堤防の穴釣りでカサゴ・ソイ・アイナメ・メバルを狙う実践ガイド。1月の水温低下を踏まえたポイント選び、時間帯、防寒と安全対策まで詳しく解説します。
堤防の穴釣りは、カサゴ・ソイ・アイナメ・メバルといった根魚を手軽に狙える人気の釣りです。
基本的には一年を通して楽しめますが、1月は水温が大きく下がり、釣り方やポイント選びに工夫が必要になります。
本記事では、堤防での穴釣りの基本を押さえつつ、真冬(1月)ならではの注意点や実践的な考え方を追記形式で解説します。
寒い時期でも安全に、そして効率よく根魚を狙いたい方は、ぜひ参考にしてください。

棲息場所、分布
根魚は水深があって日中でも陽の光が届かない、暗がりを好みます。「根魚」は、読んで字のごとく、根と呼ばれる海底の岩礁帯などに棲息する魚のことをいいます。カサゴはソイとよく似た近縁種で、ソイはさらにこまかく分類でき、関東などではよく見られるのはムラソイ、日本海側にはキツネメバルが多く、東北の太平洋側ではクロソイが多いです。
堤防で釣れるソイはこの3種がメインです。
分布は、北海道から九州南岸までの日本海、東シナ海沿岸、北海道から九州までの太平洋沿岸、瀬戸内海で、大きさは30cm前後です。
海水温が下がる時期は動きが鈍くなり消波ブロックからでなくなり釣れにくくなりますが、穴釣りであれば心配することはありません。ただ、2月は水温が低すぎ、さすがに釣れにくくなります。
カサゴやソイは年中釣れますが、食いがよくなるのは春~秋の比較的海水温の高い時期になります。
産卵を意識する早春~初夏が、もっとも貪欲にエサを獲ります。
ベストシーズンは産卵を控えた10~12月です。
真冬(1月)の穴釣りは「水温低下」を前提に考える
1月は年間を通しても水温が低く、根魚全体の活性が下がりやすい時期です。
カサゴ・ソイ・アイナメ・メバルはいずれも耐寒性はありますが、秋〜初冬のように広範囲を動き回ることは少なくなります。
そのため1月の穴釣りでは、
「魚を探す釣り」よりも
「魚が身を潜めている穴をピンポイントで攻める釣り」
が中心になります。
特に意識したいのは次のような点です。
- 水深があり、水温変化を受けにくい穴
- 消波ブロックの奥側やケーソンの継ぎ目
- 潮通しが完全に止まらない場所
水温が低いほど、魚は「楽に居られる場所」から動きません。
1月は数を狙うより、1穴ずつ丁寧に探る意識が重要になります。
1月の狙い目時間帯は「日中〜夕方前」
真冬の穴釣りでは、時間帯の選び方が釣果に直結します。
夜釣りのイメージが強い根魚ですが、1月は夜間の冷え込みが厳しく、極端に食いが落ちることもあります。
おすすめの時間帯は以下の通りです。
- 日が昇り、水温がわずかに上がる 昼前後
- 晴天が続いた日の 午後〜夕まずめ直前
- 風が弱く、体感温度が下がりにくい時間帯
逆に、
- 朝一番の冷え込みが強い時間
- 日没後に一気に冷え込むタイミング
は無理に粘らず、短時間勝負に切り替える判断も大切です。
1月は「食い渋り」を想定した釣り方が有効
1月はエサを追って積極的に動く個体が少なく、アタリが小さく出ることも珍しくありません。
そのため、次のような点を意識すると釣果が安定しやすくなります。
- 同じ穴でも 仕掛けを入れる角度を変えてみる
- 反応がなければ早めに見切り、穴を替える
- アタリが小さい場合は、少し食い込ませてから合わせる
派手なアクションや誘いよりも、
「静かに落とし、じっくり待つ」
という釣りが、1月の穴釣りには向いています。
真冬の穴釣りは防寒と安全対策を最優先に
1月の堤防・消波ブロック周りは、釣果以前に安全面への配慮が欠かせません。
寒さによる集中力低下は、転倒や落水のリスクを高めます。
最低限、次の点は意識しておきましょう。
- 防寒は「重ね着」で体温調整できる服装にする
- 手先の冷え対策として防寒グローブを用意する
- フェルトスパイクやスパイクブーツで滑落防止
- 強風・高波の日は無理に釣行しない
1月の穴釣りは「短時間・安全第一」が基本です。
1月の夜釣りメバルは「低水温」を前提に考える
1月は年間でも水温が最も低い時期にあたり、メバルの行動範囲も狭くなります。
秋〜初冬のように広範囲を回遊することは少なく、身を寄せやすい場所でじっとしている個体を狙う釣りが基本になります。
特に意識したいのは以下の点です。
- 消波ブロックやケーソン周りなど、水深があり水温変化を受けにくい場所
- 潮通しが完全に止まらない外向きの堤防
- 明暗がはっきり出る常夜灯周辺でも、流れが絡む位置
1月のメバル釣りは「数釣り」よりも、一匹を丁寧に拾う意識が重要になります。
真冬の夜釣りは「時間帯選び」が釣果を左右する
夜釣りが基本となるメバルですが、1月は時間帯による差がはっきり出やすくなります。
日没直後から深夜にかけて冷え込みが一気に進むと、アタリが極端に減ることもあります。
狙いやすいタイミングの目安は次の通りです。
- 日没後しばらくして、まだ水温が下がりきらない時間帯
- 潮が動き始めるタイミングと重なる夜
- 風が弱く、体感温度が極端に下がらない日
逆に、強風で海面が荒れている夜や、放射冷却で冷え込みが厳しい日は、短時間勝負に切り替える判断も大切です。
低水温時のメバルは「小さな変化」に反応する
1月のメバルは活性が低く、アタリが出ても非常に小さいことがあります。
強い誘いや大きな動きよりも、自然にエサを見せる釣りが有効です。
意識したいポイントは以下の通りです。
- 同じポイントでも、仕掛けを落とす位置を少しずつ変える
- アタリが小さい場合は、すぐに合わせず食い込ませる
- 反応がなければ粘らず、ポイントを小刻みに移動する
「釣れない時間が続く」のも1月の夜釣りでは普通のことです。
焦らず、条件の良いタイミングを見極めることが釣果につながります。
真冬の夜釣りメバルは防寒と安全対策が必須
1月の夜釣りは、釣りそのもの以上に防寒と安全対策が重要です。
寒さで集中力が落ちると、足元確認がおろそかになりやすくなります。
最低限、次の点は意識しておきましょう。
- 防寒着は重ね着を基本にし、体温調整しやすい服装にする
- 手先の冷え対策として、防寒グローブやインナー手袋を用意する
- 夜間は足元が見えにくいため、滑りにくい靴と十分な照明を使う
- 波や風が強い日は無理に釣行しない
1月の夜釣りは「釣れる条件がそろった時だけ狙う」くらいの意識が、安全面でも釣果面でも有効です。
冬の夜釣りメバルに関連するおすすめ記事
1月の夜釣りをより安全・快適に楽しむため、以下の記事も参考になります。
- 冬の堤防釣りで失敗しない防寒対策と服装の基本(※夜釣り時の防寒・視認性対策が参考になります)
夜釣りでは体感温度が大きく下がるため、防寒対策は欠かせません。
特に1月の夜釣りでは、メバルを中心とした堤防の穴釣りが成立しやすく、低水温期ならではの狙い方を理解しておくと安心です。
- また、防寒だけでなく「冬の釣り全体の考え方」を知っておくことも重要です。「寒い時期でも釣果を伸ばすための冬釣り実践ポイント」(※低水温時の考え方が共通)
寒い時期の夜釣りでは、魚の行動パターンを理解したうえで、狙う時間帯やポイントを絞ることが重要です。
冬の夜釣りでは、メバルを含む堤防の穴釣りが成立しやすく、低水温期ならではの考え方を知っておくと釣果につながります。
いずれも、真冬の堤防釣り全般に役立つ内容です。
穴釣りの仕掛け

