【堤防】アナゴ釣りの基本から仕掛け選び、時期・場所のコツまで徹底解説!

Alt属性 さかな釣り

夏の夜に光るアナゴ釣りの楽しみ方やコツを詳しく解説。初心者でも分かりやすく、安心して挑めるアプローチを紹介。

アナゴ釣りは、夏の夜に輝く船釣りだけでなく、投げ釣りでも手軽に楽しめる魅力があります。初めての方でも分かりやすく解説しています。季節や潮の流れに合わせた釣り方や、アナゴの特性を活かしたアプローチを知ることで、より効果的にアナゴを釣ることができます。また、アナゴ釣りの楽しみ方や、取り込みのコツなども紹介しています。初めての釣り場でも安心して楽しめるよう、ポイント選びから仕掛けの作り方まで詳しく説明しています。アナゴ釣りに興味がある方はもちろん、初心者の方にもおすすめです。

手軽さと食味の人気

船釣りマニアにとって、半夜の船釣りは夏の風物詩ともいえるほど人気が高いアナゴですが、実は投げ釣りでも手軽に狙えるターゲットです。水が濁っていたり、水深が深かったりして底潮が暗いときは昼間でも釣れますが、アナゴは夜行性のため、基本的には夜の釣りになります。

アナゴの仲間の中で釣り人に馴染み深いのは、マアナゴ、クロアナゴ、ハナアナゴ、ゴテンアナゴの4種類です。この中で最も食味に優れ、釣り物として人気が高いのがマアナゴです。茶褐色の体色をしていて、体側に白い点線状の模様があるのが特徴で、この模様を棹秤(さおばかり)の目盛りに見立てて「ハカリメ」と呼ぶ地方もあります。

投げ釣りで狙っているとゴテンアナゴやハナアナゴも釣れます。食味ではマアナゴにやや劣りますが、新鮮ならばそれほど悪くありません。どちらもマアナゴより鼻が短く、全体にややずんぐりした体型で、白い点線模様がないのが特徴です。ゴテンアナゴは目の上に黒い斑点があり、これを平安貴族の眉に見立てて「御殿アナゴ」の名が付いたと言われています。

盛期ならチョイ投げでも狙える

アナゴ釣りのポイントは、湾内や港内の砂地または泥底の場所で、適度に潮の利く場所が良いです。具体的に言うと、きれいな締まった砂地よりも、多少泥がかぶったヌク底の方が適しています。潮が利きすぎる場所では泥が堆積しないため、オモリが着底したときに少し柔らかい感触が得られる場所を選ぶと良いでしょう。堤防の先端や航路に近い、潮が程よく流れる場所がベストのポイントです。

盛期には浅場まで活発にエサを探して入ってくるため、近投でも釣りが楽しめますが、それ以外の時期はなるべく深い場所から探るのが良いです。そのため、大型船が入る港内や航路を狙える場所を選びましょう。

釣り場の条件にもよりますが、本格的な遠投タックルを使用して水深のあるポイントを攻略できれば、4月後半から翌年1月頃まで、比較的長い期間釣りが楽しめます。初期は水深の深い場所から釣れ始めるため、大型船が入る港内や、水深のある航路に近い釣り場を選ぶのが良いでしょう。夏の終わりから晩秋にかけては浅場まで入ってくるので、コンパクトロッドやルアーロッドなどの手軽なタックルでも簡単に狙えます。晩秋から初冬にかけては、条件が重なることもあり、乗っ込みのカレイの外道としてよく釣れます。

【季節に応じてポイント選ぶ】

  • 港内に伸びた堤防は一級ポイントです。潮通しが良く、内向きと外向きで底質に変化がある場合が多いので、初めは両方を狙い、アタリが多いサイドに絞ると良いでしょう。
  • 航路に面した護岸は、比較的は水温が低めの時期からでも狙える釣期の長いポイントです。航路まで届くように遠投ができるタックルを用意しましょう。

季節に応じたタックルの選び方

本格的な投げタックルで狙う場合、浅場で狙える季節には標準負荷23〜25号程度の柔らかめの竿がおすすめです。深場や遠投で狙う場合は、標準負荷27〜30号程度の遠投できる竿が適しています。竿の長さは4〜4.25mが使いやすいです。振り出し竿でも並継ぎ竿でも問題ありませんが、置き竿で複数のタックルを用意することを考えると、携帯に便利な振り出し竿のほうが良いでしょう。

