初めてのレンコン作り

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この本は、農業に関する知識が全くない人が、レンコン農家になるためのプロセスを解説しています。レンコン農家という職業は、植物を愛し、体を動かすことが好きな人や、一人で作業することを好む人に最適です。

出典:写真AC

レンコン農家はこんな仕事

【レンコンって何?】

お正月のおせち料理に欠かせないレンコン。最近では健康志向も相まってさまざまな成分が注目されています。レンコンは植物としては「蓮(ハス)」に属します。蓮根と書きますが、実際にはハスの地下茎です。根ではありません。現在食用にされているレンコンは地下茎が大きく太るように品種改良が重ねられたものが多いです。世界的に見ても、Lotusの地下茎を食べるのは珍しいことで、日常的に食べられているのは日本と中国が主で、アジア地域では食べられることが多いようです。

レンコンの育ち方と栽培

レンコン農家の主な仕事は、レンコンを栽培し、収穫し、販売することです。レンコンの栽培は、一般的には田んぼで行われます。これは水を張ることができる田んぼで、レンコンを育てる田を「蓮田(はすだ・れんでん)」と呼びます。一部地域では「レンコン畑」とも呼ばれますが、どちらにしても水を貯められる場所が必要です。


レンコン栽培の年間サイクルを大まかに説明すると、春に種レンコンを植え、秋ごろまでが生育期間で、冬から次の春にかけてが収穫期間となります。関東地方などでは、早掘りと呼ばれる7、8月ごろからの収穫が行われ、この時期は市場に出回る量が少ないため、高値で販売されることがあります。


夏には葉を大きくし、秋に向けて地下茎に栄養分を貯める時期があります。この時期がレンコン農家にとっての収穫最盛期であり、旬となります。その後、春に向けてレンコンは休眠状態に入り、この時期も収穫作業が続きます。特に年末はおせち料理用として需要が高まり、忙しい時期となります。


春になると、水面に小さい葉が出始める芽吹きの季節がやってきます。この時期に収穫を終え、種レンコンを掘り起こし、新しい蓮田に植え替えます。この作業は「定植」と呼ばれ、畑作物でも行われる方法です。


ハスは基本的に熱帯性の植物で、暑い時期に生育します。日本では、現在のところ東北地方が栽培の北限とされていますが、気候変動によって将来的には北海道でも栽培できるようになる可能性があります。

レンコン農家の仕事は、レンコンの栽培から収穫、販売に至るまでのプロセスを含みます。まずは栽培から始め、レンコンを育てるためには水田が必要です。レンコンは、水が豊富に供給される環境で育つため、お米と同様に水田で栽培されます。これらの水田は蓮田(はすだ・れんでん)と呼ばれ、水を貯めるために畦が作られます。


レンコン栽培の年間サイクルでは、春に種レンコンを植え、秋までが成長期、冬から翌春にかけてが収穫期となります。関東地方では、7月や8月の早い時期に収穫されるレンコンは「早掘り」と呼ばれ、希少性から高価で販売されます。

レンコンは夏に葉を大きくし、秋に地下茎に栄養を蓄え始めます。この時期が収穫のピークで、レンコンが最もおいしい旬とされます。その後、冬になるとレンコンは休眠状態に入りますが、収穫作業は春まで続きます。特に年末はおせち料理用として需要が高まり、忙しい時期となります。


春になると、レンコンは芽吹きの季節を迎えます。水面に小さな葉が現れたら、収穫を終えて植え替えの時期です。種レンコンを掘り起こし、新しい蓮田に植えることで、再び成長が始まります。これは畑作物で行われる「定植」という作業に似ています。


レンコンは熱帯性の植物で、暑い時期に成長します。日本では東北地方が栽培の北限とされていますが、気候変動によって将来的には北海道でも栽培可能になるかもしれません。レンコン栽培は、水と暖かさを好むハスの生育サイクルに沿って行われます。

収穫作業は寒さとの戦い!

