初心者でも安心!スッポン釣りに必要な道具・釣れる場所・エサ・取り込み方まで丁寧に解説。安全な始め方がわかります。
スッポン釣りに興味はあるけど、どこから始めればいいのか分からない——そんなあなたに向けた完全入門ガイドです!本記事では、必要な釣竿や仕掛け、ミミズやサバなどのおすすめエサ、スッポンが潜む川や池の特徴まで丁寧に解説。また、夜釣りの安全対策や釣った後の取り扱い、家庭での下処理方法までしっかりカバーしています。初心者でも安心して始められる情報をぎゅっと詰め込みました。静かな夜に狙うスッポン釣りの世界、あなたも一歩踏み出してみませんか?

スッポン釣りの魅力とは?初心者でも楽しめる理由
スッポン釣りは、一見すると上級者向けのイメージを持たれるかもしれませんが、実は道具がシンプルで始めやすく、静かな自然の中でゆったり楽しめる釣りのひとつです。また、釣れたスッポンは食材としても高級で、美容や健康にも良いとされるため、釣り+食の楽しみがセットになっているのも大きな魅力です。
スッポンは臆病で警戒心が強いため、じっくりとした釣りになりますが、そのぶん1匹釣れたときの達成感は格別。また、釣れる時間帯は主に夜間や早朝であるため、混雑を避け、静かな時間を自分のペースで楽しむことができます。
静かな夜の釣りにぴったりなターゲット
スッポン釣りの魅力のひとつは、夜釣りに適していることです。昼間は物陰に潜んであまり動かないスッポンですが、夜になるとエサを求めて活動的になるため、釣れる確率がぐっと高まります。
特に以下のような人にはおすすめです:
- 昼間は仕事や家事で忙しい人
- 静かな環境で落ち着いて釣りをしたい人
- 夜のアウトドアを楽しみたい人
夜釣りに必要な道具としては、ヘッドライトや虫よけスプレー、防寒具などがあります。安全面に配慮しつつ、静かな川辺でライトを頼りに釣りをする時間は、都会では味わえない癒しのひとときになります。
美味しくて栄養満点!スッポンの魅力
スッポンといえば、高級食材として知られ、栄養価が非常に高いことで有名です。特に以下のような栄養素が豊富に含まれています:
栄養素 | 効果 |
---|---|
コラーゲン | 美肌効果、関節の健康維持 |
ビタミンB群 | 疲労回復、代謝促進 |
鉄分・亜鉛 | 貧血予防、免疫力向上 |
良質なタンパク質 | 筋肉・内臓の修復、体力維持 |
スッポンは鍋料理として有名ですが、釣ってきた個体を自宅で下処理して食べることで、食のありがたみをより強く実感できます。スーパーや料亭で食べると高価なスッポンも、自分で釣れば実質無料で楽しめるというのも、釣り人にとっての大きな魅力です。
スッポン釣りは意外と手軽に始められる
スッポン釣りは特別なライセンスや高価な道具が必要なわけではなく、初心者でも最低限の道具があればすぐに始められる釣りです。必要な道具は以下のようにとてもシンプルです:
- 中~長めの釣竿(磯竿や投げ竿でもOK)
- スッポン用の仕掛け(重めのオモリ+1本針)
- エサ(ミミズ、サバ、魚肉ソーセージなど)
- 夜釣り用ライト・虫除け・軍手
- スッポンを入れるバケツやネット
また、スッポンは特定の季節(初夏〜初秋)や場所(川の淀み、泥底の池)を狙えば比較的高確率で釣れるため、釣果に恵まれる実感を得やすい釣りでもあります。
初心者にとって「釣れる楽しさ」は非常に重要な要素なので、道具が簡単・釣れる実感がある・食べられるという三拍子がそろったスッポン釣りは、まさに入門にぴったりの釣りだといえるでしょう。
スッポン釣りに必要な道具一覧と選び方
スッポン釣りを始めるには、専用の高価な道具を揃える必要はありません。基本的な釣具と、スッポンの習性に合わせた仕掛けやエサを用意すればOKです。さらに、スッポン釣りは夜に行うことが多いため、安全のためのライトやヘッドランプも欠かせません。
