初夏の船釣りはイサキで決まり!コマセ&SLJの極意を徹底解説

Alt属性 さかな釣り

6〜7月が旬のイサキを船釣りで狙う!コマセ釣りやSLJの釣法から下処理・調理法まで徹底解説。釣果アップの秘訣も満載。

初夏の海で人気急上昇中のターゲット「イサキ」。特に6月〜7月は“梅雨イサキ”と呼ばれるほど脂が乗り、美味しさも抜群の時期です。本記事では、初心者にもわかりやすくコマセ釣りやSLJ(スーパーライトジギング)による狙い方、釣果を伸ばすコツ、地域ごとの実績ポイントや船宿情報まで徹底解説。さらに、釣った後に美味しくいただくための締め方やおすすめレシピ、保存法も紹介しています。これを読めば、次の釣行がもっと楽しくなること間違いなし!

6月〜7月が狙い目!イサキ釣りの魅力とは

6月〜7月はイサキ釣りのハイシーズン。この時期のイサキは「梅雨イサキ」とも呼ばれ、脂がしっかり乗っており食味が格別です。刺身や塩焼き、なめろうなど、さまざまな料理で楽しめるのも人気の理由です。

また、群れで回遊する性質から数釣りが楽しめるため、ビギナーでも釣果を上げやすいのも魅力のひとつ。関東では相模湾や東京湾、関西では和歌山沿岸、九州では五島列島周辺など、全国各地に好釣り場が存在します。

さらに、コマセ釣りやSLJ(スーパーライトジギング)といった多彩な釣法で狙えるため、エサ釣り派・ルアー派どちらにも対応可能。シーズンを逃さず、最高のイサキ釣りを体験してみましょう。

【堤防・磯】イサキをウキフカセで釣る
イサキ釣りは、沖で釣る、「ライトタックル釣法と、ビシ釣り」があり、堤防、磯で釣る、「ウキフカセ釣り」があります。堤防や磯から狙えるイサキは、メジナやクロダイよりも簡単に釣ることができ、ビギナーにおすすめの対象魚の一つです。夜釣りをした場合の釣果は、型も数も沖釣りを上回ります。

初夏のイサキは脂ノリ抜群で味も最高

6月から7月にかけては、イサキ釣りの最盛期。この時期のイサキは産卵前で体力をつけるためにエサをよく食べ、体に脂を蓄えているため「脂ノリ抜群」と言われます。市場では「梅雨イサキ」として評価され、釣り人の間でも食味の良さで人気です。

調理例としては、以下のようなメニューが特におすすめです。

  • 刺身:しっとりとした食感とほのかな甘みが特徴。皮を湯引きしても美味。
  • 塩焼き:皮の香ばしさと脂の旨味が引き立つ王道料理。
  • なめろう:味噌や薬味との相性が抜群で、酒の肴にも最適。

脂がしっかり乗っている個体は、まさに「釣ってよし、食べてよし」の好ターゲット。船釣りで新鮮なイサキを自分で釣り上げて味わう体験は、釣り人にとって格別の魅力です。

イサキ釣りの旬と地域ごとの時期の違い

イサキの旬は地域によってやや前後しますが、基本的に5月下旬〜7月中旬がピークとされています。特に海水温が18〜22℃になる頃に活性が高くなり、釣果が安定します。

地域釣れ始める時期ピーク時期特徴
関東(相模湾・東京湾)6月上旬6月下旬〜7月コマセ釣りで数釣り可能
紀伊半島(和歌山・三重)5月中旬6月浅場での実績多数
九州(長崎・大分)5月上旬6月中旬専用ジギング船も多く、SLJも盛ん

※地域により潮流の強さや水深が異なるため、仕掛けやタックルも使い分けが必要です。

このように、釣行前には地域の最新釣果情報を調べることが重要です。SNSや船宿の公式サイトでは、リアルタイムな情報が発信されていることもあります。

朝マズメ・潮回りなど釣果に差が出る条件

イサキ釣りは時間帯や潮の動きによって釣果に大きく差が出る魚種です。特に意識したいのは以下の3つの条件です。

🔸 1. 朝マズメの重要性

朝日が昇る直前から直後(おおよそ4:30〜6:30)が「朝マズメ」と呼ばれる時間帯で、イサキの活性が特に高くなります。群れが活発に動き、エサへの反応が良くなるため、この時間帯を狙った出船は高確率で釣果が期待できます。

