の見本を掲載する場合は、実在する番号や個人情報を使用せず、「1234……」などの具体的な番号も無理に掲載しない方が安全です。

契約者・被保険者・受取人を確認する

生命保険を整理するときに混同しやすいのが、契約者・被保険者・受取人です。

基本的には次のように考えると分かりやすいでしょう。

項目基本的な意味
契約者保険会社と契約を結び、契約上の権利・義務を持つ人
被保険者保険の対象となる人
受取人保険金などを受け取る人

たとえば、

契約者:夫
被保険者:夫
死亡保険金受取人:妻

という契約があります。

一方、医療保険の給付金などは、契約内容によって受取人の設定が異なることがあります。

終活では、特に死亡保険について**「現在の受取人は誰になっているか」**を確認しておきましょう。

なお、誰が保険料を負担しているか、誰が被保険者か、誰が保険金を受け取るかによって、死亡保険金に関係する税金が異なる場合があります。この点は後の「死亡保険金と相続」の章で詳しく確認します。

保険料と支払方法を確認する

次に、毎月・毎年いくら保険料を支払っているか確認しましょう。

確認したいのは、

  • 保険料
  • 月払い・半年払い・年払いなどの払込方法
  • 口座振替・クレジットカードなどの支払方法
  • 保険料の払込期間

です。

たとえば、

月額5,000円の医療保険
年額60,000円の終身保険

など、複数の契約がある場合は年間の保険料も把握しやすくなります。

特に退職後は収入や生活費が変わることがあります。

「保障は必要だけれど、保険料が家計の負担になっていないか」という視点でも確認してみましょう。

ただし、保険料が高いという理由だけですぐ解約するのではなく、保障内容とあわせて判断することが大切です。

保障期間・満期日を確認する

生命保険には、一生涯保障が続くものもあれば、一定期間で保障が終了するものもあります。

そのため、

  • 保障開始日
  • 保障終了時期
  • 満期日
  • 更新時期
  • 保険料払込期間

を確認しましょう。

特に注意したいのは、

「保障期間」と「保険料払込期間」は同じとは限らない

という点です。

たとえば終身保険でも、

「保障は一生涯、保険料の支払いは60歳まで」

といった契約があります。

反対に、保険料を終身で支払うタイプもあります。

契約ごとに条件が異なるため、保険証券や契約内容のお知らせを確認してください。

生命保険一覧表を作成する

必要な情報を確認したら、最後に一覧表へまとめます。

一度一覧にしておけば、

「どの保険に入っているか」
「誰が受取人か」
「何のための保障か」

を確認しやすくなります。

生命保険一覧表の記入例

保険会社保険種類契約者被保険者受取人保険期間主な保障
○○生命終身保険本人本人配偶者終身死亡保障
△△生命医療保険本人本人契約内容を確認終身入院・手術
□□生命がん保険本人本人契約内容を確認○歳までがん保障

さらに必要に応じて、

  • 証券番号
  • 保険料
  • 支払方法
  • 払込期間
  • 保険証券の保管場所

などの欄を追加してもよいでしょう。

ただし、ブログに掲載する記入例では、実際の証券番号・氏名・住所などの個人情報は使用しないようにしてください。

家庭で使用する一覧表についても、誰でも見られる場所へ置くのではなく、安全な場所へ保管しましょう。

生命保険の契約内容で確認しておきたいポイント

生命保険一覧表を作ったら、次は一つひとつの契約内容を確認します。

ここで大切なのは、

「加入しているかどうか」だけでなく、「現在どのような保障を受けられるのか」を知ることです。

特に長期間契約している生命保険は、現在の家族構成や生活状況と保障内容が合っているか確認してみましょう。

死亡保険金はいくら受け取れるか確認する

死亡保障がある保険では、被保険者が亡くなった場合に、契約で定められた死亡保険金が支払われます。

確認したいのは、

  • 死亡保険金額
  • 死亡保険金受取人
  • 保障期間
  • 支払条件

などです。

たとえば、

「死亡保険に加入していることは知っているけれど、500万円なのか1,000万円なのか分からない」

という状態では、必要な保障額を判断しにくくなります。

まず現在の死亡保障額を確認し、家族の生活費、葬儀などの費用、現在の貯蓄なども考えながら必要性を確認するとよいでしょう。

入院・手術などの保障内容を確認する

医療保険では、入院・手術などに対する保障内容を確認します。

たとえば、

  • 入院給付金
  • 手術給付金
  • 放射線治療給付金
  • 先進医療などの特約
  • 1回の入院に対する支払限度
  • 通算の支払限度

などです。

ただし、具体的な給付条件は商品によって異なります。

「入院すれば必ず○万円もらえる」と思い込まず、どのような場合が給付対象になるのかを確認してください。

特に古い契約では、現在販売されている保険とは保障内容が異なることがあります。

保障がいつまで続くのか確認する

生命保険では、保障期間も重要です。

たとえば、

終身型:原則として一生涯保障
定期型:10年間、60歳までなど一定期間を保障

といった違いがあります。

終活では、

「現在70歳だけれど、この医療保険は何歳まで保障されるのだろう?」

という点も確認しておきましょう。

更新によって保障が継続するタイプもあります。

保険証券などに記載されている、

  • 保険期間
  • 保険期間満了日
  • 更新時期

を確認すると分かりやすくなります。

保険料をいつまで支払うのか確認する

保障期間とあわせて、保険料をいつまで支払うのかも確認しましょう。

たとえば終身保険には、

保障:一生涯
保険料:60歳まで

という契約もあれば、

保障:一生涯
保険料:一生涯

という契約もあります。

この違いを把握していないと、

「もう保険料の支払いは終わったと思っていた」

ということにもなりかねません。

終活では、老後の家計を考えるためにも、

  • 月々の保険料
  • 年間保険料
  • 払込終了時期

を確認しておきましょう。

特約が現在も必要か確認する

生命保険には、主契約にさまざまな特約が付いている場合があります。

たとえば、

  • 医療に関する特約
  • がんに関する特約
  • 先進医療に関する特約
  • 災害死亡に関する特約

などです。

長年契約している場合は、

「どの特約を付けたのか覚えていない」

ということもあります。

まず現在付いている特約と保障内容を確認しましょう。

そのうえで、現在の生活状況や他の保険との重複などを考えます。

ただし、特約を外すと元に戻せない場合などもあるため、変更する前には必ず保険会社へ確認してください。

更新型の保険は更新時期と保険料も確認する

定期保険や特約などには、一定期間ごとに更新するタイプがあります。

更新型では、更新時の年齢などに応じて保険料が更新前より高くなることがあります

たとえば、

「50歳のときは月5,000円だったが、更新後は保険料が上がった」

というケースも考えられます。

そのため、

  • 次回の更新時期
  • 更新後の保障内容
  • 更新後の保険料
  • 何歳まで更新できるか

を確認しておきましょう。

更新条件は契約によって異なりますので、契約書類や保険会社の案内で確認することが大切です。

解約返戻金がある保険か確認する

生命保険の中には、途中で解約した場合に解約返戻金を受け取れるものがあります。

ただし、すべての生命保険に解約返戻金があるわけではありません。

また、解約する時期や契約内容によっては、

払い込んだ保険料の総額より解約返戻金が少なくなることがあります。

そのため、

「終活だから古い保険を解約して現金にしよう」

と急いで判断しないようにしましょう。

解約を検討するときは、

  • 現在の解約返戻金
  • 将来の保障
  • 払込済み保険料
  • 今後の保険料
  • 解約後に保障がなくなる影響

などを確認します。

特に高齢になってから保険を解約すると、健康状態や年齢によっては、新しい保険への加入が難しくなったり、同じ条件で加入できなかったりする可能性があります。

まず保険会社に現在の契約内容や解約返戻金を確認してから判断しましょう。

契約内容の確認ポイント早見表

確認項目チェックする内容注意点
死亡保障保険金額・受取人家族構成も確認
医療保障入院・手術など給付条件は商品ごとに異なる
保障期間終身・定期など満了日・更新時期を確認
保険料月額・年額払込終了時期も確認
特約医療・がんなど他契約との重複も確認
更新更新時期・保険料更新後に保険料が変わる場合あり
解約返戻金有無・現在の金額払込総額を下回る場合あり