ここでは、これからスッポン釣りを始める方のために、「釣竿・仕掛け」「エサ」「夜釣り装備」の3つに分けて道具の選び方をわかりやすく解説します。
おすすめの釣竿と仕掛け
スッポンは基本的に底に潜んでエサを待ち構える魚(底物)なので、仕掛けも底狙いの仕様にするのがポイントです。釣竿やリールは以下のようなもので十分対応できます。
釣竿の選び方(おすすめ)
竿の種類 | 長さ目安 | 特徴とメリット |
---|---|---|
磯竿・万能竿 | 3〜5m | 柔らかくアタリが分かりやすい、扱いやすい |
投げ竿 | 3.5〜4m | 遠投可能で、広範囲を探るのに便利 |
コンパクトロッド | 2〜3m | 軽量・携帯性抜群。移動が多い場合におすすめ |
仕掛けの構成
以下は基本的なスッポン仕掛けのイメージです。
竿
│
リール(道糸:ナイロン3~4号)
│
中通しオモリ(5号前後)
│
スイベル(ヨリモドシ)
│
ハリス(2〜3号、30cm前後)
│
丸セイゴ針 or カン付チヌ針(8~12号)
│
エサ(ミミズ・サバ・ソーセージなど)
仕掛けのコツ
- スッポンは強い引きをするため、糸は太めを使用
- オモリは中通し式にして違和感なく食わせる
- 針は飲まれても取りやすいカン付きチヌ針などが便利
まずはこの道具セットで始めよう!
初心者向けに、最小限の道具を以下にまとめました:
分類 | 必要な道具 |
---|---|
釣竿・仕掛け | 磯竿または投げ竿+ナイロン糸+中通しオモリ+チヌ針 |
エサ | ミミズ or サバ or ソーセージ |
補助装備 | ヘッドランプ+虫除け+タモ+バケツ |
これらの道具さえそろえれば、今日からでもスッポン釣りを始めることができます。
エサの種類と特徴(ミミズ・サバ・ソーセージ)
スッポンは雑食性で、動くものやにおいの強いエサに反応するのが特徴です。以下のようなエサがよく使われています。
主なエサとその特徴
エサの種類 | 特徴 | おすすめの場面 |
---|---|---|
ミミズ(ドバミミズ) | 生きて動くため食いつきが良い、万能タイプ | 水の透明度が高い川、食いが渋いとき |
サバの切り身 | 油分・においが強くアピール力抜群 | 濁りのある池、夜釣りで広範囲を狙いたい時 |
魚肉ソーセージ | 安価・手軽・長持ちする。意外と釣果あり | 初心者、子どもとの釣り、コスパ重視時 |
エサの付け方のコツ
- ミミズは数匹を縫うように針に付けるとより自然
- サバは脂が出る皮目を外側にして切り身をセット
- ソーセージは1cm幅で切って通し刺しにするのが効果的
においと動きの両方を意識することで、スッポンの捕食本能を刺激しやすくなります。
夜釣り用のライト・ヘッドランプの選び方
スッポン釣りは、夜間の方が釣果が高くなる傾向があるため、暗闇での安全確保と作業効率を高めるために、ライト類は非常に重要です。
ライト選びの基本(釣り人の視点から)
種類 | 特徴 | 使用シーン |
---|---|---|
ヘッドランプ | 両手が使える、頭に装着。明るさ・防水性が重要 | 仕掛け交換、取り込み時 |
ランタン | 周囲を広く照らす。テントや作業場周辺を明るくできる | 釣り座全体、仲間との釣り |
手持ちLEDライト | ピンポイントで照らせる、魚の確認や写真撮影に便利 | スッポン確認時、道具探しなど |
ライト選びのポイント
- 防水・防塵仕様(IPX4以上)を選ぶ
- 赤色ライトモードがあると魚への刺激を抑えられる
- ヘッドランプは300ルーメン以上の明るさが安心
- 予備の電池や充電ケーブルも忘れずに持参
特に暗い場所での針結びやスッポンの取り込みでは、明るく両手が使えるヘッドランプが非常に役立ちます。
スッポンが釣れる時期と時間帯は?
