2軸グラフとは、数値軸が左右にあるグラフのことをいい、通常、視覚的に見やすいように2種類のグラフが使われます。特に時間の経過に伴うデータ変化や異なる単位でのデータ比較に有用です。
2軸のグラフとは
2軸グラフとは、1つのX軸に対して2つの異なるY軸を持つグラフのことをいいます。特徴としては、「異なるデータ系列の結合」、「データの相関を強調」があり、使用例としては下記のものがあります。
【異なるデータ系列の結合】
2軸グラフは、異なる種類のデータを同じグラフに表示するために使用されます。例えば、売上と広告費のデータを同じグラフに表示し、売上は相対のY軸に、広告費は右側のY軸に配置できます。
【データの相関を強調】
2軸グラフは、2つの異なるデータ系列の相関を視覚的に強調するのに役立ちます。たとえば、気温とアイスクリームの売上の相関を示すために使用できます。
2軸グラフの使用例
【異なる単位のデータを比較】
異なる単位で表されるデータを同じグラフに表示し、相関関係を調査する必要がある場合、2軸グラフは非常に便利です。
【時間の経過に伴うデータの比較】
時間に対する2つの異なるデータ列を比較するために使用されます。例えば、売上と広告費の月次のデータを比較する場合。
【異なるデータ種類の結合】
異なるデータ種類(数量データと割合データなど)を同じグラフに表示し、相関を調査する場合に役立ちます。
新しいセルに表を作りましょう
折れ線の作り方
例として下記の表を作りました。この表を使い2軸の表を作っていきます。
この表を範囲選択します。(B2:D8)
範囲選択している状態で、「挿入」タブをクリックして「グラフ」グラフツールの「複合グラフの挿入」をポイントして、クリックします。
※「複合グラフの挿入」の内容はコピーペーストができませんのでご自分のパソコンで確認してください。
この中に「ユーザー設定の複合グラフを作成する(C)…..」をクリック
クリックしますと下記の画像が出てきます。
系列名の所に「件数」のグラフの種類ボックスの右にある▽にポイントし、クリックしますと表の一覧がでてきます。一覧の内容は「縦棒、横棒、折れ線、画」ができます。この中から折れ線の右端(マーカー付き折れ線)を選択します。
※一覧の内容は「縦棒、横棒、折れ線、画」はコピーペーストができませんのでご自分のパソコンで確認してください。
折れ線の右端(マーカー付き折れ線)は、このようになります。
この状態で、縦棒の作り方に入ります。
縦棒の作り方
系列名「売上金額」の「グラフの種類」ボックスの右にある▽にポイントし、クリックします。
系列名の所に「売上金額」のグラフの種類ボックスの右にある▽にポイントし、クリックしますと表の一覧がでてきます。一覧の内容は「縦棒、横棒、折れ線、画」ができます。この中から縦棒の右端(集合縦棒)を選択します。
集合縦棒を選択することで、折れ線➡集合縦棒に変わります。
※一覧の内容は「縦棒、横棒、折れ線、画」はコピーペーストができませんのでご自分のパソコンで確認してください。
折れ線➡集合縦棒に変更された画像は下記のように変わります。
黄色のマーカーは「件数」がゼロというのではなく、件数と売上金額の差が大きいためゼロのように見えているだけです。
「データ系列に使用するグラフの種類と軸を選択してください」の系列名の件数と売上金額の右端に第2軸の□があります。ここでは件数の所の第2軸に✔を入れます。入れましたらOKをクリックします。
完成図
グラフタイトル内の左の数値を「主軸(第1数値軸)」、右端の数値は、「第2数値軸」といいます。
主軸(第1数値軸)➡売上金額、「第2数値軸」➡件数となります。
タイトルの変更
前回、縦グラフ、横グラフ、円グラフでタイトルの編集の仕方をご紹介しました。「縦グラフ、横グラフ」「円グラフ」でご確認してください。文字列は削除する必要はありません。
今回ご紹介する方法は、挿入から図形の吹き出しを使ってする方法です。
仕方
- グラフタイトルにポイントし、四角の枠を表示させ編集できるようにします。
- 挿入➡図形➡吹き出しを出し、任意の吹き出しをクリックします。
- グラフタイトルをクリックすると先程選択した吹き出しがあらわれますので、グラフタイトルが吹き出しで隠れるようにします。吹き出しの黄色の●は内側にドラッグしてください。
- 吹き出し内でクリックするとカーソルが出てきますので、タイトルを記入します。ここでは、例として「最高件数」とします。
- 次に、ホームをクリックし、「配置グループ」を表示させます。上の「上下中央揃え」をクリック、下の「中央揃え」をクリックしてタイトルが中央にくるようにします。
- 吹き出し内の色を変えるには、タイトルをポイントし、「書式」タブにある「図形のスタイル」の「図形の塗りつぶし」で色を変えることができます。色の選択は右横に▽がありますのでこれをクリックしますと「図形塗りつぶしのテーマ色」の一覧が表示されますので、ここで任意の色を選択します。
- このままでは吹き出しの回りに線がついていますの表示しないようにします。表示しないようにするには、「図形のスタイル」の下にある「図形の枠線」がありますので、右横に▽がありますのでこれをクリックしますと一覧が表示されますので、ここで「枠線なしに」に✔を入れます。
図解説明
2)図形の一覧はコピーペーストして表示できませんのでパソコンで確認してください。
3)パソコンでは吹き出しの黄色の●が表示されていますが、印刷時では消えています。
4)グラフタイトル内でダブルクリックしてカーソルを表示し、タイトルを入力。「配置グループ」は左に来ています。(グラフタイトルをポイントされている状態)
5)上の「上下中央揃え」をクリック、下の「中央揃え」をクリックしてタイトルが中央にくるようにします。(グラフタイトルをポイントされている状態)
5)配置グループの上の「上下中央揃え」、下の「中央揃え」をクリックしてタイトルを移動し、グラフタイトルの外をクリックします。
※グラフタイトル内でEnterをクリックしますとグラフタイトル内で確定しますと位置がずれます。
6ー1)グラフタイトル内の色を緑に変更します。グラフタイトルをポイントし、図形の書式➡図形の塗りつぶし➡左の▽で一覧を表示
6ー2)一覧のテーマ色の右下から上に2番目の「緑、アクセント6、黒+基本色25%」を選択
7)今の状態では、グラフタイトルに枠線がついていますので枠線を表示しないようにします。グラフタイトルをポイントし、図形の書式➡図形の枠線の▽をクリックして一覧を表示させ、「枠線なし」に✔を入れます。
以上です。
まとめ
2軸グラフは異なるデータを効果的に比較し、相関を調査するための強力なツールです。特に時間の経過に伴うデータ変化や異なる単位でのデータ比較に有用です
参考元:Microsoft Excle 2010 (応用)、Excle 2010(パーフェクトマスター)、Excle Ⅱ 2019