生命保険の整理では、「保険料を安くするために減らす」ことだけを目的にしないことが重要です。

現在の保障内容を正確に把握したうえで、今後も必要な保障なのかを一つずつ考えていきましょう。

生命保険の受取人は必ず確認しておこう

終活で生命保険を整理するときは、保障内容だけでなく、死亡保険金の受取人が誰になっているかを必ず確認しておきましょう。

生命保険は長期間契約することが多いため、契約した当時と現在で家族構成が変わっていることがあります。

たとえば、

  • 結婚した
  • 離婚した
  • 子どもが生まれた
  • 子どもが独立した
  • 配偶者や親が亡くなった

といった変化があった場合です。

受取人を変更する必要があるかどうかは一律には決められません。現在の契約内容、家族構成、本人の希望、税金への影響なども確認したうえで判断することが大切です。

死亡保険金受取人とは?

死亡保険金受取人とは、被保険者が死亡した場合に、契約に基づいて死亡保険金を受け取る人です。

たとえば、

契約者:夫
被保険者:夫
死亡保険金受取人:妻

という契約なら、夫が亡くなったとき、原則として妻が死亡保険金を請求します。

ここで注意したいのは、

  • 契約者
  • 被保険者
  • 保険料負担者
  • 保険金受取人

は、それぞれ役割が違うということです。

特に税金の種類を判断するときには、名目上の契約者だけでなく、実際に誰が保険料を負担していたかが重要になります。

現在誰が受取人になっているか確認する

死亡保険金の受取人は、保険証券や契約内容のお知らせ、契約者向けWebサービスなどで確認できます。

終活では、

  • 受取人の氏名
  • 続柄
  • 受取割合
  • 現在もその人が存命か

などを確認しておきましょう。

たとえば、30年前に加入した保険で、

受取人:母

となっていたものの、現在は母が亡くなっているという場合もあります。

「昔の契約だから大丈夫」と思わず、一度確認することが大切です。

結婚・離婚・死亡など家族構成が変わった場合は注意する

生命保険の受取人は、家族構成の変化に合わせて確認しましょう。

たとえば、

  • 独身時代に親を受取人にしていた
  • 結婚後も受取人を変更していない
  • 離婚後も以前の配偶者になっている
  • 受取人に指定していた人が亡くなった

といった場合です。

生命保険文化センターも、結婚や離婚などによる改姓や受取人の変更が必要な場合は、生命保険会社へ申し出るよう案内しています。

ただし、

「結婚したら必ず配偶者に変更する」
「子どもがいるなら必ず子どもにする」

と一律に決めるものではありません。

本人の意思や家族関係、契約内容、税金などを確認して判断しましょう。

受取人がすでに亡くなっている場合は保険会社へ確認する

死亡保険金受取人が、被保険者より先に亡くなっている場合は、そのまま放置しないことが大切です。

一般的には、受取人を変更しないまま被保険者が亡くなると、先に亡くなった受取人の法定相続人が新たな受取人になる扱いがあります。ただし、生命保険会社によっては「被保険者の遺族」とするなど取扱いが異なる場合があります。

たとえば、

夫の生命保険

死亡保険金受取人:妻

妻が夫より先に死亡

受取人変更をしないまま夫も死亡

という場合、当初想定していた相続の形と異なる結果になる可能性があります。

そのため、受取人が亡くなっていることに気づいたら、早めに契約している保険会社へ、

「現在の受取人が亡くなっていますが、どのような手続きが必要ですか?」

と確認しましょう。

受取人を変更できる場合の手続きを確認する

死亡保険金受取人は、原則として保険金の支払事由が発生する前であれば変更できる場合があります。

生命保険文化センターによると、契約者は原則として保険期間中に受取人を変更できますが、死亡保険金受取人の変更には被保険者の同意が必要です。

実際の手続きでは、

  • 保険会社へ連絡
  • 所定の変更書類を提出
  • 本人確認
  • 被保険者の同意確認

などが必要になることがあります。

必要書類や方法は保険会社・契約によって異なります。

「一覧表を書き換えれば受取人変更になる」というものではありません。

必ず生命保険会社の正式な変更手続きを行いましょう。

受取人変更は本人の意思と契約条件を確認して行う

終活では、家族から、

「受取人は私にしておいた方がいい」

などと言われることがあるかもしれません。

しかし、受取人変更は本人にとって重要な契約変更です。

そのため、

  • 本人の意思
  • 現在の家族構成
  • 保険の目的
  • 保険金額
  • 契約条件
  • 税金への影響

などを確認して判断しましょう。

たとえば、受取人を変更すると、死亡保険金に関係する税金の種類や非課税制度の適用に影響する場合があります。

「誰を受取人にすると一番得か」だけで決めるのではなく、家族への保障という本来の目的も含めて考えることが大切です。

死亡保険金は相続財産になる?相続との関係を確認する

生命保険について特に分かりにくいのが、

「死亡保険金は遺産なのか?」

という点です。

ここでは、民法上の遺産分割と税法上の相続税を分けて考える必要があります。

死亡保険金は、受取人が指定されている契約では、一般的に受取人固有の財産として扱われ、通常の相続財産とは区別されます。

一方で、亡くなった本人が保険料を負担していた死亡保険金は、税法上はみなし相続財産として相続税の対象になる場合があります。

死亡保険金は誰が受け取るのかで扱いが変わる

死亡保険金の税金は、

  • 被保険者
  • 保険料負担者
  • 保険金受取人

が誰なのかによって変わります。

国税庁では、死亡保険金について次の3つの基本パターンを示しています。

被保険者保険料負担者保険金受取人主に関係する税金
相続税
所得税
贈与税

ここで重要なのは、「契約者」よりも実際の保険料負担者が誰かという点です。

たとえば、契約上の名義が妻でも、実際には夫が保険料を負担していた場合などは、税務上の扱いを個別に確認する必要があります。

受取人が指定されている死亡保険金の基本的な考え方

死亡保険金受取人が指定されている場合、受取人が受け取る保険金は、一般的に亡くなった本人が生前に所有していた預貯金とは性質が異なります。

生命保険文化センターも、契約者と被保険者が同じで、死亡保険金受取人が別の人である場合、その死亡保険金は受取人固有の財産になると説明しています。

たとえば、

夫の預金:1,000万円
夫の生命保険:死亡保険金500万円
受取人:妻

の場合、

預金1,000万円は原則として相続財産ですが、妻が受け取る死亡保険金500万円は通常、妻固有の財産として扱われます。

ただし、税法上は別に相続税の対象となる場合があります。

死亡保険金と遺産分割の関係

受取人が指定されている死亡保険金は、一般的には遺産分割協議の対象にはなりません。

国税庁も、被相続人が保険料を負担していた死亡保険金について、税法上は「みなし相続財産」であり、本来の相続財産ではないため、原則として遺産分割の対象ではないと案内しています。

