「堤防」エギング初心者必見、コウイカを確実に釣るための基本とテクニック

alt属性 ルアーフィッシング

コウイカはその独特の形状と生態で魅了する海の生き物です。 透明度の高い身体に見える内臓、美しい模様の胴体、そして繊細な腕と触手は、観察するだけでも楽しいです。姿は見ていて飽きません。しかし、その最大の魅力はやはり釣り上げたときの感動です。特にエギングではそのスキルが試され、成功したときの達成感は格別です。食べても美味しいコウイカは、釣りの対象として多くの人々に愛されています。

出典:写真AC

はじめに

『エギングとコウイカ釣りの魅力の紹介』

「エギング、それはスキルと知識、そして自然との深いつながりが必要な素晴らしいアウトドアアクティビティです。 特に、コウイカを対象としたエギングにはその独特の魅力があります。

エギングはただ釣り上げるだけではありません。魚の生態を理解し、海の状態を読み取り、適切な装備を選び、正確な操作を行うことが求められます。その全てが一体となったとき、初めてコウイカを釣り上げるその瞬間は達成感に満たされ、自分の成長を実感することができます。

また、エギングは一人でも楽しむことができますが、仲間と一緒に行うことで新たな発見や共有の喜びを得ることもできます。 さらに、釣り上げたコウイカは美味しい食材として楽しむこともできます。

コウイカの特徴と生態

コウイカは頭足類の一種で、その透明な体と独特の形状が特徴的な海洋生物です。 体長は成熟した個体で10~20cmほどで、体色は通常透明から白色ですが、興奮したり環境に応じて色を変えることもあります。

コウイカの生態は、その夜行性と出現行動に特徴があります。 昼間は海底に潜み、夜になると水面近くに上がって餌を捕食します。 その食性は雑食で、小魚や甲殻類、他の頭足類などを食べます。

コウイカは胴の部分が丸いため、泳ぐことは得意ではなく、生活範囲はほぼ海底付近です。アオリイカなどと比較して、底棲性が強いイカだといえます。また、沿岸性が強いのも特徴で、内湾の浅い海を好みます。寿命は1年で、産卵期は晩春~初夏の頃。浅場の海藻に卵を産みつけます。

エギングの基礎知識

『エギングの基本的な手法とルール』

エギングとは、カラマリやイカを対象とした釣りの手法で、特製のルアー(エギ)を使います。エギはコウイカの餌となるエビを模したもので、コウイカを誘い、釣り上げます。その独特のリトリーブ(ルアーを投げた後に巻き取る動作)と操作技術が求められ、アングラーのスキルが直接釣果に影響します。

基本的なエギングの手法は「キャスト&ジャーク」と呼ばれるもので、これはエギを海に投げ入れ、一定のリズムで巻きながらエギを仰向けに操作するものです。この操作により、エギが逃げる様子を模倣し、イカの食欲を刺激します。

エギングのルールとして特に重要なのは、自然保護とエチケットの尊重です。 釣り場で清潔に、適切なサイズだけを持ち帰り、適切なサイズでないイカは速やかにリリースするように心掛けることが求められます。

『コウイカエギングの基本装備』

コウイカエギングに必要な基本的な装備は以下の通りです。

まず最初に必要なのは、エギング専用のロッドとリールです。 ロッドは2.5mから3mのものが一般的で、リールは3000番から4000番のスピニングリールがよく使われます。重さに合わせて選びます。

次に、ラインとリーダーです。ラインにはPEラインが多く用いられ、リーダーにはフロロカーボンが推奨されます。これらはエギの操作性と見えにくさを抑えた素材であるためです。

そして、エギです。 エギは様々な重さ、色、形があり、その日の海の状況やイカの活性によって選びます。 また、エギを海底から浮かせるためのエギスナップや、旅行や保管に便利なエギケースも必要です。

ポイント

シーズンとフィールド

『シーズン』

コウイカ釣りのシーズンは、新子が成長して胴長15cm以上になる秋以降。9月~12月にかけて産卵を控えて親イカが接岸してくる春~初夏にかけての3月~6月が好シーズンとなる。

親イカは産卵後死んでしまい、ほかの生物のエサになります。コウイカの釣り場となっている場所でコウイカの殻がプカプカと水面を漂うようになると、乗っ込みシーズンは終盤を迎えたといってよい。

また、大きな河川が隣接するフィールドでは、梅雨入りによって増水河川の濁りが回り始めると乗っ込みシーズンは終了となる。

『フィールド』

【漁港】

コウイカの定番フィールド。堤防上にスミ跡が見られたところは実績も十分です。潮流のヨレができやすい堤防の外向きや先端付近が有望だが、足元から水深の深いところでは内向きもいい。港内の透明度は低い方が望ましいです。

