【カボチャ】低温や病害虫に強く育てやすく栄養価野菜

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室温で長期間保存ができ、栄養価豊かな野菜。栄養には、粘膜を丈夫にするカロテンや、抵抗力をつけるビタミンが含まれ、風邪も引きにくくなります。このような栄養化満点のカボチャの栽培方法をご紹介します。

出典:写真AC

カボチャについて

カボチャ属は11系統あり、その内5系統が世界各地で栽培されています。日本では西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの3系統が主に栽培されています。

西洋カボチャには、大型のものが多く、アンデス山脈高知の冷涼な地域で栽培化されたものです。いわゆる栗カボチャで、ほくほくした美味しい実です。栽培も簡単で一般的なカボチャです。

日本カボチャはメキシコから中央アメリカの熱帯地域で栽培化されたもので、比較的小ぶりでねっちりした実です。近畿以西で作られていましたが、最近はあまり作られなくなりました。

ペポカボチャは、小型のものが多く、北アメリカ南部での乾燥地で栽培化されたものです。ズッキーニや「そうめん南瓜」(金糸瓜)おもちゃカボチャなどが含まれます。ハロウィンのジャック・オ・ランタン(カボチャの中身を繰り抜いて目鼻をつけた提灯)に使うカボチャもペポ種です。

カボチャの特性

  • 果菜類では最も低温に耐え、夜温が7~8℃以上あれば生育します。高温にも耐えます
  • 土壌病害に対して強く、連作も可能で、強健性で育てやすい。ただ、茎葉に発生する疫病には弱く、多湿地では多発することもあるので、畑の排水を良くして栽培する事
  • ツルがよくのびるので、生育前期の整枝、誘引は入念に行いましょう
  • 短為結果(花粉を受けなくても実どまりする性質は低いので、早期に咲いた花は人工受粉が必要
出典:家庭菜園 大百科

品種

大きく分けて日本種、西洋種、ペポ種の3種があります。日本に古くからある黒皮の会津草生、宮崎草生、白皮の白菊座、いぼのあるちりめんなどは日本種です。

現在の主要品種、えびす(タキイ)、みやこ(日本園研・販売元サカタ)、近成芳香(渡辺採種)などはいずれも西洋種から改良されたものです。つるなしのズッキーニやオモチャカボチャなどはペポ種。プッチィーニ(サカタ)などは風変わりな特性が楽しめます。

栽培方法

お役立ち情報

コンパニオンプランツで「長ネギ」を一緒に植えると、土壌病害の発生を抑えることができます。

コンパニオンプランツについてはこちらをご覧ください

病害虫はこちらをご覧ください

【栽培方法】

1)苗作り(本数が多い場合は育苗箱を使います。)

  1. 種のまき方は種と種の間隔を2.5cm(大体の間隔)取りながらスジマキでまきます。(覆土の厚みは1cm位にして上から軽く押さえておきます。)
  2. 次に先程種をまいたところから幅を9.5cm(大体の間隔)を取って
  3. 1)と同じように2.5cm間隔(大体の間隔)で種をまいていきます。

発芽しましたら、本葉1枚の時に鉢に取り上げます。

仕上がった苗の本葉が4~5枚になりましたら植え付けします。

2)苗つくり(本数が少ない場合)

プラスチックの3号鉢に直接種まきをして簡単に育てることもできます。

【畑の準備】

  • 畑の準備として、苦土石灰を撒いてよく耕しておきます。
  • 畝の長さ1m当たり➡油カス➡大さじ5杯、堆肥➡4~5握り

畝の幅は1m程でまん中に穴をあけ、先程の肥料を入れ、土をかぶせます。穴の間隔は60cm位です。

【植え付け】

3号鉢の苗が本葉4~5になったころに植え付けをします。【畑の準備】で穴をあけたところに苗を植え付けます。植え付けの際の注意として、鉢から苗を出す時は根を傷めないように細心の注意しながら取り出し植え付け、株のまわりにたっぷり潅水してください。