🔸 2. 潮回りの把握

イサキは潮の流れがあるときに良く口を使います。とくに「中潮」や「大潮」付近では、潮が大きく動くタイミングが多く、エサが自然に漂う状態を演出しやすくなります。

潮回りおすすめ度理由
大潮★★★★☆潮流が強く、魚の活性も高い
中潮★★★★★潮が程よく流れ、初心者にも最適
小潮★★☆☆☆動きが少なく、喰いが渋くなる傾向
長潮・若潮★☆☆☆☆活性が低下しやすく釣果が安定しない

🔸 3. 水温と天候

気温が高く晴天が続いた後は水温も上がり、表層近くに群れが浮きやすくなります。逆に雨続きで水温が下がると、イサキの活性も落ち、深場に沈んでしまうこともあります。梅雨時期は雨後の晴れ間がチャンスです。

定番のコマセ釣りで確実に釣果を上げるコツ

コマセ釣りは、イサキを狙う上で最も実績の高い王道の釣法です。アミエビを使った撒き餌(コマセ)で魚を寄せつけ、仕掛けにつけたエサで食わせるシンプルな方法ながら、タナ取りや撒き方にコツがあります。

まず、基本の仕掛けは「天秤+コマセカゴ+ウィリー針」が主流で、船長の指示ダナ(タナ)に正確に合わせることが釣果の鍵。竿を小刻みにシャクって撒き餌を散らし、仕掛けとエサを同調させることでヒット率が上がります。

また、アミエビは詰めすぎず、7割程度で適度に出るよう調整。周囲とタイミングをずらして撒くことで、自分のポイントに魚を寄せる効果もあります。
船釣り特有のマナーとして、隣の釣り人との仕掛けの絡みや、撒き餌の飛散にも注意が必要です。

正確なタナ合わせ、コマセワークのリズム、周囲との連携ができれば、誰でも安定した釣果が期待できるのがコマセ釣りの魅力です。

基本のコマセ釣り仕掛けと釣り方の流れ

イサキ釣りで最もポピュラーな方法が「コマセ釣り」です。コマセ=撒き餌(主にアミエビ)を使って魚を寄せ、その中に同調させたエサ付き針を投入してイサキを狙います。

基本的な仕掛け構成

パーツ名内容・推奨仕様
ロッド2〜2.7mの中調子、コマセ対応竿
リール小型両軸リール(PE2号〜3号を150m)
コマセカゴビシ仕掛け・下カゴ式(40号前後)
天秤仕掛けクッションゴム付き天秤
ハリス2〜3号・2〜3本針・ウィリー仕掛けが人気
錘(オモリ)船宿指定(40号・60号が主流)

コマセ釣りの基本的な流れ:

  1. カゴにアミエビを詰めて仕掛けを投入
  2. 指示ダナで止め、軽くシャクってコマセを撒く
  3. 同調するエサ付き針にイサキが反応→アタリを待つ
  4. 竿先に反応が出たら即合わせ!
  5. 一定のスピードで巻き上げ、取り込み時に慎重にランディング

【アミコマセ用の仕掛け】

【アミコマセ釣りと解説】

アミコマセ釣りの基本的な誘い方・操作手順

  • まず、船長の指示ダナ+仕掛け分(約3m)だけビシを沈める。
     例:指示ダナが20mなら、23mまで沈める。
  • 50cm〜1m幅でシャクリながらコマセを撒く。
     軽く竿を上下に動かしながら、コマセが自然に拡散するようにする。
  • コマセを撒きつつ、指示ダナの位置まで巻き上げてくる。
  • 指示ダナ+1〜2mまでは誘ってもOK。
     魚が上ずっている可能性があるため、幅を持って探ると良い。
  • アタリがなければ、再度2〜3m沈め直し、もう一度誘い直す。
     → これを2回ほど繰り返して、コマセを入れ替える意識で行う。
  • エサ取り(フグや小魚など)が多いときは、指示ダナで止めてそのまま誘い続ける方が効果的。
  • 極端に食いが渋いときは、仕掛け分+1〜2mさらに深く沈めて、広く探るパターンも有効。
     → ただし、底近くで根掛かりの可能性がある場合は要注意。

