梅干し、素晴らしき効能

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梅干しというと、お茶漬けを食べる時とかおにぎりの中に入れるとか、あるいは、弁当のご飯の真ん中に入れるとかしますね。何気なしに食べている梅干し、実は素晴らしい効能があるのです。

何気なしに食べている梅干し

いつとはなしに聞き覚えた「梅はその日の難逃れ」、「一日一粒で医者いらず」という言葉、本当に梅干し1粒で難逃れや病気にかからないのでしょうか?梅干しを食べる時というと、朝食時、夕食時のどちらか、あるいは、体調をくずして食欲がない時に御粥と一緒に食べたりするくらいです。

梅干しは昔からある食べ物だから食べている。ただ、なんとなく身体に合っているから食べている。

ただ、なんとなく・・・・

健康効果という事は考えたこともありません。

ところが、梅干しの健康効果が科学的に立証されたのです。

梅干しの作り方はこちらをご覧ください。

美容効果、疲労回復、食中毒予防、インフルエンザ、血流改善

梅の歴史は古く、日本へは7世紀の奈良時代に遣唐使・小野妹子が中国から持ち帰った薬用の「烏梅(うばい)」がはじまりだといわれています。

梅の実が漢方薬として使われており、疲労や風邪への効果があります。青ウメを薫蒸(くんじょう)して乾燥したものが、生薬の「烏梅」と呼ばれます。

生薬の「烏梅」を知りたい方はこちらをご覧ください

食中毒予防、防腐作用があったことから、戦国時代には武士たちが陣中食(戦の際に用いられる携帯食)として梅干しを愛用していたといわれています。

梅干しが持つ効果

梅干しにはクエン酸やリンゴ酸有機酸が含まれ、他にはβカロテンやビタミンB群、カリウムや鉄などの栄養素がバランスよく含まれています。中でも梅干しの酸味成分であるクエン酸は、疲労の回復に効果がある成分として知られています。

また、カテキン酸は胃腸の働きを促し、ピクリン酸は肝臓の機能を活性化することで、全身の新陳代謝を活発にする働きがあります。


それ以外にも、梅肉エキスに含まれるムメフラールには、血流を改善する効果があるといわれています。

ムメフラールは、梅の果肉を煮詰めるときに加熱することで、クエン酸と糖の一部が結合してできる梅肉エキス特有の成分です。クエン酸との相性も良く、疲労回復や血流改善に働きかけます。

植物ポリフェノールは赤ワインに入っていることがよく知られていますが、梅干しにも「梅リグナン」と呼ばれるポリフェノールの一種が豊富に含まれています。これらの成分には強い抗酸化作用が認められており、体の各パーツが錆びつくのを予防してくれます。

美容効果、老化防止、むくみの防止

梅干しには、強い抗酸化力をもつ成分がたくさん含まれている。植物ポリフェノールの一種「梅リグナン」やカテキン酸などの有機酸には強い抗酸化力がある。

老化現象は、体がさびることと、よく例えられます。さび(酸化)の原因となる「活性酸素」は、シミやしわの原因になるほか、癌や生活習慣病の引き金になるともいわれている。これらの成分は、この活性酸素の働きを抑える効果が期待できるのです。

血管年齢を若くするためには、効果的な食べ物としてサンマやアジなどの魚や、大豆製品、緑黄色野菜などが挙げられ、毎日の食事に取り入れるように心がけたいものです。また、適度な運動習慣や十分な睡眠など生活習慣の見直しもしましょう。

疲労回復

梅の酸味成分でもあるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、筋肉中につくられる疲労物質である乳酸の発生を抑える働きがあり、疲れた体を回復させるのに非常に良いとされています。

食中毒予防

特に、お昼の弁当やおにぎりに梅干しを入れると抗菌作用により腐れにくくなりますが、加えて保冷バックに保冷剤を入れて運ぶと細菌の増殖も防ぐこともできますし、また食中毒予防にもなります。

インフルエンザ・胃潰瘍・胃がん予防

世界で初めて発見された梅干し由来のポリフェノール「エポキシリオニレシノール」。この成分には、インフルエンザウイルスの増殖を抑制してくれる効果があるそうです。「梅干しを食べると風邪を引かない」という説は、ここから来ているかもしれません。

梅に胃や十二指腸潰瘍の原因とされ胃がんとの関連も指摘されるヘリコパクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果があります。

引用元:和歌山県立医大の宇都宮洋才講師らのグループの研究

血流改善

梅に含まれている糖とクエン酸が結合し、ムメフラールという成分が作られ、血中コレステロールの減少に役立ち、さらに血流改善の効果も期待できる成分として注目されています。

ムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと考えられ、高血圧などの生活習慣病が原因で引き起こされる動脈硬化の予防や、女性に多い冷え性の改善に対して高い健康効果があります

ムメフラールについて記載されています。よろしければこちらをご覧ください

梅干しの効能で整腸作用の記事を掲載します。

整腸作用
あまり知られていない事実かもしれませんが、梅干しは植物性乳酸菌の宝庫です。

植物性乳酸菌は良好な腸内環境を保つために必要な善玉菌のエサとなるため、梅干しを食べることは腸内環境の改善につながる効果があるとされています。

また、カテキン酸という悪玉菌を抑制する働きのあるアミノ

出典: furunavi.jp

梅干しの栄養を最大限に活かすお勧めレシピ

【梅湯】

血行促進のある「ムフメラール」は、梅干しを加熱することで、生じる栄養素です。

梅干しが持つ血流改善効果を最大限活かしたい場合には梅干しを加熱するレシピが良いでしょう。

  • マグカップに梅干し1個を水またはお湯を入れる。※梅干しの種は取っておく
  • 電子レンジで加熱する。コップ1杯(160ml前後)の水であれば500Wで2分、600Wで1分30秒が目安。
  • 電子レンジから取り出して梅干しをほぐしながらよくかき混ぜる

正式な仕方はこれで完成です。

余談ではありますが、筆者は「ムフメラール」の効能があるかどうかわかりませんが、コップに梅干しを1個~2個入れ、その後湯を好みの量を入れてスプーンで梅をつぶして飲んでいます。

こちらも参考にして下さい

昔ながらの方法で梅干しを作る
昔流の我が家の梅干しの漬け方をご紹介します。参考にしてみて下さい。また、梅をつけていて白カビが生える時がありますが、その対処方法も合わせて解説します。

まとめ

梅干しの効能についてご紹介しました。何気なしに食べている梅干しですが、体を維持してくためにも必要な効能があります。梅しかり梅干しかり・・・身体にいい効能があります。好き嫌いをせずに何でも食べるようにしましょう。

【引用・参考元】:紀州梅効能研究会、梅研究会(梅と消化と胃腸の健康)、江古田の森(梅干しの効能)、熊平の梅(梅白湯の効果とは?作り方のポイントもご紹介!)

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