レンコン農家の仕事の中で最も印象的で困難なのは、冬の収穫期です。日本全国で見ると、西日本では収穫時に田んぼの水を抜いて、重機や鍬で土を掘り返してレンコンを収穫する手掘りが行われています。一方、関東などでは、水圧を使って泥を吹き飛ばしながら収穫する水堀りが主流です。私が経験したのは水堀りで、正直言って冬の水堀りは厳しい労働環境だと言わざるを得ません。収穫作業を見る人はたいてい顔をしかめます。しかし、レンコン農家用の断熱性の高い長靴を履けば、作業している本人は見ているほど寒さを感じません。動けば体も温まりますが、2時間以上氷の張った水に入っているとやはり寒さを感じます。

レンコン農家になるために必要なこと・手続き

「レンコン農家になりたい!」と思ったら、まずは農家になる方法を知る必要があります。この部分では、レンコンに限らず、一般的な「農家」の定義と農業界について説明します。

農家という資格?

一般的には、農家になるための特別な資格は必要ありません。大規模な農業事業者も、自家菜園で野菜を栽培している方も、どちらも農家と呼ばれることがあります。唯一の区別は、農業委員会への届け出の有無かもしれません。自分の名前で正式に農地を利用するためには、農業委員会を通じて手続きを行うことが望ましいです。

レンコン農家になるために必要なこと

「レンコン農家になりたい!」と考えた場合、次のステップを踏むことをお勧めします。

  1. レンコンの栽培に適した水田を探す
  2. 掘り出したレンコンの洗浄や出荷作業を行うための場所を見つけるか、設ける
  3. 出荷先を探す

これらの条件を満たせば、立派なレンコン農家と言えるでしょう。しかし、実際にはこの最初のステップが非常に重要であり、難しい部分でもあります。1~3の条件を何とかクリアしても、収入の向上や規模の拡大には限界があるかもしれません。また、収穫したレンコンが市場に出せる品質であるかは、実際に収穫してみないとわかりません。

レンコンを作付けできる水田を見つける

何より水

レンコン農家になるための最初のステップ「レンコンを作付けできる水田を見つける」は特に重要です。ここでの前提条件は「自由に水を管理できること」です。私の地域では、水を貯めて水圧で泥を飛ばして掘る水掘りが一般的で、冬も水を引ける、水が貯められる水田が必要です。基本的に秋以降は水田に水が来ないことが多いです。

農地を探す際には、水田がコメを作るための農地であることを前提とし、基盤整備が行われている田は水路の整備もしっかりしていることが大切です。水田には長い期間、お金と手間をかけて整備されています。水路や井戸ポンプは共同で管理され、稲田に水を入れていますが、レンコンは稲よりも多くの水を必要とします。

秋以降は水田に水が要らなくなるため、自分のためだけに水路を管理することは難しいです。そのため、水が冬でも豊富に使える場所は限られています。山あいの小さい水田や、山からの水だけで水を一年中貯められるような地形の水田がある場所もあります。これらの場所は水が枯れにくいというメリットがありますが、面積が小さく効率は悪いかもしれません。

実際に買う・借りる際には、自治体や普及センターのアドバイスが役立ちますし、近隣の農家が最も事情を知っていることが多いです。情報収集は念入りに行うことが重要です。

日本で最も大きいレンコン産地は茨城県の霞ヶ浦や利根川周辺で、水郷であることが盛んになった理由です。霞ヶ浦周辺は公共事業によって水の融通ができるように改良され、一年中、水田に水が引き込め、収穫時にも十分な水量が確保できます。

水は農業者にとって重要な資源であり、特にレンコン就農にあたっては就農前から水の管理についてよく確認してスタートすることが大切です。

レンコンに適した土質とは

レンコン栽培に適した土質は重要な要素です。一般的に、水田であればレンコンの栽培は可能です。粘土質で水が溜まりやすい土壌や、すき床と呼ばれる硬く緻密な層がある場所では、栽培がしやすいです。しかし、関東や東日本で主流の丸みのあるレンコン品種は、粘土が強すぎる土質では形が歪んでしまうことがあります。市場では見た目が重視されるため、形の良いレンコンは高価で売れる一方、形が悪いと値段が下がることもあります。土質に注意する点はこれくらいですが、より重要なのは水が溜まりやすいか、年中水が確保できるかということです。基本的な条件を満たした上で、掘りやすい深さや作業のしやすさを考慮すると、より理想的な栽培環境を整えることができます。