たとえば、

死亡保険金受取人:長男

となっている場合に、長男が保険金を受け取った後、

「兄弟3人で公平に分けよう」

として他の兄弟へ分けると、税務上は長男から他の兄弟への贈与と扱われる可能性があります。

そのため、

「生命保険金も遺産だから、相続人全員で自由に分ければよい」

とは考えないことが大切です。

なお、具体的な相続関係によって判断が難しい場合は、税理士や専門家へ確認しましょう。

生命保険金に相続税がかかる場合がある

死亡保険金が民法上の通常の相続財産ではなくても、相続税がかからないとは限りません。

亡くなった本人が保険料の全部または一部を負担していた死亡保険金は、相続税法上、相続または遺贈によって取得したものとみなされ、相続税の対象になります。

たとえば、

被保険者:父
保険料負担者:父
受取人:母

という場合です。

ただし、生命保険金が相続税の対象になったからといって、受け取った金額全額に必ず相続税がかかるという意味ではありません。

相続人が死亡保険金を受け取る場合には、一定の非課税限度額があります。

相続税の非課税限度額「500万円×法定相続人の数」とは?

亡くなった本人が保険料を負担していた死亡保険金を相続人が受け取った場合、一定額までは相続税がかからない制度があります。

非課税限度額は、

500万円 × 法定相続人の数

です。

たとえば、法定相続人が、

  • 長男
  • 長女

の3人なら、

500万円 × 3人 = 1,500万円

が生命保険金の非課税限度額になります。

相続人全体で受け取った死亡保険金が1,200万円なら、この非課税限度額の範囲内です。

一方、2,000万円なら、非課税限度額を超えた部分について相続税の課税価格へ算入することになります。

ただし、ここで注意したいことがあります。

  • 非課税限度額は「受取人1人につき500万円」ではありません
  • **相続人全体について「500万円×法定相続人の数」**で計算します
  • 相続人以外が受け取った死亡保険金には、この非課税制度は適用されません
  • 相続放棄した人も法定相続人の「人数」には一定のルールで含めますが、相続放棄した本人が受け取った死亡保険金には非課税の適用がありません

国税庁は、相続人以外の人が受け取った死亡保険金には、この生命保険金の非課税制度は適用されないと説明しています。

契約者・被保険者・受取人によって税金の種類が変わる

死亡保険金では、契約の形によって相続税・所得税・贈与税のいずれかが関係します。

初心者の方は、次の表で整理すると分かりやすいでしょう。

契約形態による税金の違い

保険料負担者被保険者保険金受取人主に関係する税金
相続税
所得税
贈与税

① 相続税になるケース

保険料負担者:夫
被保険者:夫
受取人:妻

夫が自分の保険料を負担して亡くなり、妻が死亡保険金を受け取るケースです。

この場合は相続税の対象となります。妻が相続人であれば、生命保険金の非課税限度額を利用できる可能性があります。

② 所得税になるケース

保険料負担者:妻
被保険者:夫
受取人:妻

妻が保険料を負担し、夫の死亡によって妻自身が死亡保険金を受け取るケースです。

この場合、保険料負担者と保険金受取人が同じなので、所得税の対象になります。

死亡保険金を一時金で受け取る場合は、原則として一時所得として計算します。

③ 贈与税になるケース

保険料負担者:妻
被保険者:夫
受取人:子

というように、保険料を負担した人と死亡保険金を受け取る人が異なり、被保険者も別の人である場合は、贈与税の対象になります。

死亡保険金と税金の確認ポイント

終活で生命保険を整理するときは、一覧表に次の4項目を記録しておくと分かりやすくなります。

  • 契約者は誰か
  • 被保険者は誰か
  • 実際に保険料を負担している人は誰か
  • 死亡保険金受取人は誰か

特に税金を考えるときは、「誰が契約者か」だけを見て判断しないことが重要です。

保険料の負担割合が複数人に分かれている契約や、途中で契約者・受取人を変更している契約などは、税務上の計算が複雑になる場合があります。

そのようなケースでは、保険会社だけでなく、税務署や税理士などへ確認すると安心です。

終活で生命保険を整理するときは、受取人を単に「家族だからこの人」と決めるのではなく、保障したい相手・契約内容・相続関係・税金の4つを確認して判断することが大切です。

不要になった生命保険は解約した方がいい?

終活で生命保険を整理していると、

「使わない保険は全部解約した方がいいの?」

と考えることがあります。

しかし、終活だからという理由だけで生命保険を急いで解約する必要はありません。

生命保険を解約すると、その契約による保障はなくなります。また、一度解約した契約を元に戻すことはできず、新たに加入するときには年齢や健康状態によって条件が変わることがあります。

まず、

  • 現在必要な保障か
  • 保険料はいくらか
  • 保障が重複していないか
  • 解約返戻金はいくらか
  • 解約後に保障がなくなって困らないか

を確認してから判断しましょう。

終活だからという理由だけで解約しない

生命保険の整理は、契約数をできるだけ減らすことが目的ではありません。

大切なのは、現在の自分や家族に必要な保障を把握することです。

たとえば、子どもが独立したことで大きな死亡保障が必要なくなっている場合もあれば、医療保障は今後も必要という場合があります。

そのため、

「高齢になったから生命保険は全部不要」

とは一概に言えません。

生命保険文化センターも、年齢・家族構成・生活環境の変化に応じて保障内容を見直すことが大切と案内しています。

解約するかどうかは、現在の生活状況を確認したうえで判断しましょう。

現在必要な保障額を確認する

死亡保険を見直すときは、現在どのくらいの保障が必要か考えてみましょう。

たとえば現役時代には、

  • 子どもの教育費
  • 住宅ローン
  • 配偶者の生活費

などを考えて大きな死亡保障を準備していたかもしれません。

しかし、退職後に、

  • 子どもが独立した
  • 住宅ローンを完済した
  • 預貯金が増えた

という場合は、必要保障額が変わっている可能性があります。

一方で、

  • 配偶者の生活費
  • 葬儀などの費用
  • その他の家計負担

を考えると、一定の死亡保障を残しておきたい場合もあります。

現在の貯蓄・家族構成・生活費と保険の保障額を一緒に確認することが大切です。

保険料が家計の負担になっていないか確認する

終活では、毎月・毎年支払っている保険料も確認しましょう。

たとえば、

  • 終身保険……月8,000円
  • 医療保険……月5,000円
  • がん保険……月3,000円

なら、毎月16,000円、年間では192,000円になります。

退職後は収入が現役時代より少なくなる場合もあるため、

「現在の保障に対して、この保険料を今後も無理なく支払えるか」

を考えることが重要です。

保険料の支払いが負担になった場合でも、契約によっては保障額の減額や特約の解約、払済保険への変更など、契約そのものを全部解約せず負担を軽くできる方法があります。

利用できる方法は契約によって異なるため、保険会社へ確認しましょう。

保障内容が重複していないか確認する

複数の生命保険に加入している場合は、保障内容が重なっていないか確認しましょう。

たとえば、

医療保険A
+終身保険に付いている医療特約
+別の医療共済

というように、似た保障を複数持っていることがあります。

だからといって、重複している保障がすべて不要とは限りません。

まず、

  • 入院保障
  • 手術保障
  • がん保障
  • 死亡保障
  • 先進医療などの特約

を一覧にして比較しましょう。

そのうえで、

「なぜこの保障に入っているのか」

を説明できないものがあれば、見直す候補にすると分かりやすくなります。

解約返戻金の有無と金額を確認する

生命保険を解約する前には、解約返戻金を確認しましょう。

解約返戻金とは、契約を途中で解約した際に、契約内容に応じて戻ってくるお金です。

ただし、

  • 解約返戻金がない商品
  • 解約返戻金が少ない商品
  • 契約期間によって金額が変わる商品

があります。

生命保険文化センターによると、解約返戻金は保険種類・契約年齢・保険期間・経過年数などによって異なり、一般的には払い込んだ保険料総額より少なくなります。特に契約後短期間で解約した場合は、解約返戻金がない、またはごく少額の場合があります。

