堤防の穴釣り(カサゴ、ソイ、アイナメ、メバル)

alt属性 さかな釣り

日中、光が届かない消波ブロックの隙間には魚にとって身を隠すにはうってつけの場所です。そこに直接、ハリにエサをつけて隙間に落とす穴釣りでは、ビギナーであっても高確率に釣れます。

出典:写真AC

棲息場所、分布

根魚は水深があって日中でも陽の光が届かない、暗がりを好みます。「根魚」は、読んで字のごとく、根と呼ばれる海底の岩礁帯などに棲息する魚のことをいいます。カサゴはソイとよく似た近縁種で、ソイはさらにこまかく分類でき、関東などではよく見られるのはムラソイ、日本海側にはキツネメバルが多く、東北の太平洋側ではクロソイが多いです。

堤防で釣れるソイはこの3種がメインです。

分布は、北海道から九州南岸までの日本海、東シナ海沿岸、北海道から九州までの太平洋沿岸、瀬戸内海で、大きさは30cm前後です。

海水温が下がる時期は動きが鈍くなり消波ブロックからでなくなり釣れにくくなりますが、穴釣りであれば心配することはありません。ただ、2月は水温が低すぎ、さすがに釣れにくくなります。

カサゴやソイは年中釣れますが、食いがよくなるのは春~秋の比較的海水温の高い時期になります。
産卵を意識する早春~初夏が、もっとも貪欲にエサを獲ります。

ベストシーズンは産卵を控えた10~12月です。

穴釣りの仕掛け

穴釣りの仕掛けは至ってシンプルです。

【サオ】

サオは1.2~2mほどの短めのサオを使います。硬めのバスフィッシング用ロッドとか船のビシサオが流用されます。そのほか「テトラ竿」というのが市販されています。

専用のサオの場合、サオ先が軟らかく、アタリを敏感に感じられ、胴には大型の引き込みにも耐えられるパワーを持っています。オモリの負荷ですが、波が穏やかな場合は5~10号程度を使い、波の荒い外洋に面した釣りをする場合は10~30号程度のサオが使いやすいです。

【リール】

ミチイトを張ったまま仕掛けを落とせる小型両軸リールや片軸リールが使いやすいです。

【ミチイト】

ナイロン3~6号又は、フロロンカーボン2~5号を使います。ミチイトの巻き量ですが、最悪を考えて50mは巻いておきましょう。
※ミチイトはフロロンカーボンであれば、素材表面が硬く傷つきにくいため、穴釣りにはうってつけです。

【オモリ】

中通し丸玉オモリやゴム付きナツメオモリを使います。波が静かな場合は5~10号使い、波が荒い場合は10~30号を使います。

【ハリス】

ハリスはフロロンカーボン3~5号を使います。根ずれが多い所では太めにします。ハリの長さは、根掛かりが多い時や魚の活性が高い時は5~10cmと短め、食い渋りの時は10~15cmにします。

【ハリ】

ハリはアイナメバリやマルセイゴの8~14号を使います。


※ハリのサイズについてですが、最初に大きなハリで釣り始め、アタリがあるのにハリ掛かりがしない時は、口の小さい魚の可能性がありますので、徐々にハリのサイズを下げていきます。

【エサ】

イワイソメ、アオイソメなどの虫エサ、サンマやサバの切り身、冷凍キビナゴなど

堤防のポイント

地続きの堤防では、基本的に外向きに消波ブロックが設置されています。ポイントとしては、先端や曲り角近辺やケーソンの継ぎ目周り、消波ブロックの並びがくずれている場所が狙い目です。消波ブロックから潮が払い出している部分や、沖から潮が差している場所の周辺も期待が高いです。

『釣れる穴を見極める』

『穴釣りの二つのスタイル(探る釣り、寄せる釣り)』

エサの種類とつけ方

【ムシエサ】

イワイソメ(アカイソメ)はアイナメの特効エサです。アオイソメはメバルの食いがよく、ほかの魚も口にする万能エサです。基本的なハリ付けは通し刺しですが、アオイソメなどは2~3匹を房掛けにし、エサを大きく見せて魚にアピールすることもあります。

【オキアミ】

食い込みが抜群によく、即アワセができるために潜られる率も低くなります。付け方は、尾羽根を取ってハリ先を入れ頭へと抜きます。オキアミは集魚力が強く、4~5匹をわざと外れやすく付けて、コマセの代わりにして魚を寄せて釣る方法もあります。

【身エサ】

釣具店で売られていますが、自宅で塩で締めて作るこも可能です。サンマやサバの切り身を、幅1~1.5cm、長さ5cm前後の短冊状に切り、厚みのある方からハリ先を入れて縫い刺しにするのが基本です。なるべく皮目がキラキラしたものを選びましょう。

【冷凍キビナゴ】

カサゴやソイ、メバルなどに効果を発揮するのがキビナゴの身エサです。ハリを頭から入れ胴体に抜くようにします。コツコツとアタリがあってもしばらく食い込むのを待って、サオ先がギュット絞り込まれたら大きく合わせます。

※エサ取りが多く、虫エサやオキアミが持たない場合は、堤防の際にいる磯カニなどを採取して使うのも手です。エサ取りに強く、アイナメなどが好むエサです。他に堤防について貝の身もエサになります。

※釣れたらサオを水平近くまで起こしながら一気に引き上げましょう

下記も参考にしてみて下さい

アイナメ釣りⅡ【ヘチ釣り】
「ヘチ釣り」といえばクロダイ狙いですが、岸壁の際は、ほかにもさまざまな魚種が狙える好ポイントです。クロダイは周年釣れますが、晩秋12月からは食いが鈍くなりクロダイ釣りが難しくなります。逆にアイナメは産卵期に当たる10月~翌年の春先まで岸ぎわに寄ってきますので、堤防周りで釣りがしやすくなります。クロダイ狙いほど繊細さを要求されませんので、ビギナーでも十分に釣果が望めます。また、ヘチ釣りの入門としては最適です。
投げ釣りでつるアイナメ釣り
アイナメ釣りには、船で釣る沖の「底のエサ釣り・ブラクリ釣り」、堤防・磯で釣る「投げ釣り、ブラクリ釣り」、堤防で釣る「ヘチ釣り」と色々な方法で釣られます。釣り方は釣り人により様々ですが、今回、大型狙いの投げ釣りを解説します。

さばき方、料理

さばき方

笠子(かさご)のさばき方 - How to filet Japanese Stingfish -|日本さばけるプロジェクト(海と日本プロジェクト)
#日本財団​ #海と日本プロジェクト​ #cooking笠子(かさご)のさばき方を紹介します。下処理から包丁の入れ方まで、一連の流れを解説付きでご覧いただけます。Webサイトチャンネル

料理

クックパッドでご覧ください

引用・参考元:日本の魚釣り、さかな・釣り検索(つり人社)、さかな大図鑑(釣りサンデー)、波止釣り教室(釣りサンデー)

まとめ

カサゴは、一度釣れたところは後日行くとまた釣れる可能性が高く、ビギナーの方でも高確率で釣果が期待できます。また、タックルは廉価なもので揃えることができますので気軽に波止にいき楽しむことができます。

注意していただきたいことは、波止、テトラで滑ったり、転落したりすることがありますので、安全対策をして行くようにしてください。

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