印刷する時、「ファイル」タブのメニューにある印刷で印刷していませんか?これをすると、白紙のページが1枚余計に印刷されます。回避方法は「印刷範囲」を設定することです。また、印刷をバランスよく見せるには「ページ設定」で設定することです。
印刷範囲を設定する
印刷したくない行や列が、印刷したい範囲の上や左にある場合、印刷範囲を有効に使えません。したがって、Excelにここを印刷しますよと指示するため、印刷範囲を設定をする必要があります。
【印刷範囲を設定】
下記の表を使って説明していきます。
最初に印刷の向きを横向きに設定しておきます。
A列1行目(A1)からJ列11行目(J12)までを選択します。
「ページレイアウト」タブにある「ページ設定」グループ内の「印刷範囲」ボタンをクリックします。クリックすると、「印刷範囲の設定(S)」と「印刷範囲のクリア」が表示されますので、ここで、「印刷範囲の設定(S)」をクリックします。選択を解除すると、薄いグレーの線が表示されますので確認してください。
解除方法は「印刷範囲」ボタンをクリックしたときに「印刷範囲の設定(S)」と「印刷範囲のクリア」が表示されますが、この中の「印刷範囲のクリア」をクリックして下さい。
※印刷方向が縦向きの場合はHとIの間に破線付き、A1~H26の範囲で印刷されます。
印刷範囲を変更
印刷設定がされている前提で進めます。
画面下の「改ページプレビュー」ボタンにポイントし、クリックします。
参考:「表示」タブの中にある「ブック表示」グループ内の「改ページプレビュー」ボタンでも、表示することができます。下の図で青色の太枠で囲まれて、色がはっきりしている部分が印刷される範囲です。
マウスポインターを表(12行目)の下の青い横線にポイントします。ポイントすると、マウスのポインターが↕の形になります。
マウスのポインターが↕の状態で22行目の下までドラッグします。指を話した時点で白い部分が下に広がり印刷範囲が変更されます。
印刷するとこのようになります。
改ページの挿入
改ページを挿入することで、自分の好きなところでページを区切ることができます。ここでは13行目と14行目の間に改ページを挿入し、2ページになるように設定してみましょう。
まず、14行目にカーソルを移動し、クリックします。次に、「ページレイアウト」タブが開いていることを確認し、「改ページ」ボタンをクリックします。その後、「改ページの挿入(I)」をクリックします。
「改ページの挿入(I)にポイントし、クリックしますと下記のようになります。
印刷すると、1ページ、2ページ、別々に印刷されます。
解除方法は、マウスポインタが↕の状態で上下どちらかの表の外側までドラッグします。マウスの左ボタンを離すと13行目と14行目の境界線の青い線がなくなり、改ページされなくなります。外側と下線の青の線は下記の「標準」ボタンをクリックすると元の大きさになります。
標準に戻す
画面下の「標準」ボタン(丸をしているところ)をポイントし、クリックしますと元の標準画面に戻ります。
印刷プレビュー
印刷プレビューとは、印刷前に画面上で印刷結果を表示する機能をいいます。クイックアクセスバーにある「印刷プレビューと印刷」というボタンがありますのでそれをポイントし、クリックします。
印刷プレビュー画面で少し拡大する方法
先程の中華料理売上報告の1ページを「印刷プレビューと印刷」というボタンをクリックして表示します。
画面下にある「ページに合わせる」ボタンにポイントし、クリックすると拡大されます。
確認されましたら再度「ページに合わせる」ボタンをクリックして元に戻しましょう。印刷プレビューの閉じ方は、左上の←をクリックします。
ページ設定
ページ設定ダイヤログボックスを開きます。
ファイルタブ➡左側のメニュー➡印刷➡ページ設定ダイヤログボックス
ページ設定画面を開きます。
「ページ」タブの内容について説明します。
【印刷の向き】
用紙を縦長に使うか、横長に使うかを設定します。
【拡大縮小印刷】
作成した表を拡大したり縮小したりして、印刷するために設定します。次のいずれかを選択します。
1)拡大/縮小(A)
- 倍率を指定します。
2)次のページ数に合わせて印刷(F)
- 作成した表を縦に2分割して印刷する場合は、「縦」ボックスに「2」を指定