【オキアミコマセ用の仕掛け】

【オキアミコマセの釣りと解説】

オキアミコマセ釣りでの基本操作と注意点

  • 仕掛けが長いため、ビシを着底後は5〜10秒間しっかりと仕掛けをなじませる時間をとる。
     → なじませることで、仕掛け全体が自然に広がりやすくなる。
  • 1m間隔でビシを少しずつ上げながら、ゆったりと竿を振ってコマセを出す。
     → 急なシャクリは仕掛けの絡みの原因になるため、ゆっくり丁寧な動作が基本
  • コマセを振り始める位置(タナ)は、仕掛けの長さを考慮して、指示ダナの下6m以内が目安。
     例:仕掛けが6mなら、指示ダナ−6mより深く入れない。
  • イサキの活性が上がってくると、徐々にタナが上がってくる。
     → コマセの効果で群れが浮いてくるため、仕掛けを沈める深さを少しずつ浅く調整していく。
  • 焦らず丁寧に誘うことが、長仕掛けでトラブルを避ける最大のコツ。

アミエビの使い方と撒き方のコツ

アミエビの使い方次第で釣果が大きく変わります。適切な撒き方を身につけることで、イサキの群れを自分の仕掛けの周りに長く留めることができます。

アミエビの詰め方のコツ:

  • カゴにギュウギュウに詰めすぎない(自然に出る量を調整)
  • 撒き餌が出やすいよう、半分〜7割程度の詰め具合にする
  • 潮の流れが速い場合はカゴの穴を小さくする

撒き方のポイント:

  • 指示ダナで2〜3回軽く竿をシャクる(上下に動かす)
  • シャクるタイミングを他の釣り人とズラすことで自分のポイントに魚を集めやすくなる
  • 潮下側が有利な場合が多いため、船上の位置によって工夫が必要

✅ コツ:まき餌と刺し餌(針につける餌)を同調させると食いが良くなる!

イサキが食いつくタイミングの見極め方

コマセを撒いた後、イサキが仕掛けに食いつくタイミングを見極めることが釣果アップの鍵です。

「下げビシ」のテクニックと解説

状況に応じた誘い方|通常のシャクリと下げビシ

  • 釣り場の状況が悪くなければ、通常の「上方向のシャクリ」で十分に釣果が見込める。
    • コマセを撒きながら、上へシャクってエサを自然に同調させる基本的な誘い方。
  • ただし、食いが渋い(活性が低い)ときには「下げビシ」というテクニックが効果的。
    • 反射的なバイト(リアクションバイト)を狙う誘い方。
  • 「下げビシ」の操作方法:
    • 小さく竿を下に振る。
    • ビシ(コマセカゴ)を落下させ、その反動で仕掛けのエサを小さく跳ね上げるように動かす。
  • この動きでエサが不規則に動き、イサキの反射的な食いを誘う。
  • コマセの種類に関係なく使える汎用的なテクニックで、エサ取り対策にも有効。

一般的な反応の流れ:

撒き餌からの時間イサキの行動
0〜2秒コマセに反応して接近
2〜5秒コマセ内に留まり、エサに注目
5〜10秒エサを食う→アタリが出る

アタリは竿先に「コンコン」「グイッ」とした小さな反応として現れます。特にイサキは群れで行動するため、最初の1尾が食えば連続ヒットのチャンスでもあります。

注意点(初心者が陥りやすいミス):