地域の「農業改良普及センター」を頼る

これまでレンコン栽培に適した農地の探し方について述べてきましたが、実はこれらのことを一括してサポートしてくれる行政機関が存在します。それが各都道府県に設置されている「農業改良普及センター」です。この機関は「農業事務所」や「普及所」とも呼ばれ、地域ごとに設置されています。職員は公務員で、地域の農業に関する相談に対して親身にアドバイスを提供してくれます。県内であれば、農地探しの連携サポートも期待できます。ただし、家庭菜園レベルでは簡単なアドバイス程度になることが多いです。農政との関係から、本格的な営農を目指す農業者への支援が重点的に行われる傾向があります。

余談ですが、このような行政の対応は国の農業政策にも影響されます。例えば、大規模農業や株式会社化を推進する政策がある場合、個人農家のサポートは限定的になることがあります。これが個人農家が農政を身近に感じる要因の一つです。

普及センターで「レンコン栽培に挑戦したい」と相談すれば、レンコン生産者を紹介してもらえるかもしれません。ただし、レンコンはマイナーな作物のため、「この地域では生産者がいません」という返答もあり得ます。水や土壌に関しては、最終的には地元の人々の知識に頼ることになるでしょう。自分で情報収集できる能力も重要です。

レンコン産地に決めて飛び込んでみる

最適な就農地を探す場合、レンコン産地での農地探しは非常に有利です。産地であることは、多くの農家が栽培しており、土壌が適していること、販売ルートが確立されていること、栽培技術や知識が豊富であることを意味します。これらは新たに就農する人にとって大きな強みとなります。また、普及センターや自治体との連携もスムーズに行えるでしょう。レンコン産地以外で農地を探す場合は、困難が予想され、選んだ農地が期待に沿わないリスクも高くなります。

理想的なのは、栽培を辞めたレンコン農家から農地を「居抜き」で借りることです。長年レンコンを栽培してきた土壌は貴重な資産であり、連作障害などの課題があっても、深い水田へと徐々に改良していく上で有利なスタートが切れます。さらに、作業場や機械も引き継げる場合は、初期投資を節約できます。このような機会は稀ですが、地元の人脈や役所を通じて紹介を受けることができれば、理想的なスタートが可能です。

実際に農地を借りるときには

農地を購入または借りる際には、一般的に農地法に基づいて農業委員会を通じて手続きを行います。しかし、役所を通さずに農地を耕作するケースも少なくありません。この場合、耕作者には権利も義務もなく、「無許可で耕作している」とみなされます。このような状況は「闇耕作」と呼ばれ、土地所有者にすべての責任が及ぶため、トラブルが発生しやすくなります。そのため、口約束による貸借は避けるべきです。

農地を借りる際は、一般に50アール以上(北海道では2ヘクタール以上)でなければ農業委員会の承認を得られませんが、最近では自治体によってはこの下限面積を20アールや30アールに引き下げているところもあります。したがって、「どの程度の面積を借りれば承認を受けられるか」は自治体に確認する必要があります。

農地探しは就農において最大かつ最も困難な課題です。運が良ければすぐに良い条件の農地を見つけることができますが、うまくいかずに収益性の低い農地を見つけることになることも少なくありません。そのため、農地探しがうまくいけば、現実的に農家としての道が開けると言えるでしょう。

レンコン栽培の動画です。参考にして下さい。

掘ったレンコンの洗浄・出荷作業をするための作業場を見つける、または作る

レンコン農家にとって、適切な作業場の確保は欠かせません。一般的に農家は家庭単位で運営されることが多く、自宅に作業スペースを設けることが一般的です。自宅でレンコンを洗浄できる環境があれば、そこを作業場として利用しましょう。水道や井戸水が利用できれば、洗浄作業は可能です。自宅に適切なスペースがない場合は、蓮田の近くに洗浄スペースを設ける必要があります。その際も、洗浄には水道水や井戸水を使用し、農業用水は避けるべきです。井戸がない場合は、新たに掘ることも検討する必要があります。作業場が屋外でも、屋根があれば箱詰め作業は可能です。専業のレンコン農家は、作業がスムーズに行えるように、自宅と蓮田の間を軽トラックで往復するなど、工夫しています。

井戸を掘る場合、自分の所有する農地であれば問題ありませんが、借りている場合は地主の許可が必要です。井戸の深さによっては費用が100万円単位でかかることもあるため、地元の人や普及センターに相談することが重要です。