たとえば、

これまで100万円の保険料を支払ったから、解約すれば100万円戻る

とは限りません。

解約前に、保険会社へ現在の解約返戻金額を確認しましょう。

一度解約すると同じ条件で再加入できない場合がある

生命保険を解約すると、その契約による保障は終了します。

「必要になったらまた同じ保険に入ればいい」

と思うかもしれませんが、同じ条件で再加入できるとは限りません。

新たに加入するときには、

  • 年齢が上がっている
  • 健康状態が変わっている
  • 保険料が高くなる
  • 特別な条件が付く
  • 加入できない

という可能性があります。

生命保険文化センターも、解約後に再契約する場合、年齢によって保険料が高くなったり、健康状態によって契約できなくなったりする可能性があると注意を促しています。

特に高齢になってからの解約は慎重に判断しましょう。

解約前に保険会社へ確認する

生命保険の解約を考えたら、手続きをする前に契約している保険会社へ確認しましょう。

確認したいのは、

  • 現在の保障内容
  • 解約後になくなる保障
  • 解約返戻金
  • 特約だけを外せるか
  • 保障額を減らせるか
  • 保険料負担を軽くする別の方法があるか

などです。

生命保険文化センターによると、主契約を解約すると契約自体が終了し、特約も継続できません。一方、契約によっては特約だけを解約したり、保障額を減額したりできる場合があります。

「保険料を減らしたい」という理由なら、全部解約する以外の方法がないかも確認してみましょう。

生命保険を解約する前の確認表

確認項目確認する内容
必要保障額現在の家族・生活状況に合っているか
保険料今後も無理なく支払えるか
保障の重複他の保険・共済と重なっていないか
解約返戻金有無・現在の金額
特約不要な特約だけ外せるか
再加入年齢・健康状態による影響
代替方法減額・払済などが利用できるか

終活では、**「不要だから解約する」のではなく、「確認した結果、今後必要ないと判断した契約を整理する」**という順番で考えると失敗を防ぎやすくなります。

保険証券や契約書類はどう保管する?

生命保険の契約内容を整理したら、保険証券や契約書類の保管方法も確認しておきましょう。

大切なのは、

「安全に保管しながら、必要になったとき家族が契約の存在を確認できること」

です。

本人しか分からない場所へ隠してしまうと、いざというとき家族が保険会社へ連絡できない可能性があります。

保険関係の書類をまとめて整理する

まず、生命保険関係の書類を一度集めてみましょう。

たとえば、

  • 保険証券
  • 契約内容のお知らせ
  • ご契約のしおり
  • 保険会社からの通知
  • 保険料控除証明書
  • 受取人変更などの手続き書類

があります。

ただし、すべての書類を永久に残しておく必要はありません。

現在有効な契約を中心に整理し、

「どの保険会社のどの契約に関する書類か」

が分かるように分けると管理しやすくなります。

たとえば、

○○生命
△△生命
共済

というようにファイルを分けてもよいでしょう。

保険証券の保管場所を決める

紙の保険証券がある場合は、保管場所を決めておきましょう。

たとえば、

  • 金融関係書類専用ファイル
  • 鍵付きの引き出し
  • 自宅の安全な書類保管場所

などです。

保険証券を家の中の複数の場所に分散させすぎると、

「どの保険証券がどこにあるのか分からない」

という状態になりやすくなります。

一方で、誰でも簡単に見られる場所へ置くのも避けたいところです。

分かりやすさと安全性の両方を考えて保管することが大切です。

家族が保管場所を確認できるようにする

終活では、本人だけでなく家族が保険の存在を確認できることも重要です。

たとえば、

「生命保険の書類は書斎の金融関係ファイルに入れています」

と家族に伝えておく方法があります。

家族全員へ契約内容を細かく説明する必要はありません。

最低限、

  • 保険に加入していること
  • どこの保険会社か
  • 契約書類をどこに保管しているか

が分かる状態を作っておきましょう。

家族が必要なときに、

「どこへ連絡すればいいか分からない」

という状況を防ぐことが目的です。

保険会社の連絡先も分かるようにしておく

生命保険一覧表には、保険会社名だけでなく、問い合わせ先を確認できるようにしておくと便利です。

たとえば、

保険会社保険種類書類保管場所連絡先の確認方法
○○生命終身保険金融関係ファイル公式サイト・契約書類
△△生命医療保険金融関係ファイル公式サイト・契約書類
□□共済共済書類ケース契約書類

電話番号は将来変更される可能性があるため、古い番号だけを残すより、

「公式サイトまたは最新の契約書類で確認」

と記録しておく方法もあります。

Web契約・電子証券の場合は特に注意する

最近では、紙の保険証券を発行せず、契約内容をWeb上で確認する生命保険もあります。

その場合、家族が紙の書類を探しても契約に気づけない可能性があります。

終活では、

  • 利用している保険会社名
  • Web契約であること
  • 電子証券を利用していること
  • 契約関係の通知が届くメールアドレス

などを確認しておきましょう。

ただし、

ログインID・パスワードを生命保険一覧表に直接まとめる必要はありません。

まず家族が「その保険会社と契約がある」と確認できることを優先しましょう。

個人情報を誰でも見られる場所に置かない

生命保険関係の書類には、

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 証券番号
  • 契約内容
  • 保険金額
  • 受取人

など、重要な個人情報が記載されていることがあります。

そのため、

「家族に分かるようにする=誰でも見られる場所に置く」

という意味ではありません。

たとえば、玄関付近や家族以外も出入りする場所へ保険証券を置くのは避けましょう。

生命保険一覧表についても、公開範囲を考えることが大切です。

保険関係書類の保管チェック表

確認項目確認内容
保険証券所在が分かる
契約内容最新の内容を確認できる
保険会社一覧表に記録している
受取人現在の契約内容を確認している
Web契約契約の存在が家族にも分かる
保管場所家族が必要時に確認できる
個人情報誰でも見られる状態にしない