  • コマセを撒きすぎてしまい、魚が餌を食わずに散ってしまう
  • アタリを待ちすぎてエサだけ取られてしまう

✅ 目安:アタリがなければ10〜15秒で再度誘い or 巻き上げ→再投入

船上マナーと初心者が気をつけたいポイント

船釣りは複数人での共同作業です。快適に釣りを楽しむためには、基本的なマナーを守ることが大切です。

船上で守りたいマナー:

  • タナの指示は厳守(船長の指示通りに合わせる)
  • 隣の人と仕掛けを絡ませないように配慮
  • アタリや取り込み時は「声かけ」(例:「取り込みまーす」)

初心者が気をつけたいこと:

  • 船が揺れるため、立ちっぱなしに注意し、安全靴を履くこと
  • 仕掛けを投入・回収する際は周囲を確認してから行動
  • 釣れた魚やまき餌でデッキを汚したらすぐに水洗い
  • ライフジャケットは必ず着用

✅ 良い雰囲気の船内は、全員が快適な釣りを楽しめる秘訣です!

SLJ(スーパーライトジギング)で攻めるイサキ攻略法

近年、船釣りで注目されているのが「SLJ(スーパーライトジギング)」です。これは、40g〜80g程度の軽量ジグを使い、中〜小型のターゲットを狙う新しいジギングスタイル。イサキはもちろん、ハタ・アカハタ・カサゴ・青物など多彩な魚種が釣れるため、エサ釣りとはまた違った楽しさがあります。

SLJとコマセ釣りの違いとは?使い分けのコツ

項目コマセ釣りSLJ(スーパーライトジギング)
魚の誘い方撒き餌で寄せてエサを食わせるジグの動きでリアクションバイトを誘発
タックル天秤+カゴ+ウィリー針ライトロッド+メタルジグ
主な釣り方棚合わせ+撒き餌ジグの巻き上げ・シャクリ
メリット数釣り・初心者向き活性の高い個体にヒットしやすい
難易度★☆☆☆☆(簡単)★★★★☆(技術が必要)

✅ SLJは、イサキがコマセに反応しにくい状況や、移動が多い日にも有効です!

イサキに効くおすすめジグとカラー選び

イサキは小型のベイト(イワシ・小サバ・オキアミなど)を捕食するため、細身でスリムなシルエットのジグが特に有効です。

おすすめのジグタイプと重さ

シチュエーション推奨ジグタイプ重さの目安
潮が緩い・浅場(〜30m)ロングスリムタイプ40g〜50g
潮が速い・深場(30〜60m)セミロングタイプ60g〜80g

効果的なジグカラー

  • ピンク系:朝マズメ・日中の定番。万能。
  • ブルーシルバー:ベイトがイワシのときに◎。
  • グロー(夜光)系:曇り・濁り潮・深場に強い。
  • ゴールド系:曇天時や光量が少ない状況に強い。

🎣 ジグの背と腹で色を変えた「ツートーンカラー」も効果的!

タックルセッティングとリールアクションの基本

SLJでは、感度と操作性の良いライトタックルが求められます。

基本タックル構成

タックル項目推奨スペック例
ロッドSLJ専用 6ft前後/L〜MLクラス
リール小型スピニングまたはベイト(2500〜3000番)
ラインPE0.6〜0.8号/リーダー2号前後
フックアシストフック(前後2本ずつが基本)

ジグ操作のポイント

  • 基本アクション:ショートピッチジャーク
    • 竿を小刻みに動かしながらリールを1/4〜1回転ずつ巻く
  • ただ巻き+ストップ
    • 食い渋り時やフォールを意識させたいときに有効
  • リフト&フォール
    • ジグを跳ね上げてから自然に落とすことでバイトを誘発

✅ イサキは中層〜上層にいることが多いので、ボトムだけでなくタナ全体を探る意識が大切です!