出荷先を見つける

販売先の確保は、レンコン農家にとって重要な事前準備です。特に夏以降は作業が忙しくなり、出荷の時期も量が勝負となるため、事前に販売先を確保しておくことが重要です。れんこんが盛んに栽培されている地域であれば、地元の農協(JA)や生産者組合に相談するのが一つの方法です。個人で出荷したい場合は、青果市場への直接持ち込みや、近年増えている直売所を利用するのも良いでしょう。どの販売方法もそれぞれ利点と欠点があるため、自分の農業スタイルや条件に合わせて選ぶことが大切です。ただし、実際には選択肢が限られていることも多く、場合によっては自ら販路を開拓する必要もあるでしょう。

レンコン農家として必要な最低限の道具を以下に紹介します。

  • 軽トラック:運搬に必須。できれば四輪駆動が望ましい。
  • エンジンポンプとホース:水を吸い上げて送るために必要。ディーゼルエンジンのような高馬力のものが推奨されます。ガソリンエンジンポンプでも可能ですが、ディーゼルの方が効率が良い。
  • ノズル:水圧を高めるために使用する。市販品が少ないため、産地で購入するか自作することになることが多い。
  • 胴長靴:断熱材料で作られたレンコン専用の長靴。サーフィンのドライスーツのような素材で、産地で購入可能。
  • 草刈り機:畦の草刈りに使用。
  • レンコンボート:レンコンを載せるための舟。関東では除雪用の赤い舟がよく使われている。
  • 種レンコン:一般には流通していないため、産地や他のレンコン栽培者から入手する。
  • 水槽:レンコンを洗うために使用。多くの農家は容量500リットル程度の、繊維強化プラスチック製の水槽を使用している。

エンジンポンプ(ディーゼルエンジン)

自作のノズル

胴長靴

レンコンボート

あればいいもの

  • 肥料散布機・・・肥料の散布は畔から行うのが便利なため、背負うタイプの散布機を使用することが一般的です。
  • 耕運機と車輪・・・植え付け前や収穫後の耕運には、レンコン専用の車輪を備えた耕運機を使用します。これはレンコンの産地で購入することが多いです。
  • 製氷機・・・地域によっては、10月頃までの暑い時期は鮮度が急速に落ちるため、氷を詰めた発泡スチロール箱に入れて出荷することが一般的です。

耕運機とレンコン用車輪

これらの基本的な設備を整えれば、レンコン農家としてのスタートが可能です。その後は、細かな道具や追加の機械を購入することになるでしょう。新品か中古かにもよりますが、全体で安く見積もっても300万円、新品で揃えると500万円程度の初期投資が必要だと思われます。200万円ではすぐに不便を感じることになるでしょうから、スタート後はさらに高性能の機械や道具を揃えていくことになるでしょう。

レンコン農家になってから

「レンコン農家になるために必要なこと・手続き」のセクションを無事にクリアし、レンコン農家になったあなたにおめでとうございます。この時点で、成功への道の80%を既に歩んだと言っても過言ではありません。ただし、「レンコン農家になってから」のフェーズは、まるでウイニングランのように感じられるかもしれませんが、実際にはまだ多くの課題が待ち受けています。

実際に就農した後は、肉体的にも大変な作業が続きます。「レンコン農家はこんなもの」で触れたように、春には初めての植え付けが行われます。地域によって若干の違いはありますが、蓮田での1年間のサイクルについて説明していきましょう。

初年度のレンコン農家作業スケジュール

  • 1月: 蓮田の畦畔を整備。水漏れを防ぐために、あぜシートやあぜ板を設置して丈夫な畦畔を作る。
  • 2月: 耕うん作業。堆肥や有機物を土に混ぜ込む。
  • 3月: 植え付け準備。肥料や農薬を散布し、代かき作業を行う。
  • 4月: 種レンコンの植え付け。芽が動き始めた後が適期。
  • 5月~7月: 農薬散布、追肥、茎刈り、畦畔管理、草取りなど。
  • 8月~9月: 早生品種の収穫開始。作業は引き続き忙しい。
  • 10月~翌年3月: 収穫期。生育が止まる秋以降は自分のペースで収穫可能。鳥獣害対策も必要。

このサイクルを繰り返し、トライアンドエラーを通じて作業を改善していくことが重要です。地域の慣習や気候に合わせて柔軟に対応することが肝心です。

レンコンは比較的害虫が少なく、水と肥料の管理さえしっかりと行えば、形にはなります。

収穫時期の一日のスケジュール

  • 8:00: 収穫開始
  • 11:00: 収穫終了、休憩、昼食
  • 12:00: 根切り
  • 13:00: 洗浄
  • 14:00: 箱詰め
  • 15:00: 出荷
  • 15:30: 畑作業、草刈りなど
  • 16:30: 作業終了

実際の作業は当初はこのスケジュール通りに進まないこともありますが、安定してくればこの程度が理想的です。販売形態や集荷時刻に合わせてスケジュールを調整します。季節によって作業開始時間が変わることもあります。

レンコン農家はこれぐらい稼げる!