穴釣りの仕掛けは至ってシンプルです。
【サオ】
サオは1.2~2mほどの短めのサオを使います。硬めのバスフィッシング用ロッドとか船のビシサオが流用されます。そのほか「テトラ竿」というのが市販されています。
専用のサオの場合、サオ先が軟らかく、アタリを敏感に感じられ、胴には大型の引き込みにも耐えられるパワーを持っています。オモリの負荷ですが、波が穏やかな場合は5~10号程度を使い、波の荒い外洋に面した釣りをする場合は10~30号程度のサオが使いやすいです。
【リール】
ミチイトを張ったまま仕掛けを落とせる小型両軸リールや片軸リールが使いやすいです。
【ミチイト】
ナイロン3~6号又は、フロロンカーボン2~5号を使います。ミチイトの巻き量ですが、最悪を考えて50mは巻いておきましょう。
※ミチイトはフロロンカーボンであれば、素材表面が硬く傷つきにくいため、穴釣りにはうってつけです。
【オモリ】
中通し丸玉オモリやゴム付きナツメオモリを使います。波が静かな場合は5~10号使い、波が荒い場合は10~30号を使います。
【ハリス】
ハリスはフロロンカーボン3~5号を使います。根ずれが多い所では太めにします。ハリの長さは、根掛かりが多い時や魚の活性が高い時は5~10cmと短め、食い渋りの時は10~15cmにします。
【ハリ】
ハリはアイナメバリやマルセイゴの8~14号を使います。
※ハリのサイズについてですが、最初に大きなハリで釣り始め、アタリがあるのにハリ掛かりがしない時は、口の小さい魚の可能性がありますので、徐々にハリのサイズを下げていきます。
【エサ】
イワイソメ、アオイソメなどの虫エサ、サンマやサバの切り身、冷凍キビナゴなど
堤防のポイント
地続きの堤防では、基本的に外向きに消波ブロックが設置されています。ポイントとしては、先端や曲り角近辺やケーソンの継ぎ目周り、消波ブロックの並びがくずれている場所が狙い目です。消波ブロックから潮が払い出している部分や、沖から潮が差している場所の周辺も期待が高いです。