※植え付け直後は、ウリバエやアブラムシの被害にあわないようにホットキャップやあんどんなどで保護した方がよいです。

【整枝】

整枝は親蔓1本、子蔓1本を伸ばし、ほかの子蔓はかき取ります。蔓は畝の両側へ、畝に直角に配置して込み合いを防ぎましょう。

【追肥】

出典:やまむファーム

※ツルを左右に振り分けて、隣の株と込み合わないように配置します。風に振り回されないように竹の棒などでさしておくとよいです。

【受粉】

受粉は、雄ずいを爪の上に軽くなすりつけて花粉が出ることを確認してから受粉した方がいいです。

出典:やまむファーム

【雄ずい】

おしべのこと。 花をつくる一 要素 ようそ で 生殖 せいしょく をつかさどる 重要 じゅうよう な 器官 きかん 。

出典: www.google.com

【収穫】

開花後45~50日たって果実が登熟し、爪がさしにくいくらいかたくなったときを見計らって収穫します。

ポイント

 【好みの品種は種から育てる】

カボチャは種から苗づくりも簡単なので、好みの品種の種をポットまきにして、自分で育苗するとよいでしょう。3月下旬から4月上旬に行って暖かい所で管理すると、5月上旬に植え付け適期の苗ができます。

 【窒素分は控えめに】

カボチャは生育が旺盛なので、窒素分を施し過ぎると、蔓や葉ばかり茂り、雌花が落ちて実つきが悪くなります。これを防ぐには、元肥や追肥の窒素分を控えめにするようにしましょう。

 【立体栽培なら3本仕立て】

西洋カボチャは、親蔓によく実がつき、それほど分枝はしないので、蔓は放任でもよいでしょう。ただし、立体栽培の場合には蔓や葉が込み合うので、整枝が必要になります。

親蔓からわき芽が伸びてきたら、2本残して子蔓とし、それ以外脇芽は切り除いて3本仕立てにするとよいでしょう。子蔓から伸びた孫蔓は、込み合って日当たりや風通しが悪くなるようなら、随時切り除きましょう。

日本カボチャは、親蔓とそこから伸びる小蔓3本程度を残し、四方にツルが伸びるように配置します。

 【人工授精で確実に結実させる】

親蔓の1番花から結実させることで、早くから栄養分を実に集中させて、蔓や葉の茂り過ぎを抑えることができます。しかし、1番花が咲くころは、まだ受粉を担ってくれる昆虫が少ないので、人口受粉を行いましょう。早朝、遅くとも午前9時頃までにすませます。

 【慌てずに完熟果を収穫】

西洋カボチャの場合、開花後25日もたつと一見、もう収穫してもよさそうに思える状態になります。しかし、まだ、未熟。果肉が薄く、煮たときに煮くずれてしまいます。収穫適期は開花後40日後ほどたったころ。へたの部分に白い筋が入ってコルク状になるので、それが目安になります。へたの部分がコルク状になるまでおいた完熟カボチャは、冬至のころまでじゅうぶんに保存可能です。

ところで、収穫したカボチャは、すぐに食べるのはベストのおいしさを味わえません。カボチャの甘味はデンプンが糖化した物なので、収穫してから2週間ほど陰干しすると糖化が進み、甘くなって食べごろになります。

 【種類により異なる収穫適期】

西洋カボチャの収穫適期と日本カボチャやペポカボチャの収穫適期は大きく異なります。日本カボチャの場合は、開花後30~35日たち、やや実の色があせ、白い粉がふき始めたときが収穫適期です。若どりは味が落ちます。

ペポカボチャは非常に様々な品種があるのですが、ズッキーニの場合は若い実を利用するので、開花後4~7日が収穫適期となります。「そうめん南瓜」は開花後35~40日、へたがコルク状になったら収穫適期です。

このように品種によって収穫適期は、バラバラなので、タネ袋で収穫適期の目安をよく確認しましょう。

引用元:家庭菜園大百科、野菜作り 虎の巻、おいしい野菜作り

まとめ

【カボチャ】低温や病害虫に強く育てやすく栄養価野菜、を紹介しました。

カボチャは、体内でビタミンAに変わるβカロテンを多く含いる緑黄野菜です。ビタミンAは粘膜や皮膚の抵抗力を高めるので、「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」というのはあながち俗信とは言えません。ビタミンAは生活習慣病やがんを予防する効果もあり、狭心症や心筋梗塞などの原因となるコレストロールを減らす効果もあるといわれます。カロテンは中身より皮に多く含まれているので、できるだけ一緒に調理しましょう。

また、ビタミンB1、B2、ビタミンC、食物繊維、さらに若さを保つビタミンEも豊富です。

カボチャは作りやすいですので、美容や健康のためにたくさん食べましょう。

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