根掛かり・バラしを防ぐアプローチ術

イサキ釣りでは根掛かりやバラし(バレ)を避ける工夫も重要です。特にSLJは底を攻める釣りではないため、「中層〜上層狙い」に徹することでトラブルを減らせます。

根掛かり防止の基本

  • ジグが着底したら即座に巻き上げる(1〜2回転)
  • 船長の指示ダナよりも下に落としすぎない
  • 潮の流れを確認し、ラインの角度でジグの位置を把握

バラしを減らすには

  • アタリがあったら即合わせせず**「聞き合わせ」→巻き合わせ**
  • フッキング後は一定のテンションで巻き続ける
  • 無理に抜き上げず、タモ取りを心がける

ポイント

  • SLJは軽量ジグで中層を狙うテクニカルな釣り
  • コマセに反応しない時でもリアクションバイトで釣果が出せる
  • ジグ選び・タックルバランス・操作方法の理解が釣果に直結
  • イサキ以外にも根魚・青物も釣れる魅力的な釣法

地域別おすすめのイサキ釣りポイント&船宿情報

イサキ釣りは全国の沿岸部で楽しめますが、地域によってシーズンや釣り方、出船スタイルが異なります。ここでは主要エリア別に、実績の高いポイントやおすすめ船宿の特徴を紹介します。

関東エリア(相模湾・東京湾)の人気出船スポット

関東地方のイサキ釣りといえば、相模湾と東京湾南部エリアが代表的です。湾内で波が穏やか、釣り場までの距離も近く、初心者からベテランまで通いやすいのが魅力です。

主な出船港と釣り場例

出船港主な釣り場・特徴
葉山・佐島相模湾の定番ポイント、ウィリー釣り多用
茅ヶ崎・平塚中深場中心でコマセ釣りが主流
久里浜・金沢八景東京湾口でアクセス良好、安定した釣果

おすすめ船宿の特徴(例)

  • 葉山港「五エム丸」:ウィリー五目が得意でイサキ釣り初心者にも丁寧な対応
  • 金沢八景「一之瀬丸」:東京湾口を拠点に安定したイサキ釣果で人気

✅ 相模湾ではコマセ釣りが主流で、乗船後のタナ指示が細かく出されるため、船長のアナウンスをよく聞くことが大切です。

中部・近畿・九州の実績ポイント紹介

関東以外でも、イサキは多くのエリアで人気のターゲットです。特に水深20〜60mの岩礁帯や根周りは実績ポイントとして知られています。

中部(静岡・三重)

  • 焼津・御前崎(静岡):春から初夏にかけての大型イサキが狙える
  • 志摩・鳥羽(三重):潮流が複雑で、ウキ釣りやSLJも盛ん

近畿(和歌山・大阪湾)

  • 加太・紀北エリア(和歌山):5月〜6月が最盛期。大型実績多数
  • 泉南〜淡路島(大阪湾口):乗合船での出船が多く、家族連れにも人気

九州(長崎・大分)

  • 平戸・五島列島(長崎):SLJやカゴ釣りで良型イサキが釣れる
  • 佐伯・津久見(大分):根掛かりが少ない安定したポイントが多い

✅ 各地域では、船宿によって「ビシ釣り」「胴付き仕掛け」「SLJ」といった釣法が異なるため、事前に釣り方を確認して準備することが成功のカギです。

乗合船・仕立船のメリットと選び方

イサキ釣りで利用する船には、「乗合船(のりあいぶね)」と「仕立船(したてぶね)」の2種類があります。釣行スタイルや人数、経験値に応じて選ぶと快適な釣りができます。

比較表:乗合船と仕立船

項目乗合船仕立船
人数他の釣り客と同乗仲間だけで貸切
費用一人あたり料金で安価(7,000円〜12,000円)人数で割り勘。人数が多いと割安になる
スケジュール船宿の出船時間に合わせる出船時間やポイントを相談可能
ターゲット選択船宿の指定ターゲットに従う自由に魚種を選択可能(事前相談要)
初心者対応船長・常連がフォローしてくれることも仲間内で釣りに集中できる

初心者におすすめなのは?