『釣れる穴を見極める』

『穴釣りの二つのスタイル(探る釣り、寄せる釣り)』

エサの種類とつけ方
【ムシエサ】

イワイソメ(アカイソメ)はアイナメの特効エサです。アオイソメはメバルの食いがよく、ほかの魚も口にする万能エサです。基本的なハリ付けは通し刺しですが、アオイソメなどは2~3匹を房掛けにし、エサを大きく見せて魚にアピールすることもあります。
【オキアミ】

食い込みが抜群によく、即アワセができるために潜られる率も低くなります。付け方は、尾羽根を取ってハリ先を入れ頭へと抜きます。オキアミは集魚力が強く、4~5匹をわざと外れやすく付けて、コマセの代わりにして魚を寄せて釣る方法もあります。
【身エサ】

釣具店で売られていますが、自宅で塩で締めて作るこも可能です。サンマやサバの切り身を、幅1~1.5cm、長さ5cm前後の短冊状に切り、厚みのある方からハリ先を入れて縫い刺しにするのが基本です。なるべく皮目がキラキラしたものを選びましょう。
【冷凍キビナゴ】

カサゴやソイ、メバルなどに効果を発揮するのがキビナゴの身エサです。ハリを頭から入れ胴体に抜くようにします。コツコツとアタリがあってもしばらく食い込むのを待って、サオ先がギュット絞り込まれたら大きく合わせます。
※エサ取りが多く、虫エサやオキアミが持たない場合は、堤防の際にいる磯カニなどを採取して使うのも手です。エサ取りに強く、アイナメなどが好むエサです。他に堤防について貝の身もエサになります。
※釣れたらサオを水平近くまで起こしながら一気に引き上げましょう
下記も参考にしてみて下さい
冬釣り(穴釣り)対策としてあわせて読みたい関連記事
真冬の堤防釣りを快適かつ安全に楽しむため、以下の記事も参考になります。
冬の堤防釣りで失敗しない防寒対策と服装の基本
冬の堤防釣りでは、防寒対策だけでなく、釣り方そのものを季節に合わせて考えることも重要です。
真冬でも狙える釣りとしては、堤防の穴釣り(カサゴ・ソイ・アイナメ・メバル)が代表的で、1月ならではの注意点を押さえることで安定した釣果が期待できます。
寒い時期でも釣果を伸ばすための冬釣り実践ポイント
冬は魚の活性が下がるため、広く探る釣りよりも、魚が居着く場所を丁寧に攻める釣りが向いています。
その代表例が、消波ブロック周りを狙う堤防の穴釣りで、1月でもカサゴ・ソイ・アイナメ・メバルを安定して狙うことができます。
1月は条件が厳しい分、事前準備と安全対策が釣果と満足度を大きく左右します。
さばき方、料理
さばき方

料理
クックパッドでご覧ください
引用・参考元:日本の魚釣り、さかな・釣り検索(つり人社)、さかな大図鑑(釣りサンデー)、波止釣り教室(釣りサンデー)
まとめ
堤防の穴釣りは、1月でも十分に楽しめる釣りですが、秋や初冬と同じ感覚では釣果が伸びにくい時期でもあります。
水温低下を前提にポイントを絞り、日中の暖かい時間帯を狙い、安全対策を万全にすることが重要です。
無理をせず短時間で集中して攻めることで、真冬でもカサゴ・ソイ・アイナメ・メバルとの出会いが期待できます。