収入についての話は、農業界では少し異なる用語で表現されることがあります。一般的な売上に相当するものを「粗収益」と呼んだり、面積当たりの売上や収穫量を「反収」と表現したりします。これらの数値は経営形態や地域によって大きな差があるため、ここで示す数値はあくまで目安として考えてください。

【目安1:所得率50%】

一般的に、農業の売上金額の約50%が所得となることが多いと考えられます。売上から経費を差し引いたものが所得となりますが、売上の半分が経費で、残りの半分が所得というのが一般的な割合です。経費を削減し、単価を高めることで、所得率を60%に近づけることも可能です。市場に出荷する場合、レンコンの掘り方、洗い方、箱詰め方法など、どこまで自分で行うかによって経費率は変わります。全体を通してみると、時間あたりの所得は似たような水準になる傾向があります。大きく儲ける方法というよりは、自分に合った方法や地域の条件に適した出荷方法を選ぶことが重要となります。

【目安2:時給換算で1,500円】

ここで言及される時給は、実質的に「時間当たりの所得」を指します。これは、売上から経費を差し引いた1年間の純所得を、年間の総労働時間で割った数値です。レンコン栽培の場合、様々な指標を参考にすると、目安として時給約1,500円が一般的です。農業の中ではレンコン栽培は時給が比較的高いとされています。初期の数年間はこの水準に達しないかもしれませんが、効率化を進めることで時給1,500円を目指せると考えられます。

例えば、年間2,000時間働くと仮定した場合、所得は約300万円となります。この所得は、一般的な会社員やアルバイトの年間総支給額と同等です。所得率が50%の場合、300万円の所得を得るためには、売上額が600万円必要になります。農業という事業では、このように計算がシンプルに行える点が魅力的でありながら、同時に厳しい側面もあると言えます。

【目安3:10aあたり1500kg、50万円】

レンコン栽培においてよく使われる「反収」という指標によると、10a(約1,000平方メートル)あたりの収穫量はおよそ1,500kg、売上は50万円程度とされています。これに基づくと、レンコンの単価はおおよそ333円/kgになります。市場への出荷を主とする場合、単価はこの程度が一般的ですが、地域や個人によって差があることに注意が必要です。レンコンは市場価格が比較的安定している作物ですが、他の野菜の豊作などにより、価格が下がることもあります。

関東地方では、この程度の収穫・売上ができれば、一人前のレンコン農家として認められるレベルと考えられます。もちろん、A品とB品の割合にもよりますが、ここからさらに収穫量を増やすことが次の目標となります。

【一人農業の限界】

農業は一人で行うと効率が低下しやすい仕事です。多くの場合、農作物の生産は薄利多売の傾向にあります。ゆっくりと作業を進めていては所得が増えず、手を素早く動かす必要があります。所得を増やすためには、将来的には人を雇い、規模を拡大し、効率を常に追求することが大切です。

国が公表する統計では「農家所得」という指標がよく使われますが、これは「一軒の農家」あたりの収入や所得を指し、農業者「一人」あたりの所得とは限りません。家族で農業を営む場合、家族全員が労働力として働いていることも多く、実際の労働時間は思った以上に長いことがあります。そのため、指標を比較する際には、一人あたりや時間あたりの労働量を比較することが重要です。今後、日本では農業の規模拡大が王道となる時代が来るかもしれません。国や自治体も、規模拡大に向けた投資を積極的に支援するでしょう。

まとめ

レンコン農家になるまでの大きなポイントは適地適作の原則に基づく農地選びです。体力・気力・根気も必要で、特に収穫作業は体力を要します。効率化と収益性向上のためには、規模拡大を考え、労働量を考慮しながら農業を進めることが重要です。収入は地域や技術によって変わり、販売先や栽培技術の向上が収入向上に繋がります。家庭菜園でのレンコン栽培も始めやすく、農村の荒れた水田を活用することで日本の農業を支えることができます。

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