スッポン釣りで成果を上げるには、「いつ釣るか」=時期と時間帯の選定が非常に重要です。スッポンは季節や水温、昼夜の変化に敏感であり、行動パターンに合わせて狙うことで、効率よく釣果を伸ばせます。
特に「釣れない時期」にいくら仕掛けやエサを工夫しても効果は薄いため、まずは活動が活発になる季節と時間帯を把握することが基本です。
季節ごとの動きと釣れやすいタイミング
スッポンは変温動物(冷血動物)で、水温の影響を大きく受けます。季節によって行動量が変化するため、狙うタイミングも変わります。
スッポンの季節別活動パターン
季節 | 活動の傾向 | 釣りの難易度 |
---|---|---|
春(4〜5月) | 冬眠明けで動きが鈍い。気温上昇で徐々に活動開始 | やや難しい |
初夏(6〜7月) | 水温が安定して活発化。エサへの反応が良くなる | 釣りやすい |
盛夏(8〜9月) | 最も活発な時期。夜釣りでは高確率でヒットする | 釣りやすい |
秋(10月) | 気温・水温の低下とともに活動量減少。徐々に深場へ移動 | やや難しい |
冬(11〜3月) | 完全に冬眠。泥に潜って動かない | 釣れない |
✅ ワンポイントアドバイス
- 水温20〜28℃前後が最も活性が高くなる目安
- 春と秋は晴天で気温が高い日中を狙うとチャンスあり
- 活性が落ちる時期は、エサを強くアピールできるサバがおすすめ
昼より夜がおすすめ?時間帯別の傾向
スッポンは夜行性の傾向が強いため、一般的に夜釣りが有利とされています。特に気温が高くなる初夏〜夏にかけては、日没後の方がエサを探して水中を動き回ります。
✅ 時間帯別の釣果傾向
時間帯 | 活性・釣果の特徴 |
---|---|
早朝(4〜6時) | 活動開始直後で、ポイント次第では高確率 |
日中(10〜16時) | 浅場の日陰や泥底に潜みがち。警戒心が高く難易度高め |
夕方(17〜19時) | 活動が活発になり始める時間帯でアタリが増える |
夜間(19〜24時) | 最も活発。警戒心も薄れ、エサへの食いつきが良くなる |
深夜(24〜3時) | 活性がやや下がるが、浅瀬に出ている個体が狙いやすいこともある |
✅ 実釣者の声(具体例)
「19時過ぎに仕掛けを投げて、30分後に強い引きが。釣り上げたのは甲羅30cmの立派なスッポンでした。昼間はアタリゼロだったのに…やっぱり夜が正解!」
ベストシーズンを狙って効率的に釣ろう
スッポン釣りのベストシーズンは6月~9月の初夏~盛夏です。この時期は水温が安定し、エサへの反応が非常に良くなるため、初心者でも比較的簡単に釣果を得やすいです。
✅ 効率よく釣るためのタイミング戦略
- 月別おすすめカレンダー
月 | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
6月 | ★★★★☆ | 活性上昇、釣り人も少なく穴場も多い |
7月 | ★★★★★ | 活性MAX、夜釣りで連続ヒットも期待 |
8月 | ★★★★★ | 水温安定、浅場にも出るため初心者向き |
9月 | ★★★★☆ | 活性持続。夏の名残で釣果あり |
10月 | ★★☆☆☆ | 水温低下により徐々に釣れづらくなる |
- 天候も考慮することが大切
- 晴れの日の夕方〜夜がベスト
- 雨の翌日は水が濁り、スッポンの警戒心が薄れて釣れやすい
✅時期と時間を押さえるだけで釣果が変わる!
