毎年、花粉症で悩まされている方にとって、イヤなシーズンが始まる。ニュースなどでは、2023年春の花粉の飛散情報は例年並みといわれる。仮に例年並みだとしても同じ対策でいいのだろうか?何かいい方法はないものだろうか・・・
花粉の種類はどんなものがあるか
花粉症には季節によって違うという事をご存じだろうか?
花粉症の花粉には、春には春の原因となるもの、秋には秋の原因となるのものがあります。
春の花粉症の原因は、スギ花粉を筆頭に、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ(シラカバ)などの樹木の花粉があります。
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秋の花粉症の主な原因は、空き地などに繁殖する雑草で、キク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラ、イネ科のカモガヤが代表的なもの。 これらの草が開花期を迎える9~11月に花粉が飛散し、花粉症を引き起こします。
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地域別カレンダー
『北海道エリア』
『東北エリア』
花粉を引き起こす植物
ハンノキ
スギ
ヒノキ
シラカンバ(カバノキ科)
イネ
ブタクサ(キク科)
ヨモギ(キク科)
カナムグラ(アサ科)
注意すべき「秋の花粉症」についてこちらをご覧ください
『関東エリア』
『東海エリア』
『近畿・関西エリア』
『九州エリア』
※花粉症を引き起こす植物はさまざまで、植物の種類ごとに花粉症の症状は違うため、事前に確認して対策を立てておきましょう。
引用元:日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55‐66. より改変
対策と方法
参考元:2023/01/30 09:00 ウェザーニュースより抜粋
草間かほるクリニック(東京・麻布十番)の草間香院長の談より
「花粉症は、スギなどの花粉が鼻などの粘膜から体内に入って起こるアレルギー反応です。免疫機能は、体に細菌やウイルスなど有害な異物が入ったときに退治するものです。ところが本来有害でないはずのものを攻撃してしまい、体にとってよくないことが起きるのがアレルギー反応です」(草間先生)
腸内には、約100兆個もの細菌が棲んでいます。よく善玉菌、悪玉菌などといいますが、腸内細菌は数百種類以上あり、それぞれが集団となり競いあっています。これが『腸内フローラ(腸内細菌叢)』で、食べ物の消化に役立つほか、免疫機能を助けたり、ホルモン分泌に影響します。
手軽にできるのが、食事で納豆やヨーグルト、味噌、漬物といった発酵食品を選ぶこと。これらは乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を多く含みます。また、キノコ類や海藻類、野菜などは、善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富です」(草間先生)
昔ながらの日本の家庭料理には、こういった食材がたくさん使われていました。
「腸内フローラは、肥満や糖尿病、動脈硬化、認知症など、様々な病気との関連性が解明されつつあります。腸によい生活は、花粉症対策だけでなく健康に生きるために役立つものです」(草間先生)
食事だけでなく、疲労回復やストレスの解消、十分な睡眠など、心がけていきましょう。
まとめ
花粉症の症状は、目、鼻、のど、とさまざまところに症状が出ます。重症度になれば、病院に行き症状に合った治療を受けなければいけません。軽度あるいは、中等度以上であれば、複数の薬を組み合わせて飲まなければいけません。できれば、花粉症がピークになる前に「草間かほるクリニック(東京・麻布十番)の草間香院長の談」にありますように、事前に腸内環境を整え花粉症に罹らないようにしましょう。