複数のシートをまとめて操作するための「作業グループ」の設定と3D集計を使って複数のシートに入力された数値を集計する方法を説明します。
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作業グループとは
複数のシートをまとめて操作するためのものです。例としては、「ワークシート」の設定や解除、及び編集、複数のシートにまとめて入力、などができます。
作業グループの設定と削除
設定方法は、Excel画面の下にある⊕「新しいシート」のボタンをクリックすると新しく「Sheet1」が追加されます。操作によっては、新しく追加されたシートが「Sheet1」に必ずなるとは限らず「Sheet2」になる場合がありますが、気にしないでください。
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3D集計するための下準備をします。最初に、新しいシートを先程のシートの後に続けて「シート3」「シート4」を作ります。
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シートごとに名前を入力していきます。例としてシート名をそれぞれ「A支店、B支店、C支店、集計」と変更します。
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シート名の変更の仕方は2通りあります。
- 1つは、シートをダブルクリックするとシートの色がグレーに反転表示されますので、その状態で入力するとグレーに反転表示された文字が消えて、入力された文字に置き換わります。
- 2つ目は、変更したシートの見出しを右クリックして、表示されるメニューから「名前の変更」をクリックします。クリックした状態は、1つ目のダブルクリックした状態と同じになります。
次に、「A支店、B支店、C支店、集計」を選択します。
選択方法は、「A支店」をクリックしてShiftキーをしながら「集計」をクリックしますと選択されます。別の方法としてCtrlキーを押しながらそれぞれクリックすると選択されます。もう一度同じ動作をすると選択が解除されます。
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シートの削除方法
削除したいシートを選択して、右クリックしますと一覧が出てきますので、表示されるメニューから「削除」を選択して、削除の操作をします。
3D集計をする前の手順
データ入力と書式設定
1)「A支店、B支店、C支店、集計」を選択されている状態で、A支店で表を作ります。
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2)「A支店、B支店、C支店、集計」を選択されている状態で、A支店に台数を入力し合計を求めます。「B支店、C支店、集計」のシートにはA支店と同じ内容のデータが入っていますので確認してください。
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3)「A支店、B支店、C支店、集計」を選択されている状態で、B4:I4、及びB5:B11に色を付けます。B4:I4とB5:B11を選択した状態で「塗りつぶしの色」を「ゴールド、アクセント4、白+基本色40%」に設定します。
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次に、「B支店、C支店、集計」をそれぞれ開くとB2がA支店となっていますので、それぞれB支店、C支店、集計の台数が入っているところを選択し、「Delete」キーを押して削除します。「B支店、C支店」にそれぞれ入れ直し合計を求めておきます。集計のシートはあとで3D集計を行いますのでここでは台数のみ削除します。
B支店(A支店➡B支店に変更)
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C支店(A支店➡C支店に変更)
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集計支店(A支店➡集計に変更)
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3D集計について
Excelの3D一括(3D Consolidation)は、複数のワークシートからデータを集計して、1つのワークシートにまとめるための機能です。 通常、Excelのデータは複数のシートに分散していることがあり、 3Dを一括して使用することで、それらのデータを効果的に結合して一括することができます。
Excelの3D一括を実行する基本的な手順です。
- データの構成➡まず、まとめたいデータが含まれている各ワークシートを作成または開いてください。各ワークシートは、同じ形式でデータごとに構成されている必要があります。異なるワークシートに保存されている場合、各ワークシートには同じ列(顧客名、製品名、売上金額など)が含まれている必要があります。
- 一括先のワークシートを選択➡3D 結果を表示するための新しいワークシートを作成または選択します。このワークシートに、集計結果が表示されます。
- データを入力➡多数先のワークシートで、集計の結果が表示されるセルを選択します。 通常、これは集計結果の左上隅のセルです。入力してください:
=SUM(Sheet1:Sheet3!A1) - ここで、「Sheet1」、「Sheet2」、「Sheet3」は集計したいデータが含まれている各ワークシートの名前で、「A1」は集計するセルの位置を示しています。シートのA1セルの値を合計して、結果が表示されます。
- Enterキーを押すと、集計結果が表示されます。必要に応じて、他の3D集計関数(例:AVERAGE、MAX、MINなど)を使用することもできます。
ChatGPTより抜粋より
※集計したいセル位置が異なると、「3D集計」を行う事はできません。
3D集計
1)最初に「集計のシート」を開きます。
- 「集計シート」の炊飯器(C5)にアクティブセルを移動
- 「編集」グループの∑オートSUMにボタンをポイントしクリックします
C5に「=SUM()」があらわれます。
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2)「A支店」のシートに切り替え、C5をアクティブセルを移動
※これをするのは、「A支店」のC5のセルの内容を集計する為です。
次に、「Shift]キーを押しながら「C支店」にポイントし、そのままクリック。
数式バーには「=SUM(‘A支店:C支店’!C5)」と表示されます。これは、「A支店」から「C支店」までのC5のセルの内容を集計するという意味です。
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この(A支店、B支店、C支店)が反転している状態で「編集」グループの∑オートSUMにボタンをポイントしクリックしますと、集計のC5のセルに80が入ります。
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後は、「80」の角に「フィルハンド(■)」にマウスをポイントすると+に変わりますので、下向きにドラッグすると台数が入力します。別の方法として「フィルハンド(■)」にマウスをポイントすると+に変わりますので、この状態でダブルクリックすると台数が入力されます。
これで1月の台数は入力されました。この後、残りの台数を入力します。
方法は、1月分の台数が選択されている状態で合計の角に「フィルハンド(■)」があります。これにマウスをポイントすると+に変わりますので右の合計までドラックします。これですべてデータが入ります。
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これで完成です。
補足説明ですが、今の状態で、仮にA支店のC5を10→40に変更した場合、下記のようになります。
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- 集計のC5のデータが80➡110に、C11が945➡975
- I5の合計が804➡834、I11の合計が6332➡6362
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変わります。
※「フィルハンド(■)」とプラス(+)はコピーペーストができませんので、ご自分のパソコンで確認してください。
まとめ
作業グループは、複数のシートに同じ作業をしたい場合にシート指定して作業する方法です。一度の操作で同じ作業ができます。3D集計は、複数のワークシートからデータを3D集計して、集計結果を1つのワークシートに表示することができます。 Excelの3D集計は、大量のデータを効率的に処理する際に便利な機能です。
参考元:Microsoft Excle 2010 (応用)、Excle 2010(パーフェクトマスター)、Excle Ⅱ 2019