保険証券を整理する目的は、書類をきれいに片付けることだけではありません。

本人が契約内容を把握し、家族が必要になったときに保険会社へ連絡できる状態を作っておくことが、終活での生命保険整理では重要です。

家族に生命保険について伝えておきたいこと

終活で生命保険を整理するときは、自分だけが契約内容を把握して終わりにしないことが大切です。

本人が亡くなったり、病気や入院で自分で手続きできなくなったりした場合、家族が、

「どこの保険会社に入っているのか分からない」

という状態では、保険金や給付金の請求が遅れる可能性があります。

そのため終活では、家族にすべての契約内容を詳しく説明する必要はなくても、最低限、

  • 加入している保険会社
  • 保険の種類
  • 保険証券などの保管場所
  • 保険会社への連絡方法

が分かるようにしておきましょう。

加入している保険会社を伝える

まず、家族が利用している保険会社を確認できるようにしておきましょう。

たとえば、

  • ○○生命
  • △△生命
  • □□共済

というように一覧にしておきます。

重要なのは、家族が、

「保険に入っているらしいけれど、どこの会社か分からない」

という状態にならないことです。

保険金額まで家族全員へ知らせる必要はありません。

まずは、

「どの保険会社と契約があるのか」

が分かる状態を作りましょう。

死亡保険金の受取人を確認しておく

死亡保険がある場合は、現在の受取人が誰になっているか確認しておきましょう。

たとえば、

契約者:夫
被保険者:夫
死亡保険金受取人:妻

という契約なら、妻が死亡保険金の請求手続きを行うことになります。

終活では、

  • 受取人は誰か
  • 現在もその人が存命か
  • 家族構成の変化がないか

を確認します。

ただし、受取人変更を希望する場合は、一覧表を書き換えるだけではなく、保険会社の正式な手続きが必要です。

保険証券などの保管場所を伝える

保険証券や契約内容のお知らせを安全に保管していても、本人しか場所を知らなければ家族が見つけられません。

たとえば、

「生命保険関係の書類は、書斎の金融関係ファイルに入れてあります」

と家族に伝えておきましょう。

保管するものとしては、

  • 保険証券
  • 契約内容のお知らせ
  • 保険会社からの重要な通知
  • 生命保険一覧表

などがあります。

ただし、個人情報が記載されているため、誰でも見られる場所へ置くことは避けましょう。

保険金・給付金は請求手続きが必要になることを伝える

生命保険は、支払事由が発生したからといって、すべて自動的に保険金・給付金が振り込まれるわけではありません。

一般的には、

保険会社へ連絡

請求内容を確認

必要書類を準備

請求手続き

保険会社が内容を確認

保険金・給付金を受け取る

という流れになります。

生命保険協会も、給付金を受け取る際には、保険会社から請求書などを取り寄せ、必要書類を提出する流れを案内しています。

そのため家族には、

「保険会社が分かったら、まず保険会社へ連絡して請求方法を確認する」

と伝えておくとよいでしょう。

医療保険など本人が生きている間に請求する保障も確認する

生命保険というと死亡保険金を思い浮かべがちですが、本人が生きている間に請求する給付金もあります。

たとえば、

  • 入院給付金
  • 手術給付金
  • がん診断給付金
  • 放射線治療給付金
  • 先進医療などの給付

です。

本人が病気や入院で手続きをしにくい状態になった場合、家族が契約の存在を知っていれば、

「この医療保険は請求できないだろうか?」

と気づくきっかけになります。

ただし、誰が請求できるか、代理請求が可能かなどは契約によって異なります。

家族が本人に代わって自由に請求できるとは限らないため、実際には保険会社へ確認しましょう。

家族が連絡できる保険会社の窓口を確認しておく

生命保険一覧表には、保険会社の名前だけでなく、家族が問い合わせ先を確認できるようにしておくと便利です。

たとえば、

保険会社保険種類書類保管場所連絡先の確認方法
○○生命終身保険金融関係ファイル公式サイト・契約書類
△△生命医療保険書類ケース公式サイト・契約書類
□□共済共済金融関係ファイル公式サイト・契約書類

電話番号は将来変更されることもあります。

そのため、番号だけを記録するより、

「最新の公式サイトまたは契約書類で問い合わせ先を確認する」

としておく方法もあります。

終活で家族に生命保険について伝える目的は、保険契約を家族へ任せることではありません。

必要になったとき、家族が保険の存在に気づき、正しい窓口へ連絡できる状態にしておくことが大切です。

生命保険の契約が分からない場合はどうやって調べる?

長年生命保険に加入していると、

「昔保険に入った気がするけれど、どこの会社だったか分からない」

ということがあります。

また、本人が亡くなった後に、

「父は生命保険に入っていたと言っていたけれど、保険証券が見つからない」

というケースも考えられます。

このような場合でも、すぐに「保険はなかった」と判断しないでください。

まず身の回りの書類や支払履歴などを確認し、それでも分からない場合は生命保険契約照会制度を検討します。

まず自宅の保険証券や郵便物を確認する

最初に、自宅に生命保険関係の書類が残っていないか探しましょう。

確認したいのは、

  • 保険証券
  • 契約内容のお知らせ
  • 保険会社からの郵便物
  • 保険料控除証明書
  • 契約変更のお知らせ
  • 満期や更新に関する通知

などです。

生命保険協会も、生命保険契約照会制度を利用する前に、まず生命保険証券や生命保険会社から届いた通知物などを探すよう案内しています。

古い書類でも、

「○○生命」

という会社名が分かれば、契約確認の重要な手掛かりになります。

銀行口座・クレジットカードの保険料支払いを確認する

保険証券が見つからない場合は、銀行口座の入出金履歴も確認してみましょう。

たとえば、

「○○生命 5,000円」

というような保険料の口座振替があれば、その保険会社と契約がある可能性があります。

生命保険協会も、制度利用前の確認方法として預金通帳の保険料口座振替履歴などを挙げています。

確認するものとしては、

  • 通帳
  • 銀行の入出金明細
  • クレジットカード利用明細

などがあります。

ただし、支払いが見つかったからといって現在も契約が有効とは限りません。

会社名が分かったら、その保険会社へ問い合わせて契約状況を確認しましょう。

メールやWeb上の契約情報も確認する

最近では、紙の保険証券を発行せず、Web上で契約情報を管理している場合があります。

そのため、

  • 保険会社からのメール
  • 契約更新のお知らせ
  • 保険料控除証明書に関するメール
  • スマートフォンの保険会社アプリ

なども手掛かりになります。

ただし、本人が亡くなった後に家族が本人のID・パスワードを使って勝手にログインしてよいとは限りません。

まずは、

「どこの保険会社を利用していたか確認するための手掛かり」

として見ることが大切です。

契約内容の正式な確認は、保険会社が定める手続きに従いましょう。

勤務先や共済の加入状況も確認する

個人で契約している生命保険だけでなく、

  • 勤務先の団体保険
  • 共済
  • 福利厚生制度

などに加入している場合もあります。

たとえば、

「会社員時代に団体保険へ加入していた」

というケースです。

確認するときは、

  • 給与明細
  • 退職時の書類
  • 福利厚生関係書類
  • 共済の加入証書

などを見てみましょう。

ただし、退職によって保障が終了したり、別の契約へ移行したりしている場合もあります。

現在の契約状況は、該当する保険会社や団体へ確認してください。

死亡後は生命保険契約照会制度を利用できる場合がある

本人が亡くなり、家族で探しても生命保険契約の有無が分からない場合は、生命保険協会の**「生命保険契約照会制度」**を利用できる場合があります。

生命保険協会によると、この制度では、親族等が死亡した場合などに、照会対象者が保険契約者または被保険者となっている生命保険契約があるかどうかを、生命保険協会の会員会社へ照会できます。