リールは、アナゴ釣りだけならドラグの有無はどちらでも構いませんが、夜釣りではスズキなどの不意の大物が釣れることもあるので、ドラグ付きのリールをおすすめします。道糸にはPEが有利で、アタリを見逃さないためにもPEを使用しましょう。オモリの着底の手応えで底質を判断するためにも役立ちます。PEの1〜1.5号に、力糸には船用PEの5〜6号を10〜15mに切ったものを結びましょう。

浅場で狙える季節や遠投せずとも航路などを攻められる釣り場では、コンパクトロッドやチョイ投げ竿、ライトなシーバスロッド、ブラックバス用ロッドなどに小型スピニングリールの組み合わせでも十分に狙えます。軽いオモリの仕掛けに食いが立つこともあり、思わぬ活躍をすることもあるので、遠投用のタックルに加えて持っていくと良いでしょう。

オモリの号数は、竿に合わせて無理のない範囲で選びましょう。道糸は近場の釣りなので3号程度のナイロンでも大丈夫ですが、小さいアタリを確実に取るためにはPEのほうが適しています。PEなら1〜1.5号程度を用意し、オモリが10〜15号以上なら、道糸がナイロンの場合も先端に力糸をつなぎましょう。

夜釣りになるので、トラブル防止のために1台の竿掛け三脚に何本も竿を掛けるのではなく、複数の三脚を用意して、1台に掛ける竿を2本程度に抑えると、他の竿を倒してしまうようなトラブルが防げ、扱いやすくなります。

アナゴの投げ釣りの仕掛け

繊細なアタリを取るために、遊動テンビンに吹流し仕掛けを使い、針の数は1~2本にしましょう。アナゴは好奇心旺盛なので、夜光玉や化学発光体などを欠かさないようにすることが重要です。

アナゴ投げ釣りのタックル

便利なタックルの選び方

基本的には投げ竿を使用しますが、シーバスロッドも使えます。アナゴ釣りは複数のタックルを使った方が有利なので、携帯に便利な振り出し竿がおすすめです。

チョイ投げ竿やコンパクトロッドの利点

盛期には、チョイ投げ竿やコンパクトロッドでも十分に狙えます。これらの竿は柔らかいため、食い込みも良好です。近場を狙うには、むしろこちらのほうが有利です。

リールとラインの選び方

ドラグ付きの投げ専用リールを使うと、不意の大物にも安心です。道糸にはPEの1〜1.5号を使用し、PEの5〜6号の力糸をつないでおきましょう。

必要な小物類

竿立て

置き竿の釣りには三脚が必需品です。1台に乗せる竿は2本程度に抑えた方がトラブルが少なくなります。転倒防止と手洗い用に、水くみバケツも用意しましょう。

ペンチ

仕掛けに絡み付くアナゴの針外しにはペンチが必須です。ハリをつかんだままでロックすることができるタイプのものが使い勝手がいいのでおすすめです。

鈴など

竿先に付ける化学発光体や鈴は必需品です。鈴は竿ごとに音色の違うものを用意できれば、どの竿にアタリがあったか判断できて便利です。

オモリ類

テンビン

スーパーシグナル(上)は、チカライトにオモリのスナップを通してから、チカライトをテンビンに直結します。その他一般的なL字の遊動テンビンも使われます。夜光塗りのテンビンもあります。

小型テンビン

コンパクトロッドやルアーロッドの場合は、竿の負荷に見合った型のテンビンを使いましょう。船キス用の片テンビンや、ミニジエットテンビンが使いやすいです。

ハリスとハリ

ウナギバリが基本

ウナギバリ(右)の方が飲ませやすく、強度も高いので、仕掛けを自作する際はこちらを使いたいですが、流線(左)でも代用可能です。

発光体でアピール

  • 化学発光体は、投げ仕掛けに付けるにはやや大きめに感じますが、50サイズが標準です。夜光玉も、やや大きめの4号から5号サイズを使います。
  • アナゴにアピールするため、テモトには夜光玉を付けます。2〜3個付けてもよいですが、絡んだときに外しにくくなるので、様子を見ながら加減しましょう。
  • 化学発光体は、付属のチューブをあらかじめハリスに通し、そこに差し込んで固定します。ハリからの距離は10〜20cmほどが適しています。