【埠頭】

大型船が停泊できる水深6m以上の埠頭がねらい目。特に足元の捨て石に泥が被っていないところは、海藻が繁茂しやすく、春の乗っ込みはポイントになる。沖は平坦な砂泥地底であることが多いので、遠投して広く探ることが肝要です。

【小磯】

小磯は、今後さらに開拓されていくフィールドです。アオリイカの実績がない小磯は釣り人も入らないため、コウイカ狙いに関しては手つかずであることが多い。特に潮通しの良い、海底が砂泥地底である小磯は実績がなくてもチェックしましょう。

【干潟】

干満の潮位差が大きい地域では、干潮時に海底がうっすらと見えるところでも、満潮時になれば好ポイントになることがあります。ただし、少しでも深いところを狙いたいので、護岸されているところがお勧め。秋の新子のシーズンがベストです。

ポイントに合わせて仕掛けを使い分ける

出典元:日本の魚釣り

攻めるポイントに合わせて仕掛けを使い分ければ、釣りそのもが簡単になります。

  • 「潮の流れが緩やかな場合」、エギ単体使用のノーマル仕掛けが、アタリが出やすいのでお勧め
  • 「潮の流れが非常に速く、エギ単体使用のノーマル仕掛けでは海底につけられない場合」、最初から胴付き仕掛けにするのが手です。水深10mまでなら4号オモリで十分で着底させることができます。
  • 「潮がやや速く、ノーマルエギでは海底に着底させずらいが、時間をかければ着底させられるといった状況」では、エギにリードワイヤを巻いたりすることで対応できる。

コウイカの狙いのポイント

出典元:日本の魚釣り

コウイカのポイントを探す場合、まず水深5m~10mラインを目安にします。海底は砂泥地底で、潮がほどほど通すところ。漁港では、堤防外側全域と先端部、港内にあるミオ筋などの深場まわり。足元から水深がある埠頭ならば、沖だけでなく足元直下でも狙うことができます。磯場では、ワンドの沖向きや岬周辺が狙い目です。なお、コウイカは夜になるとさらに活動範囲を広げて、明かりの下でエサを捕食する習性がある。特に、闇夜の日は、常夜灯の下が一級ポイントとなる。

3通りの基本的な釣り方

出典元:日本の魚釣り

「ノーマルエギング」、「ズル引きエギング」、「胴付きエギング」の3通りの釣り方を駆使できれば、あらゆる状況でもコウイカを攻略できます。

  • 「ノーマルエギング」は、高活性のコウイカをアクションで誘う。アクションはフォール中、もしくはエギが着底したときがほとんどだが、時には水面までエギを追ってくることもある。
  • 「ズル引きエギング」は、海底から離れない低活性のコウイカがターゲット。時折ストップをして、コウイカがエギを抱く間を与えてやることが大切です。
  • 「胴付きエギング」は、オモリを重くすることで潮流が速い時にも対応することができる。オモリが着底した後、エギが沈んでいくときのアタリが多い。ラインを張り気味にしてアタリを感知しましょう。

コウイカのアワセ~抜き上げ

エギ(イカ用ルアー)を使ってコウイカを誘います。 エギを海底近くまで沈め、ゆっくりと巻き上げるという動作を繰り返します。 コウイカがエギを口に含んだ瞬間を逃さないようにして、アタリ(イカがエギを口に含む)があったら、すかさずアワセを入れます。 その後、慎重にリールを巻き上げてコウイカを抜き上げます。 この一連の動作がコウイカのアワセ~抜き上げの基本となります。

抜き上げたら、静かに地面に下ろします。スミをかけられないように、できるだけ身体から離れた位置に置きましょう。

スミを吐かれて、自分の周囲の人、タックルなどに掛からないように、漏斗の方向が海に向くように配慮しましょう。

エギのセッティング

【ノーマル仕掛け】

エギ単体使用の場合は、ラインのリーダーにエギを直結する。ノーマルタイプやディープタイプ、ティップラン用のエギで、ノーマルエギングやズル引きする場合は、このセッティング方法をとる。スナップを介することで、アクションにキレが出る

【外付けシンカー仕掛け】

ノーマルタイプのエギでは対応しきれないが、胴付き仕掛けを使いたくないという場合は、シンカーを後付けにして対応する。少し重くするならリードワイヤ(イトオモリ)を巻き、しっかり重くするならスナップでシンカーをラインアイにぶら下げる