ただし、すべての契約が調査対象になるわけではありません。

主な対象は、照会受付時点で有効に継続している個人保険契約です。死亡の場合は死亡日まで最低3年間さかのぼって調査されますが、

  • すでに保険金を支払った契約
  • 解約済みの契約
  • 失効済みの契約
  • 財形保険・財形年金保険
  • 支払い開始済みの年金保険
  • 保険金等を据え置いている契約

などは対象外となります。

また、この制度で分かるのは主に契約が存在するかどうかです。

契約が見つかった後は、該当する生命保険会社へ連絡し、契約内容の確認や保険金請求を行います。生命保険協会が保険金請求を代行する制度ではありません。

生命保険契約照会制度の基本

項目内容
主な利用場面親族等の死亡、認知判断能力の低下など
調査先生命保険協会の会員生命保険会社
主な目的生命保険契約の有無を確認
契約発見後各生命保険会社へ直接連絡
利用料Web申請6,000円、書面申請7,000円
必要なもの公的書類など。状況により診断書等

2026年9月8日時点で、生命保険協会はWeb申請システムを安全性確認のため停止しており、書面による申請は利用可能と案内しています。申請方法や料金、システム状況は変更される可能性があるため、利用時には生命保険協会の最新情報を確認してください。

認知判断能力が低下した場合なども制度の対象になる場合がある

生命保険契約照会制度は、死亡後だけの制度ではありません。

生命保険協会によると、本人の認知判断能力が低下し、自分の生命保険契約の有無を確認することが難しくなった場合も、一定の条件を満たせば平時利用の対象になります。医師による診断が必要です。

ただし、

「高齢になったから家族が自由に調べられる」

という制度ではありません。

認知判断能力の状態や照会者との関係によって、

  • 医師の診断書
  • 本人の同意書
  • 照会者の本人確認書類
  • 親族関係を確認する書類

などが必要になる場合があります。

そのため、本人が元気で判断能力が十分なうちは、この制度に頼るより、

  • 自分の生命保険を一覧にする
  • 保険証券を整理する
  • 保険会社名を家族が確認できるようにする
  • 書類の保管場所を伝える

といった準備をしておく方がスムーズです。

生命保険契約照会制度は、**「家族で探しても契約の存在が分からないときの手段の一つ」**と考えておくと分かりやすいでしょう。

本人が亡くなった後の生命保険金請求の流れ

本人が亡くなった後、生命保険に加入していたからといって、死亡保険金が自動的に家族の口座へ振り込まれるわけではありません。

生命保険文化センターでは、保険金・給付金は受取人の請求によって支払われると案内しています。支払事由が発生したら、契約内容を確認し、生命保険会社へ連絡して手続きを進めます。

終活では、家族がこの流れを知っておくだけでも、いざというときの負担を減らしやすくなります。

死亡保険金は自動的に振り込まれるわけではない

被保険者が亡くなっても、生命保険会社が自動的に死亡を把握し、死亡保険金を振り込むわけではありません。

一般的には、

  • 保険契約者
  • 死亡保険金受取人

などが生命保険会社へ連絡し、請求手続きを進めます。

たとえば、

夫が被保険者
妻が死亡保険金受取人

という契約なら、夫が亡くなった後、妻などが保険会社へ連絡して手続きを始めます。

そのため終活では、家族に、

「どこの生命保険会社に加入しているか」

だけでも分かるようにしておくことが大切です。

まず保険会社へ死亡を連絡する

死亡保険金を請求するときは、まず契約している生命保険会社へ連絡します。

生命保険文化センターでは、主な連絡事項として、

  • 保険証券番号
  • 亡くなった人の氏名
  • 死亡日
  • 死亡原因
  • 保険金受取人の氏名
  • 受取人の連絡先
  • 死亡前の入院・手術の有無

などを挙げています。

保険証券番号がすぐ分からない場合でも、まず保険会社へ事情を説明し、どの情報が必要か確認しましょう。

終活で生命保険一覧表を作っておけば、この連絡をスムーズに行いやすくなります。

保険会社から必要書類を確認する

生命保険会社へ連絡すると、契約内容を確認したうえで、保険金請求に必要な書類が案内されます。

一般的には、

  • 保険会社所定の請求書
  • 本人確認書類
  • 死亡を確認する書類
  • 受取人を確認する書類

などが必要になる場合があります。

生命保険文化センターも、保険会社から必要書類の案内を受け、所定の請求書と必要書類を提出する流れを案内しています。

ただし、すべての契約で同じ書類が必要とは限りません。

まず保険会社から案内を受けてから準備する方が無駄が少なくなります。

死亡診断書などが必要になる場合がある

死亡保険金の請求では、死亡の事実や原因を確認するため、死亡診断書などの提出を求められる場合があります。

また、契約内容や死亡原因によっては、保険会社がさらに詳しい確認を行う場合もあります。

生命保険文化センターでは、提出された請求書類や診断書などをもとに、保険会社が約款に定められた支払事由に該当するか判断すると説明しています。

そのため、

「死亡診断書は必ず原本を1通提出する」

などと一律には考えず、必要な書類やコピーの可否も含めて保険会社へ確認しましょう。

受取人が保険金請求手続きを行う

死亡保険金は、基本的に契約で指定されている受取人が請求手続きを行います。

生命保険文化センターでも、保険金・給付金は受取人本人からの請求によって支払われることを案内しています。

たとえば、

死亡保険金受取人:妻

となっている場合は、原則として妻が必要書類を提出し、請求手続きを進めます。

ただし、受取人がすでに亡くなっている場合などは、手続きが通常と異なる可能性があります。

その場合は、自己判断せず保険会社へ確認しましょう。

保険会社によって必要書類や手続きが異なる

死亡保険金の請求方法は、保険会社や契約内容によって異なります。

たとえば、

  • 郵送で請求する
  • Web上で書類を提出する
  • アプリから手続きする
  • 担当者を通じて請求する

などがあります。

生命保険文化センターも、Webサイトやアプリなどに必要書類をアップロードして請求できる場合があると案内しています。

また、提出後は保険会社が約款に基づいて支払可否を判断します。

必要に応じて詳しい事実確認が行われる場合もあるため、請求したから必ずすぐ支払われるとは限りません。

死亡保険金を受け取るまでの流れ

順番手続き主な内容
死亡保険の支払事由が発生
保険会社へ連絡契約者・受取人などが連絡
契約内容を確認保険証券・受取人などを確認
必要書類を準備請求書・死亡確認書類など
保険金を請求受取人が手続き
保険会社が確認約款に基づき支払可否を判断
保険金支払い指定口座へ振り込み