十分な仕掛けの用意

アナゴ釣りでは、仕掛けを十分に用意することが大切です。ハリに掛かったアナゴは身をよじらせて絡み付き、仕掛けをぐちゃぐちゃに絡ませることがあります。絡んだ仕掛けは解くのが難しく、アナゴの体液が絡み合うとさらに解決が難しくなります。ですので、絡まれる前にアタリを見極め、簡単に解けるようなシンプルな仕掛けを心がけることが必要です。

遊動テンビンを使った吹流し仕掛けは、繊細なアタリを感知しやすく、仕掛けの消耗が少なくて済みます。また、アナゴは好奇心旺盛なので、化学発光体や夜光玉などの光る装飾を使うと効果的です。

テンビンは一般的なL字型の遊動テンビンでも十分ですが、工房浦安やスーパーシグナルのようなチカライトを直結してセッティングすると、アタリがあったときにオモリが遊動して感度が向上します。また、アナゴの興味を引くためには、夜光や蛍光塗料が塗ってあるオモリを選ぶと効果的です。

コンパクトロッドやルアーロッドを使用する場合は、小型のジェットテンビンや船キス用の片テンビンでも問題ありません。オモリが軽いため、小さなアタリを感知しやすくなります。古くから使われているテンビンを使わずに中通しのオタフク形オモリを使ったぶっこみ仕掛けは、絡みやすいため遠投には向きませんが、チョイ投げの場合はオモリの号数が小さくても比較的流されにくいので、潮の流れが速いときに有利です。

ハリはウナギバリや流線の10〜14号程度を使用します。ハリ数は少なめの1〜2本で、仕掛けの全長は50cm〜1m程度が一般的です。ハリスはフロロカーボンの4〜5号程度が標準です。市販の投げ五目仕掛けでも十分な場合もありますが、ハリス付きのハリをそのまま使うこともできます。ハリのチモトに夜光玉を付けたり、化学発光体を付けるのが一般的です。夜光玉は、ソフトタイプなら完成品の市販仕掛けにも後から取り付けられるため、経済的で使い勝手が良いです。また、ハリスに付ける化学発光体は、明るいものほどアナゴを引き寄せるので、投げ釣り用にやや大きめの50サイズ前後を用意します。

アナゴ釣りのエサは、虫エサのアオイソメが一般的ですが、イカやサンマの身エサも使われます。身エサはエサ取りに強く、外道を避けてアナゴを狙う際に役立ちます。アオイソメは2〜4匹の房掛けにして使用します。サンマは3枚に切って7〜10㎝幅にし、イカは幅1㎝程度、長さ5〜7㎝程度にして使用します。自宅で用意する場合は、塩を振って締めておくと、崩れにくくなります。また、イカの塩辛でも代用可能です。

アナゴ釣りに使われるエサ

アナゴ釣りの定番エサは、サンマの身エサ、アオイソメ、イカの短冊(肝あえ)です。イカはエサ取りに強いため、長時間安心してアタリを待つことができます。また、市販のイカの塩辛を使用しても良く、保存が利くので非常に便利です。

サンマは釣り場近くのスーパーで手に入れることができます。釣行の際は、小出刃包丁とシート型まな板を用意しておきましょう。もし自宅であらかじめ準備する場合は、塩を振って身を締めておくと良いです。

ハリ付けの基本

【アオイソメ】
アオイソメは2〜4匹を房掛けにします。エサ取りが多い場合は、長いものを縫い刺しにするのも効果的です。

【サンマの身エサ】
サンマの身エサの付け方としては、まずエサの端にハリを刺し、その後、裏返して反対向きにもう一度刺すのが一般的です。

【イカの短冊】
エサの付け方はサンマと同じです。幅約1cmに切ったものをハリに付けます。

まづめどきと潮まわりを意識する

夜釣りがメインですが、真夜中よりも夕まづめから日没後1〜2時間の間にアタリが集中することが多いです。特に初めての釣り場では、まだ明るいうちに訪れ、ポイントの様子をよく観察しておくと良いでしょう。仕掛けをキャストし、ミチイトを通じて伝わる感触で、アナゴが好む泥を被った底かどうかを確認しておくと良いです。