スッポン釣りは「どこで釣るか」も重要ですが、「いつ釣るか」の方が成果に直結します。まずはベストシーズンの夏場の夜釣りからスタートし、季節や時間に応じたポイントを押さえることで、初心者でも着実に釣果を伸ばすことができます。
スッポンがよくいる場所を見つけるコツ
スッポン釣りで最も重要な要素のひとつが「どこで釣るか」です。いくら道具やエサが完璧でも、スッポンのいない場所では釣果は得られません。
スッポンは特定の水辺環境や地形を好んで生息するため、その「習性」と「好む場所」の傾向を知ることが釣果への近道です。
この章では、川や池、沼といったフィールドごとの狙い目、スッポンの習性、水深や地形などの環境条件について詳しく解説していきます。
川・池・沼…狙うべきポイントとは?
スッポンは、全国の淡水域(河川・池・湖沼など)に広く生息しており、以下のような場所で釣れる可能性があります。
✅ フィールド別の特徴と狙い目
フィールド | 特徴 | 狙うべき場所の例 |
---|---|---|
川(中流域) | 流れが緩やかで水深があり、エサも豊富 | 川の曲がり角のワンド、障害物周辺 |
池・ため池 | 比較的浅く、岸からでもアプローチしやすい | インレット周辺、アシの根元、日陰の岸際 |
沼・湿地 | 泥底で水温が安定しており、スッポンの生息数も多め | 水草の多いエリア、ゴミ溜まり、橋の下など |
✅ 実際に釣り人が挙げる「穴場」の具体例
- 農業用ため池の排水口付近(エサが溜まりやすい)
- 河川敷のカーブ内側(流れが緩くスッポンが好む)
- 折れた木の下や杭の影(隠れる場所がある)
スッポンの習性から見る「よく潜む場所」
スッポンを探すうえで鍵となるのが「隠れるのが得意で、警戒心が強い」という習性です。基本的に人の目につかない場所を好み、昼間は泥の中に潜って静かにしていることも多いです。
✅ スッポンの主な習性
- 日中は隠れ、夜に活動的になる(夜行性)
- 泥に潜ることで外敵から身を守る
- 水温の安定した場所を好む
- 静かで人の気配が少ない場所に集まりやすい
これらの習性を踏まえると、水底が泥質で、障害物があり、流れが緩やかな場所が「よく潜む場所」といえます。
✅ 潜みやすい環境例
- 岸際の草むらの根元やアシの下
- 倒木やゴミ溜まりのそば
- 橋脚や石垣の影
- 堰(せき)や取水口の脇など
水深・泥地・日陰がキーワードになる理由
スッポンが好む場所を一言で表すなら、「深くて泥があり、日が当たらないところ」です。この3要素は生息環境として非常に重要です。
✅ スッポンが好む「環境条件」とは?
環境条件 | 理由・根拠 |
---|---|
水深 | 1.5~2.5m程度が理想。水温が安定しやすく、外敵からも身を隠せる |
泥地 | 泥の中に潜りやすい。冬眠時や日中の隠れ家として重要 |
日陰 | 日差しを避け、暑さや人の目から身を守る |
✅ 環境条件別の「釣れる確率アップポイント」
条件 | 具体的なポイント例 |
---|---|
水深あり | 船着場、用水路の合流点、堤防の内側 |
泥地 | 小さな入り江、水草の生えた岸辺、ため池の中央 |
日陰 | 橋の下、桟橋の裏、岸辺の雑木林の影など |
✅ 図解:スッポンが潜む典型的な釣り場構造(断面図)
[岸辺]────┐ [日陰の草むら]
│
←←← [泥底] ←←← スッポン潜伏ゾーン
[水深 1.5m〜2m]
│
[対岸]────┘ [沈み木・障害物あり]
✅ 地形と環境を見極めれば、釣果はグッと伸びる!