終活では、家族に暗証番号などを残すことよりも、

「加入している保険会社・受取人・書類の保管場所」が分かる状態を作ること

の方が重要です。

終活で生命保険を整理するときの注意点

終活で生命保険を見直すことは大切ですが、急いで契約を変えたり解約したりすると、かえって不利益になることがあります。

生命保険は、

  • 年齢
  • 健康状態
  • 家族構成
  • 保険料
  • 相続
  • 税金

など、さまざまな条件が関係します。

そのため、一つの数字だけを見て判断しないようにしましょう。

保険料だけを見て解約を決めない

保険料が高いと、

「毎月の負担を減らしたいから、この保険を解約しよう」

と考えたくなることがあります。

しかし、解約するとその契約の保障はなくなります。

生命保険文化センターは、一度解約した生命保険は元に戻らず、短期間の解約では解約返戻金がほとんどない場合もあると案内しています。

解約前には、

  • 現在の保障内容
  • 必要な保障額
  • 解約返戻金
  • 今後の保険料
  • 解約後に困らないか

を確認しましょう。

高齢になると新しい保険へ入りにくくなる場合がある

生命保険を解約した後、

「必要になったらまた入ればいい」

と考えるのは注意が必要です。

生命保険文化センターでは、再契約すると年齢が上がった分だけ保険料が高くなったり、健康状態によって新たに契約できなかったりすることがあると案内しています。

たとえば、60歳で解約し、70歳になってから同程度の保障を探そうとしても、

  • 保険料が高い
  • 加入できる商品が少ない
  • 保障内容が以前と違う

という可能性があります。

そのため、高齢になってからの解約は特に慎重に判断しましょう。

健康状態によって加入条件が変わる場合がある

新しい生命保険へ加入するときは、健康状態の告知や診査が必要になる商品があります。

そのため、

  • 持病がある
  • 治療中である
  • 最近入院した
  • 手術歴がある

などの場合、加入条件に影響することがあります。

つまり、

「今の保険を解約して、安い保険へ乗り換えよう」

と思っても、新しい保険が希望どおり契約できるとは限りません。

現在の保険を解約する場合は、乗り換え先の契約が成立する前に保障をなくしてしまわないよう注意しましょう。

受取人変更は保険会社の正式な手続きで行う

死亡保険金受取人を変更したい場合は、生命保険一覧表を書き換えるだけでは変更になりません。

保険会社所定の正式な手続きが必要です。

また、契約によっては被保険者の同意などが必要になる場合があります。

たとえば、

「終活ノートに『受取人は長男』と書いたから大丈夫」

とは限りません。

保険会社に登録されている正式な契約内容を確認し、必要であれば所定の変更手続きを行いましょう。

家族に契約内容を伝えるときは個人情報にも注意する

家族が困らないようにするため、生命保険の存在や保険証券の保管場所を伝えておくことは大切です。

ただし、契約書類には、

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 証券番号
  • 保険金額
  • 受取人

などの重要な個人情報が記載されています。

そのため、

「家族に分かるようにすること」と「誰でも見られるようにすること」は別

と考えましょう。

一覧表や保険証券は、安全な場所へ保管し、家族には必要なときに確認できる場所を伝える方法がおすすめです。

生命保険を利用した相続対策は自己判断だけで決めない

死亡保険金には、契約内容によって相続税・所得税・贈与税などが関係します。

また、相続人が死亡保険金を受け取る場合には、

500万円 × 法定相続人の数

という相続税の非課税限度額が適用される場合があります。

ただし、

「生命保険に入れば必ず相続税が安くなる」

という単純な話ではありません。

保険料負担者・被保険者・受取人の組み合わせによって税金の種類が変わり、家族関係や他の財産額によっても結果が異なります。

そのため、相続税対策を主な目的として大きな生命保険契約を検討する場合は、税理士などの専門家へ相談すると安心です。

分からないことは保険会社や専門家へ確認する

生命保険は、同じ「終身保険」「医療保険」という名称でも、商品や契約時期によって内容が異なります。

分からないことがあれば、

  • 保障内容……生命保険会社
  • 解約返戻金……生命保険会社
  • 受取人変更……生命保険会社
  • 保険金請求……生命保険会社
  • 相続税・所得税・贈与税……税務署・税理士
  • 遺産分割など法律上の問題……弁護士など

というように、内容に合った相談先へ確認しましょう。

特に古い生命保険では、現在販売されている商品と仕組みが異なることもあります。

ネット上の一般的な説明だけで自分の契約を判断せず、実際の保険証券・約款・契約内容を確認することが重要です。

終活で生命保険を整理するときの注意点早見表

注意点確認すること
解約保障がなくなって困らないか
保険料家計負担と保障内容のバランス
再加入年齢・健康状態の影響
受取人変更正式な変更手続き
個人情報契約書類の安全な保管
相続対策税金・家族構成を確認
不明点保険会社・専門家へ相談

終活で生命保険を整理するときは、

「減らすこと」より「今の契約を正しく理解すること」

を優先しましょう。

必要な保障を残し、不要と判断した契約だけを慎重に見直すことが、家族が困らない生命保険整理につながります。

終活の生命保険整理についてよくある質問

終活で生命保険を整理しようとすると、

「何本まで減らせばいいの?」
「古い保険は解約した方がいい?」
「死亡保険金には必ず相続税がかかるの?」

など、さまざまな疑問が出てきます。

ここでは、終活で生命保険を整理するときによくある疑問をまとめて確認していきます。

生命保険は終活で必ず見直した方がいいですか?

生命保険は、終活を始めたからといって必ず契約内容を変更したり、解約したりする必要はありません。

ただし、現在の契約内容を確認することはおすすめです。

特に、

  • 何十年も前に契約した
  • 家族構成が変わった
  • 受取人を長期間確認していない
  • 保険料の負担が大きい
  • 複数の保険に加入している

という場合は、一度整理してみましょう。

「見直す」とは、必ず変更することではありません。

確認した結果、現在の保障内容で問題なければ、そのまま継続するという判断もあります。

生命保険は何本まで減らせばいいですか?

生命保険には、

「終活では○本まで減らした方がよい」

という一律の基準はありません。

重要なのは契約数ではなく、それぞれの保険に必要な役割があるかどうかです。

たとえば、

  • 終身保険……死亡保障
  • 医療保険……入院・手術への備え
  • がん保険……がん治療への備え

というように目的が違えば、複数契約していても必ずしも重複ではありません。

一方、似た保障を複数持っている場合は、

「本当に全部必要なのか」

を確認してみましょう。

契約数を減らすことよりも、必要な保障と不要な保障を区別することが大切です。

古い生命保険は解約した方がいいですか?

古い生命保険だからという理由だけで解約する必要はありません。

古い契約の中には、現在では同じ条件で加入できない保障が含まれている場合もあります。

また、一度解約すると契約を元に戻せず、新たな保険へ加入するときには、

  • 年齢
  • 健康状態
  • 保険料
  • 加入条件

などが変わることがあります。

そのため、

「古い=不要」

とは判断せず、

  • 現在の保障内容
  • 保険料
  • 解約返戻金
  • 今後必要な保障

を確認してから考えましょう。

死亡保険金の受取人は誰でも指定できますか?

必ずしも、希望する人を無条件で誰でも指定できるとは限りません。

生命保険会社や契約によって、死亡保険金受取人として指定できる範囲や確認手続きが異なることがあります。

また、受取人を複数指定できる契約もあります。生命保険文化センターによると、死亡保険金受取人を複数人指定できる場合には、受取割合を指定する扱いもあります。

そのため、

「この人を受取人にしたい」

という希望がある場合は、契約している生命保険会社へ、

  • 指定できるか
  • どのような書類が必要か
  • 被保険者の同意が必要か

を確認しましょう。

受取人が亡くなっていたらどうなりますか?

死亡保険金受取人が被保険者より先に亡くなっている場合は、早めに生命保険会社へ連絡して、受取人変更について確認しましょう。

受取人を変更しないまま被保険者も亡くなった場合、一般的には、先に亡くなった受取人の法定相続人が死亡保険金受取人になる扱いがあります。

ただし、生命保険会社によっては「被保険者の遺族」とする契約もあります。

たとえば、

夫の保険
受取人:妻

妻が先に死亡

夫も死亡

となった場合、単純に「夫の子どもが必ず受け取る」とは判断できません。

契約内容を生命保険会社へ確認することが大切です。

保険証券を紛失しても保険金は請求できますか?