- 作成した表を横に2分割して印刷する場合は、「横ボックスにに「2」を指定
【用紙サイズ(z)】
「用紙サイズ」ボックスの右にある▼をクリックして、印刷する用紙サイズを選択
【印刷品質】
「印刷品質」ボックスの右にある▼をクリックして、印刷する解像度を選択
【先頭ページ番号】
「ヘッダー/フッター」で番号を挿入する場合の開始ページ数を指定
用紙の中央に印刷
中華料理売上報告を今の状態で印刷しますと表が用紙全体に対して、左寄りになります。この表を中央に配置してみます。
「ページ設定」ダイヤログボックスを表示し、「余白」タブにポイントし、クリックします。
- 左下に表示された「ページ中央」の「水平(Z)」にポイントし、クリック
- 「水平(Z)」の下にある「垂直(V)」にポイントし、クリック
- 「ページ設定」ダイヤログボックスの右下にある「OK]ボタンをポイントし、クリック
設定後、中央に配置されます。
余白の設定
「ページ設定」ダイヤログボックスを表示し、「余白」タブにポイントし、クリックします。
- 「ページ設定」ダイヤログボックスを表示し、「余白」タブにある「左(L):」の下のボックスにポイントし、表示された数字の後ろでクリックします
- 「1.8」の数字を削除して「1」と入力
- 同様に、「右(R):」の下のボックス内の数字も「1」と入力
- 「ページ設定」ダイヤログボックスの右下にある「OK]ボタンにポイントし、クリック
- 余白が設定されました。画面上では変わりませんが、印刷されることにより確認できます。
「余白」タブの内容について説明
- 上下・左右の余白
用紙の端から印刷するデータまでの距離を数値で指定します(単位は「cm」です)。数値を直接入力することで、1mm単位で調整できます。また、▲や▼をクリックすると、5mm単位で調整できます。
- ヘッダーとフッター
用紙の端からヘッダーやフッター領域まで距離を数値で指定します。(単位は「cm」です。数値を直接入することにより1mm単位で調整することができます。▲や▲をクリックすると、5mm単位で調整できます。)
※ヘッダーやフッターの領域が上余白や下余白の数値よりも大きい場合、ヘッダーやフッターに指定したデータと表のデータが、印刷するときに重なって印刷される可能性があります。
- ページ中央
1)水平(Z):印刷範囲に設定された範囲を左余白から右余白まで中央に配置するかどうかを指定します。
2)垂直(V):印刷範囲に設定された範囲を上余白から下余白まで中央に配置するかどうかを指定します。
ヘッダーとフッターを挿入
ヘッダーはシートの上余白、フッターはシートの下余白になり、その部分に文字やページ番号などが印刷されるように設定できる場所で、複数ページに及ぶ場合、すべてのページに同じデータが印刷することができます。
例として、ヘッダーの左側に「餐将王」という文字を、フッターの中央に「ページ番号」、右側に「日付」を表示してみます。
「ヘッダー左側」の操作手順は下記のとおりです。
1)「ページ設定」ダイヤログボックスを表示して、「ヘッダー/フッター」タブにポイントし、クリック
2)「ヘッダーの編集(C)・・・」ボタンをにポイントし、クリック
3)「餐将王」という文字を入れます。
4)「ヘッダー」ダイヤログボックスの右下に「OK]ボタンにポイントし、クリックしますと下記のようになります。
「フッター中央」の操作手順は下記のとおりです。
1)「ページ設定」ダイヤログボックスを表示して、「ヘッダー/フッター」タブにポイントし、クリック
2)「フッターの編集(C)・・・」ボタンをにポイントし、クリックしますと「フッター」のダイヤログボックスの左側にカーソルが表示されます。「中央部(C):」ボックスの白い四角にポイントし、クリックするとカーソルが白い四角の中央に表示されます。
3)「ページ番号の挿入」ボタンにポイントし、クリックしますと、「中央部(C):」ボックスの中央に「&[ページ番号]」が表示されます。
「フッター右側」の操作手順は下記のとおりです。
1)「ページ設定」ダイヤログボックスを表示して、「ヘッダー/フッター」タブにポイントし、クリック
2)「右側(R):」ボックスの白い四角にポイントし、クリックします。
※カーソルについての注意