【胴付き仕掛け】

胴付き仕掛けの基本形。エギを結ぶ先イトは20cm、親子サルカン~オモリ50cmが標準。オモリが着底してもエギは宙に浮くので、自然なアクションを演出でき、根掛かりも軽減できる。キャストする場合にも、足元に落とし込む場合にも対応する。

【胴付き仕掛け】

エギを親子サルカンにダイレクトに接続する方法。自然なアクションは損なわれるが、飛距離が伸びるだけでなく、キャスト時のイト絡みが大幅に軽減されるメリットがある。足元狙いでは、エギを震わせるような微細なアクションがつけられる。

エギングの仕掛け

出典元:日本の魚釣り

エギングの仕掛けは大きく二つに分けられます。1つは、エギのみを使用する「ノーマルエギング」と補助用のオモリを捨てイトを介して装着する「胴付きエギング」、胴付き仕掛けの場合、PEラインを直接親子サルカンに結んでも問題はないが、リーダーをセットしておくと、ノーマルエギングへの移行がスムーズです。

参考にして下さい

EVA 7ft 8ft 9ft 10ft パックロッド 3ピース M (シーバスロッド ルアーロッド バスロッド トラウトロッド) ベイトロッド スピニングロッド 4.1 5つ星のうち4.1 10個の評価 ダイワ(DAIWA) スピニングリール (糸付き) 16 ジョイナス (2016モデル)

コウイカ狙いに有効なエギング

アオリイカ用のエギ(左から2号、2.5号、3号、3.5号)。2号、2.5号は、単体では軽いので胴付き仕掛けにセットします。単体で使用する場合は3号が標準。3.5号は大型狙い。基本的に、コウイカには小さめのエギが有効です。

エギには「ディープタイプ」と呼ばれるものがあります。同じ号数でも、ウエイトが若干重く設定されているので、潮流の早いところや水深が深いところでもボトムを取りやすい。ノーマルタイプの単体使用で対応しきれないときに使用する。

船からのエギング釣法の一つ「ディップラン」で使われる専用のエギ。3号で25g、3.5号で30g前後と、ヘビーウエイト使用なのが特徴です。遠投が利き、ラインアイがヘッド上部にあるので、アクションさせたときに海底から離れにくい。

胴付き仕掛け用の、オモリがないタイプのエギ。サイズは2.5~3号前後で、カンナが大きめ。通常のエギシェイプのもの以外に、ウエイト内臓タイプのものもある。比重的には、水中に漂うサスペンドタイプが主流。

揃えておきたいカラー

コウイカは、色の見分けはできないが、コントラストの感知力は高い。エギを目立たせるには、水色と反対色(補色)を選ぶ。青っぽい水色ならピンク、緑っぽい水色ならオレンジ、暗い水域なら白という具合。夜釣りにはグロー(夜光)カラーも有効

基本的に、エギは目立たせる方がよいのだが、コウイカはベイトフィッシュをイミテートしたカラーが有効。特に、ボディの乱反射によるフラッシュ効果が期待できるカラーは、日中に有効。

小物関係

胴付き仕掛けに必要なパーツ

【接続具】

エギのエダスと、捨てイトを結ぶ親子サルカン。10号と小さめのスナップ#1。スナップを使うことでエギの交換がスムーズに行える。

【捨てイト】

親子サルカンからオモリまで、約50cmのハリスで結ぶ。フロロンカーボンリーダーやエギからのエダス2号よりも細めの1.5~1.75号を使用する。

【オモリ】

捨てオモリには、環付きナス型オモリを使用。根掛かりが少なく、海底を感知する感度も良好です。2号(7.5g)~4号(約15g)を揃える。

便利なツール

【プライヤー、シャープナー】

海底を狙うコウイカ釣りでは、エギが傷みやすいので。エギの補修にどちらも必要。曲がったカンナはプライヤーで伸ばし、シャープナーでハリを研ぎます。

【締め具、ブラシ】

コウイカもアオリイカ同様、目の間に締め具のピンを突き立てて活き締めする。コウイカはスミを多く吐くので、汚れ落としにエギ用のブラシは必要です。

【タチバサミ】

スミまみれのコウイカは持ちたくない。しかし、通常の魚バサミはつかみにくい。そこで、タチウオ用の魚バサミの出番、イカが滑らず、つかみやすい。

コウイカの捌き方

捌き方

料理

Cookpadのコウイカのレシピ

引用・参考元:日本の魚釣り、さかな釣り検索

まとめ

エギング初心者の方でも分かりやすいように、必要な道具、釣り方、ポイントなどを詳しく解説しております。これで、いつでもコウイカを釣りに行けると思います。

これからがシーズンです。ぜひ、たくさん釣ってみてください。」

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