  • 1人参加・初めての船釣り:乗合船がおすすめ
     → 仕掛けの説明やタナの指示もあり、安心して楽しめる
  • グループ釣行・家族釣り:仕立船が◎
     → 周囲に気を使わず、自分たちのペースで釣行可能

✅ いずれを選ぶにしても、予約時に「イサキ釣りがしたい」と明確に伝えることで、釣り方や準備がスムーズに進みます。

船宿選びでチェックしたいポイント

  • ターゲットや釣法の説明が丁寧か
  • 乗船人数の制限(混雑しすぎていないか)
  • 貸し竿・仕掛けセットの有無
  • 船長の釣果ブログ・SNSなどで実績を確認

釣ったイサキを美味しくいただく!下処理と調理法

イサキは脂がよく乗り、刺身でも焼き物でも楽しめる高級魚です。しかし、美味しく食べるには「釣ったあとの処理」が非常に重要です。ここでは、船上での締め方から、家庭でのレシピ・保存法まで、実践的なポイントを解説します。

船上での締め方と持ち帰りの保冷対策

釣り上げたイサキは、時間が経つと身が傷みやすくなります。とくに夏場は気温が高いため、正しい締め方と保冷管理が必須です。

船上での基本処理手順

手順内容・ポイント
① 脳締めイサキの目の後ろをピックで突くことで即死させる
② 血抜きエラの付け根と尾の付け根を切り、海水バケツで泳がせる
③ 保冷血抜き後はすぐに氷締めクーラーへ(氷+海水が理想)

✅ 血抜きを丁寧にすると、身の臭みがなくなり刺身の味が格段に良くなります。

持ち帰り用クーラーのコツ

  • 氷だけではNG!必ず海水を混ぜて冷水状態にする
  • 魚が氷に直接触れないようタオルや袋で保護
  • 魚体が曲がらないよう、平らに寝かせて収納

イサキのおすすめレシピ3選(刺身・塩焼き・なめろう)

釣りたてのイサキは調理方法によってまったく違った美味しさが楽しめます。ここでは家庭でも簡単にできる代表的な3つのレシピを紹介します。

① 刺身(皮付き湯引きが絶品)

  • 皮をつけたまま熱湯をさっとかけ、冷水に取って引き締める
  • 脂が多い部位は薄造りに、腹身は少し厚めに切ると◎

🔹 ワサビ醤油や柚子胡椒ポン酢が合います!

② 塩焼き(素材の旨味を引き出す定番)

  • 鱗と内臓を取り除き、全体に塩を振る(できれば30分前)
  • グリルで両面をじっくり焼いて、表面がパリッとしたら完成

🔹 大根おろしとすだちを添えると風味アップ!

③ なめろう(余った刺身のアレンジにも)

  • 刺身用のイサキを細かく叩く
  • 味噌、ネギ、大葉、しょうがを加えてさらに叩く
  • ご飯に乗せれば「漁師のまかない丼」にも!

大量に釣れたときの保存方法と下処理のコツ

イサキが大量に釣れた場合、その日のうちに食べきれないこともあります。そんなときは鮮度を保ちつつ、長期保存できる方法を選びましょう。

下処理の基本(冷凍前)

  • 鱗・エラ・内臓はすべて取り除いておく
  • 血合いはしっかり洗い流す(臭みの原因)
  • 水分をキッチンペーパーで拭き取り、空気に触れさせない

冷凍保存のおすすめ方法

方法特徴・注意点
真空パック空気に触れないので冷凍焼けしにくい
ラップ+ジップ袋袋の中の空気をしっかり抜いてから密封
切り身保存使いやすいサイズに切ってから冷凍すると便利

✅ 保存期間の目安:−18℃以下で約1か月以内に消費を!

解凍時のポイント

  • 冷蔵庫で半日ほどかけて自然解凍
  • 氷水解凍もおすすめ(うま味が逃げにくい)

まとめ

6月〜7月は脂の乗ったイサキが狙えるベストシーズン。コマセ釣りやSLJ(スーパーライトジギング)など多彩な釣法で楽しめ、初心者から上級者まで満足できるターゲットです。関東や九州など全国に人気ポイントがあり、釣ったあとは締め方や保存方法を工夫することで、刺身や塩焼きなど最高の味を家庭でも楽しめます。タックルやマナーを守って、安全で快適なイサキ釣りを満喫しましょう。

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