戸車の交換やサッシの隙間修正、網戸の張替えなどは簡単にできそうですが、実際にしてみると難しいものがあります。調べながらしてみましたので、困られている方は参考にしてみて下さい。
最初にしなければいけないところ
サッシの動きが悪くガタつくのは戸車が摩耗しているから動きが悪いわけです。戸車を交換するとなるとどこをどのようにすればいいのかわかりません。
最初にしなければいけないことは、戸車を取り付ける位置の内径(A寸法)とアルミの高さ(B寸法)を測ればいいわけです。戸車の形状(右側のイラスト)はこんな感じです。
購入される際はイラストのA寸法とB寸法を測り、AとBの寸法と戸車の形状(丸型か平型)を店の方に言えば出してくれます。一番簡単な方法は、古い戸車を外して店の方に見てもらって同じものを出してもらうのが手っ取り早いです。車(コマ)の材質は真鍮車、ジュラコン車、ステンレス車があります。使う場所に応じて車(コマ)を変えた方がいいと思います。
当方の場合ですが、今まで浴室の引き違いサッシで戸車にジュラコン車が使われていました。ジュラコン車の特徴は安価で摩耗しにくいという特徴があり長く交換もせずに使っておりました。サッシの動きが悪くなったのを機に高価でありますが、ステンレス車に交換しました。交換したところ滑りがよくサッシの開け閉めが軽くスムーズにできるようになりました。
後先になってしまいましたが、戸車の外し方はマイナスドライバーで引き出せば簡単に取り出すことができます。
戸車の形状を見てみると中にネジが付いていますがこれは車高調整で通常は触る必要はないとろです。設置方向はネジがある方を外側にし、戸車が取り付けてあったところに戸車の返しがあるところまで押さえ込めば完了です。
網戸、サッシの隙間
調整ネジについては戸車の所でふれました。調整方法は左右の戸車にあるネジで傾きを修正します。一般に下のネジは左に回すと上に上がり、反対にネジを右に回すと下に下がります。上の方にネジがありますが、これは、網戸、サッシを組み立てて固定する際に使うため触れてはいけません。
※ネジを回しすぎるとネジが外れて調整するのがしにくくなります。ネジを回しすぎないように慎重に作業を行いましょう。
戸車を直接触らなくてもサッシの下側部にあるネジで調整できる方法があります。こちらLIXILさんのサイトを参考にして下さい。
網戸の貼り方
準備として下記のものが必要です。
- 張替え用のネット
- 網戸張替え用ローラー
- 専用カッター(または網戸仕上げ用ハサミ)
- カッターナイフ
家庭にあるものですが、写真をのせておきます。
【張替え用のネット】
【網戸張替え用ローラー】
【専用カッター(または網戸仕上げ用ハサミ】
【カッターナイフ】
張替え用ゴムには、太さ3.5mm 、4.5mm、 5.5mm、 6.8mmがあります。使用される際には取り替えるゴムを測り準備します。
網についてですが、網の目の種類は20・24・26・30メッシュのものが多く、特徴は下記のとおりです。
- ポリプロピレン➡多くの網戸によく使われている素材で、価格が安いのが魅力。軽くてやわらかく、耐久性もあり、熱にも強いです
- ポリエステル➡ポリプロピレンよりも繊維が太く強度や耐久性が高い素材。犬・猫などのペットを飼っている方は爪で破れるのを防げるためおすすめです
- グラスファイバー➡ガラス繊維が含まれている素材のため、熱に強いことが大きな特徴で高品質、使用場所は、キッチン周りや日差しの強い場所に設置することが多いです
※メッシュについての特徴は下記のとおりです。
網戸ネットの網目の大きさは?
網目の大きさは「メッシュ」といって、1インチ(25.4㎜)の中に網目が何個あるかという単位で表されます。数値が大きくなればなるほど網目が細かくなり、虫の侵入を防ぐ効果が高まります。ただし網目が細かいほど風通しが悪くなる、ホコリが付きやすくなる、価格が高くなるというデメリットもあります。
一般的に広く使われているのは18メッシュや20メッシュ。風通しは良いですが、細かい虫は侵入してしまう可能性もあります。
虫対策を重視するなら24メッシュ以上の細かさがおすすめ。30メッシュ、40メッシュというさらに細かいものもあります。
【アミ戸の変え手順】
- 網戸のゴムの継ぎ目を探して、ドライバーやピンセットで剥がします。
- 網戸のゴムと古い網戸シートを外します。
- 網戸の溝を歯ブラシと雑巾で掃除します。
- 新しい網戸シートを網戸の枠に広げて、網戸クリップで軽く固定します。
- 網戸シートに余裕を持たせて、カッターで大まかにカットします。
- 網戸シートを四辺に沿って網戸クリップでしっかり固定します。
- アルミ戸の張替え方法は、ローラーの尖った部分を使用して、アルミ戸の角に押さえゴムを溝に押し込んで固定します。その後、ローラーの丸い部分を使用して、ゴムを押さえながら徐々に固定していきます。角に到達したら、同様の手順で押さえゴムを溝に押し込んでアルミを固定します。一周したら、ゴムが溝の奥までしっかりと埋め込まれているかをチェックし、浮いている部分があれば再度ローラーを使用して押し込みます。
- しっかりとゴムを溝に埋め込むことができたら、ゴムの余った部分をはさみでカットします。
- 専用カッター、網戸仕上げハサミで余った網を切っていきます
張替え手順は文書よりも実際にご覧になられた方が分かり安ですのでご覧ください。
【専用カッターでの切りかた】
- 網の四隅をあらかじめハサミで切り込みを入れる
- アルミ枠の溝に沿って専用カッターで枠に押し付けながら、前方に推し進め、専用カンターを持っていない方の手で、枠外の網を上方へ軽く引っぱり上げると切りやすい
- コーナー部分は、切り込みに向かって、一直線に切る
- 糸が飛び出しているところはハサミで切る
【右利き用網戸仕上げハサミでの切りかた】
- 「突起」が下(サッシ側)に来るようにハサミをもちます
- 角をつけて切ります
- 仕上げとして「隅部分・ヒゲ」をカットします。
まとめ
戸車の交換方法、隙間の修正方法、網戸の貼り方についてご紹介しました。専門業者に依頼するのもいいですが、DIYで自分でしてみるのも構造が分かり、面白いかもしれません。実際にしてみての感想ですが、仕方が分かれば誰がしても同じです。要は丁寧にできるかできないかの違い、押さえるところを押さえてすれば誰でもできると思います。