保険証券を紛失しただけで、生命保険契約そのものがなくなるわけではありません。

保険会社や契約を確認できれば、所定の本人確認などを行ったうえで請求手続きを進められる場合があります。

ただし、必要書類や手続きは保険会社によって異なります。

生命保険文化センターでも、保険金・給付金の支払事由が発生した場合は、契約内容を確認して生命保険会社へ連絡するよう案内しています。

保険証券が見つからない場合は、

  • 保険会社名
  • 契約者名
  • 被保険者名
  • 生年月日
  • 住所

など、分かる情報を準備して保険会社へ問い合わせましょう。

家族が知らない生命保険を調べる方法はありますか?

まず家族で、

  • 保険証券
  • 生命保険会社からの郵便物
  • 保険料控除証明書
  • 預金通帳の保険料振替
  • Web契約の手掛かり

などを確認しましょう。

それでも契約の有無が分からず、本人が死亡している場合などは、生命保険協会の生命保険契約照会制度を利用できる場合があります。

この制度は、親族等が死亡した場合や、医師の診断により認知判断能力が低下した場合などに、生命保険協会の会員会社へ契約の有無を照会する仕組みです。

ただし、

  • 解約済み
  • 失効済み
  • すでに死亡保険金が支払われた契約

など、照会対象にならない契約もあります。

生命保険契約照会制度は、すべての保険を必ず発見できる制度ではないことも覚えておきましょう。

死亡保険金には必ず相続税がかかりますか?

いいえ、死亡保険金を受け取ったからといって、必ず相続税がかかるわけではありません。

税金の種類は、

  • 被保険者
  • 保険料負担者
  • 保険金受取人

の組み合わせによって異なり、相続税・所得税・贈与税のいずれかが関係する場合があります。

また、亡くなった本人が保険料を負担し、相続人が死亡保険金を受け取った場合には、

500万円 × 法定相続人の数

までの非課税限度額があります。

たとえば法定相続人が3人なら、

500万円 × 3人=1,500万円

が非課税限度額です。

ただし、この制度は相続人以外が受け取った死亡保険金には適用されません。

また、生命保険金以外の財産も含めて相続税を計算するため、

「保険金が非課税限度額以内だから相続税申告は絶対に不要」

とは判断しないようにしましょう。

生命保険の整理は何歳から始めればいいですか?

生命保険整理に、

「○歳から始めなければならない」

という決まりはありません。

むしろ、本人が元気で自分の契約内容を判断できるうちに始める方が進めやすいでしょう。

特に、

  • 退職したとき
  • 60代・70代になったとき
  • 子どもが独立したとき
  • 配偶者を亡くしたとき
  • 住まいや財産を整理するとき

などは、生命保険を確認するよい機会です。

終活は年齢だけで考えず、

「家族構成や生活状況が変わったとき」

を見直しのタイミングと考えると分かりやすいでしょう。

終活の生命保険整理は契約内容と受取人の確認から始めよう

終活で生命保険を整理するときに、最初から解約する保険を決める必要はありません。

まずは加入している生命保険をすべて洗い出し、

「どんな保障があるのか」
「誰が受取人なのか」
「家族が契約の存在を知っているか」

を確認しましょう。

生命保険は、死亡後だけでなく、入院や手術など本人が生きている間に利用する保障もあります。

契約内容を整理しておけば、本人にも家族にも分かりやすくなります。

今日覚えておきたい重要ポイント3つ

終活で生命保険を整理するときは、次の3つを覚えておきましょう。

  • 加入している生命保険をすべて確認する
  • 契約内容・保障内容・死亡保険金受取人を確認する
  • 家族が保険の存在と書類の保管場所を確認できるようにする

特に大切なのは、生命保険を減らすことではありません。

必要な保険を把握し、必要になったときに保険金や給付金を請求できる状態にしておくことが終活での生命保険整理の目的です。

終活の生命保険整理早見表

生命保険は、次の順番で整理すると迷いにくくなります。

順番やること主な確認内容
保険を洗い出す保険会社・保険種類
契約内容を確認契約者・被保険者
保障を確認死亡・医療・特約
受取人を確認現在の家族状況と合っているか
保険料を確認支払額・払込期間
不要な保険を検討重複・必要性・解約返戻金
一覧表を作る保険会社・契約内容・保管場所
家族へ伝える保険の存在・書類の保管場所

特に④の受取人確認は重要です。

結婚・離婚・家族の死亡などがあった場合は、昔の受取人のままになっていないか確認しましょう。

変更する場合は、必ず生命保険会社の正式な手続きを行います。

終活の生命保険整理チェックリスト

生命保険を整理するときは、次のチェックリストを利用してください。

  • □ 加入している生命保険を確認した
  • □ 保険証券を集めた
  • □ 契約者・被保険者を確認した
  • □ 死亡保険金受取人を確認した
  • □ 死亡保険金額を確認した
  • □ 医療保障を確認した
  • □ 特約を確認した
  • □ 保険料と支払期間を確認した
  • □ 解約返戻金の有無を確認した
  • □ Web契約・電子証券を確認した
  • □ 保険一覧表を作った
  • □ 家族が保険の存在を確認できるようにした
  • □ 保険証券の保管場所を家族が確認できるようにした

一度ですべて終わらせる必要はありません。

まずは、

「保険証券を集める」

「一覧表を作る」

「受取人を確認する」

というところから始めても十分です。

次に読むおすすめ終活・相続関連記事

生命保険の整理が終わったら、預貯金や不動産など他の財産もあわせて確認しておくと、終活全体を進めやすくなります。

生命保険だけでなく、預貯金や不動産などを含めて財産全体を整理したい方は、**「終活で財産整理は何をする?預貯金・不動産・保険のまとめ方を解説」**も参考にしてください。

また、生命保険とあわせて預貯金も整理しておくと、家族が財産を把握しやすくなります。

銀行口座の整理方法は、**「終活で通帳・銀行口座を整理する方法|家族が困らない準備を解説」**で詳しく解説しています。

生命保険の終活では、保険の数を減らすことを急ぐよりも、契約内容を正しく把握し、受取人と書類の保管場所を確認することから始めるのがおすすめです。

本人が元気なうちに整理しておけば、将来家族が生命保険の存在を探したり、保険金請求で迷ったりする負担を減らしやすくなります。

参考元:

  • 国税庁「死亡保険金を受け取ったとき」「相続税の対象となる生命保険金」
  • 生命保険協会「生命保険契約照会制度」
  • 生命保険文化センター「生命保険の受取人・保険金請求・解約に関する基礎知識」

公的機関・専門機関の情報を基にしており、信頼性は高いです。税金や請求手続きは契約内容で異なるため、個別確認が必要です。

まとめ

終活で生命保険を整理するときは、まず加入している保険をすべて確認し、保険会社・保障内容・契約者・被保険者・死亡保険金の受取人などを一覧にしましょう。特に、結婚や離婚、家族の死亡などで状況が変わっている場合は、受取人が現在の希望に合っているか確認することが大切です。保険証券や契約書類の保管場所も家族が分かるようにしておけば、将来の保険金請求が進めやすくなります。終活だからと急いで解約せず、必要な保障を確認しながら整理しましょう。

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