潮まわりに関しては、ある程度潮が動くタイミングのほうが期待できます。特に港の奥まったポイントでは流れがある時間帯が良いですが、航路などのポイントでは大潮の日に潮の流れが速すぎるため、仕掛けが流されて釣りにくい場合もあります。このようなポイントでは、大潮の日を避けるか、潮止まりの時間を狙ってみると良いでしょう。

アナゴ釣りのポイント

水温の低い季節は、水深の深い場所を狙いましょう。堤防の先端などから狙うと効果的です。大型船の入る港内なら、足元から水深があるので良いでしょう。
水温が上昇するにつれて、浅場でもエサを摂るようになります。盛期には、フラットな浅場まで広範囲に仕掛けを投入して探るのが効果的です。また、漁港内の市場や水産加工場などからの排水周辺には、匂いに引かれてアナゴが集まりやすいので見逃せないポイントです。

重く感じるところでアタリを待つ

初めての釣り場にはなるべく明るいうちに到着し、まずオモリだけを投げて底の様子を探りましょう。潮目も海底の地形や水深の変化を知るための重要な目安です。潮目があった場所は記憶しておきましょう。オモリが着底した際の手応えで泥底のポイントを判断します。低水温期には航路のカケアガリなどで待つ釣りが有効です。盛期にはエサを探して浅場に入ってくるので、こまめに仕掛けを移動させて広範囲に探りましょう。

初めての釣り場にはなるべく明るいうちに到着し、まずオモリだけを投げて底の様子を探りましょう。潮目も海底の地形や水深の変化を知るための重要な目安です。潮目があった場所は記憶しておきましょう。オモリが着底した際の手応えで泥底のポイントを判断します。低水温期には航路のカケアガリなどで待つ釣りが有効です。盛期にはエサを探して浅場に入ってくるので、こまめに仕掛けを移動させて広範囲に探りましょう。

アタリのコツ

  • イトフケは時間をかけて丁寧に取ると、小さなアタリがわかりやすくなります。硬調竿を使う場合、イトフケを取った後に1〜2m送り込んでから待つと食い込みが良くなります。
  • アタリは小さく長く続かないため、集中することが大切です。竿先同士を近づけるようにして、竿を掛けるとアタリが見やすくなります。

取り込みの手順

  • アタリがあった時は、ハリ掛かりしていることがほとんど。リールを巻いて寄せ、最後は抜き上げます。
  • アナゴは陸にあげてからものたうち回るので、ハリを外すまでミチイトを軽く張っておきましょう。
  • プライヤーで外します。仕掛けが絡んでいたら即交換した方が、かえって手返しがいいです。

アナゴの捌き方・料理

3分で良くわかるアナゴのさばき方実況解説
【柔らかい煮穴子】ふっくら柔らかに仕上げる方法!お湯でしっかり滑り取り!家庭でも本格的な煮穴子を!煮て良し、焼いて良し、揚げて良し、何にでも応用が利く激ウマ煮穴子!
よしふみです今回は煮穴子!やっちゃいます。作り置きしておけば、何にでも応用が利くお料理です。穴子丼に、卵とじ、柳川鍋に穴子の棒寿司、天ぷらなんかも煮穴子使うと、最高に美味しいんですよ(*^_^*)今回は開き穴子使ったので、骨はないので鰹出汁...

参考元:日本の魚釣り、さかな釣り検索、投げ釣り入門

アナゴ釣りのまとめ

アナゴ釣りは手軽で美味しいとして人気があります。夏の風物詩ともいえる半夜の船釣りはアナゴの代表的な釣り方ですが、投げ釣りでも手軽に狙うことができます。アナゴは夜行性で、基本的には夜の釣りになります。主な種類として、マアナゴ、クロアナゴ、ハナアナゴ、ゴテンアナゴがありますが、特にマアナゴが食味に優れて人気が高いです。投げ釣りで狙う際は、適度に潮の利く湾内や港内の砂地や泥底が良いです。また、季節や潮まわりに応じてタックルやエサの選び方も異なります。夜釣りには光る装飾を使ったり、アナゴの興味を引くような工夫が必要です。アナゴ釣りは手順やコツを把握することが重要で、アタリがあった時の取り込み方や仕掛けの用意などに注意が必要です。

ポイントさえ間違えなければテクニック的にとくに難しいことはありませんので気楽に挑戦してみて下さい。

タイトルとURLをコピーしました