「右側(R):」ボックスの白い四角の右側にカーソルが表示されます。「左側(L):」ボックスの場合は白い四角の左側に、「中央部(C):」ボックスの場合は白い四角の中央にカーソルが表示されます。
3)「日付の挿入」ボタンにポイントし、クリックしますと、「右側(R):」ボックスの右側に「&[日付]」が表示されます。次に「OK]ボタンをポイントし、クリックします。
4)結果です。
5)「ページ設定」ダイヤログボックスの右下にある「OK]ボタンをポイントし、クリックしますと下記のようになります。
「ヘッダー/フッター」タブの補足説明
1)ヘッダーはページの上側に、フッターはページの下側に文字を挿入することができます。また、ボックスの右側にある▼をクリックして、下の一覧から表示したい項目を選択することもできます。(ヘッダー、フッター共通)
ここでは上側のみ表示
2)ヘッダーやフッターで挿入できる情報がありますが、ダイヤログボックスには、下記のようなボタンがあります。左のAから説明します。
- ボックスに入力した文字の書式を設定するため、「フォント」ダイヤログボックスを表示するためのボタンです
- 「ページ番号」を挿入するためのボタン
- 「総ページ」を挿入するためのボタン
- 「日付」を挿入するためのボタンで、自動的に今日現在の日付が入る
- 「時刻」を挿入するためのボタンで、自動的に今現在の時刻が入る
- 「ファイルの場所」と「ファイル名」を挿入するためのボタン
- 「ファイル名」を挿入するためのボタン
- 「シート名」を挿入するためのボタン
- 図を挿入するため、「図の挿入」ダイヤログボタンを表示するためのボタン
- 図を挿入した場合に、「図の書式設定」ダイヤログボックスを表示するためのボタン
行のタイトルの設定
住所録などの縦長の表を印刷する場合、複数のページに分けて印刷する場合があります。通常では次のページに表の続きがそのまま印刷されるため、2ページ目以降の表のタイトルや見出しの確認が大変不便です。
表に行タイトルを設定し、2ページ目以降にも表もタイトルや見出しが自動的に印刷されるように設定しましょう。
1)印刷プレビューを開きます。画面の左下に「1/2」と表示されています。これは「全2ページあるうちの1ページ目が表示されている」という意味です。1ページ目にはタイトルと日付がありますが、2ページ目にはありません。確認できましたら、印刷プレビュー画面を閉じましょう。
2)「ページレイアウト」タブにポイントし、クリックし、「印刷タイトル」をポイントし、クリックします。
※印刷プレビュー画面でページ設定ダイヤログを開くとシートのみがグレーの表示なりタイトル行の操作はできません。
3)「タイトル行(R):」ボックスの右の↥にポイントし、クリックすると小さい「ページ設定ータイトル行:」ボックスが表示されます。次に1行めから3行目まで範囲選択します。
「ページ設定-タイトル行:」ボックスの右の↧にポイントし、クリックします。
4)下記のように上記の「ページ設定-タイトル行:」ボックスが消えて「ページ設定」ダイヤログボックスに戻ります。
5)「ページ設定」ダイヤログボックスの右下にある「印刷プレビュ―(W)」ボタンにポイントし、クリックします。
下記の図は2ページ目を表示しています。
印刷プレビュー画面から印刷をします。画面左にある「印刷」ボタンにポイントし、クリックします。「印刷」ボタンをクリックした時点で、標準画面が表示されると同時に、印刷が実行されます。
※印刷設定を行った場合は、保存しておかないと、サイドブックを開いた印刷の設定をやり直さなければいけませんので必ず保存はするようにしましょう。
以上で「ExcleⅡ|白紙のページが1枚余計に印刷されるときの対処方法・「ページ設定」で出来ること・・・」の説明は終わります。
参考元:Excle Ⅱ2019、Excleデータ分析、Office2019
終わりに
印刷物は個人で使う場合もありますし、業務で使う場合もあり、使い方は様々です。特に業務で印刷物を他人に見せる場合は、体裁の整ったものが好まれます。ここで紹介している内容は、一般的によくある「白紙のページが1枚余計に出る」ことへの対処方法から、業務に欠かせないページ設定について説明しています。参考にしてみてください。