スッポン釣りは「運任せ」ではなく、地形・環境・習性の理解に基づいて戦略を立てる釣りです。次に釣り場へ向かう際は、以下の3点を意識しましょう。
🔍 スッポンがいる場所を見極めるポイント
- 泥の多い底、流れが緩い、隠れ場所がある
- 橋の下や岸の草陰など、人が少ない日陰
- 水深がある池や河川の湾曲部、障害物のそば
これらの「釣れる場所の条件」を押さえておくことで、無駄撃ちせず効率よくスッポンを狙うことが可能になります。
釣果アップ!エサの選び方と付け方のコツ
スッポン釣りにおいて、エサ選びと針への付け方は、釣果を左右する大きなポイントです。エサは単に針に刺せばいいというものではなく、スッポンの嗅覚・視覚・習性を意識して選び、自然に見せる工夫が必要です。
また、同じエサでも、釣り場の水質や時間帯、気温によって反応が変わるため、状況に応じた使い分けも釣果アップのカギとなります。
ここでは、「代表的なエサの比較」「針への自然な付け方」「状況に応じた選び方」の3点から詳しく解説していきます。
ミミズ・魚肉ソーセージ・サバの比較
スッポンは雑食性で、においや動きに反応します。そのため、**「動くエサ」「においが強いエサ」**が効果的とされ、以下のようなエサが広く使われています。
✅ 主なエサの特徴比較表
エサの種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ミミズ(ドバミミズ) | 生きエサ。動きとにおいで強力にアピール | 反応が良い。汎用性が高い | 夏場は弱りやすい。管理がやや面倒 |
サバの切り身 | 油分とにおいが強く広範囲にアピール | 池や沼での集魚力が高い | すぐに傷みやすく、針持ちもやや弱い |
魚肉ソーセージ | 人工エサ。においと色で誘う | 安価・保存が簡単・長持ち | 活性が低いときは見向きされないこともある |
✅ 実釣者のコメント例
「ミミズは警戒心の強いスッポンにも強い印象。特に流れのある川で強かった」
「ソーセージは釣れない時に気軽に試せて、意外とヒットすることがある」
エサを自然に見せる「針の付け方」
いくら良いエサを使っても、針への刺し方が不自然だと食いが悪くなるのがスッポン釣りの特徴です。スッポンはエサをじっくり観察してから口に入れることが多いため、違和感を与えない工夫が必要です。
✅ エサ別・針の付け方のコツ
エサ | 針の刺し方とポイント |
---|---|
ミミズ | 数匹を「通し刺し」で針が隠れるように。動きを活かすため、端は少し垂らす。 |
サバの切り身 | 皮付きで5cm程度にカット。皮を外側にして「チョン掛け or 背掛け」でにおいを拡散。 |
ソーセージ | 1cm厚に切って「通し刺し」または「一刺し」。針の軸が見えないように隠す。 |
✅ ミミズの針の刺し方(通し刺し)
┌─────────────┐
│ 針 │← 針先からミミズの頭を刺し入れ、
│ →──────→ │ 途中で折り返しながら刺す
└─────────────┘
(※ 針が見えないように全体を覆うのが理想)
✅ よくあるNG例(初心者注意)
- 針が丸見え → 警戒されてスルーされる
- エサが外れやすい → アタリがあってもフッキングできない
- 大きすぎる塊 → 飲み込みにくく、針掛かりしない
釣り場の状況に応じたエサの使い分け
釣り場の水質や時間帯、季節、スッポンの活性によって、エサの反応は大きく変わります。釣れないと感じたときは、エサをローテーションしてみるのも一つの手です。
✅ 状況別・おすすめエサ一覧
釣り場状況 | おすすめエサ | 理由 |
---|---|---|
流れのある川(透明度高め) | ミミズ | 動きが強調され、視認性とにおいで誘える |
濁りのある池や沼 | サバの切り身 | 強いにおいで広範囲にアピールできる |
活性が低い、釣れない時 | 魚肉ソーセージ | 安定して針に残り、試しとして手軽に投入可能 |
夏場の夜釣り | サバ or ミミズ(混合) | 活性が高いので、におい+動きの合わせ技が効果的 |
日中の警戒心が強い時 | 細めのミミズのみ | 自然で小さめなエサが違和感を与えにくい |
✅ エサローテーションのコツ
- 30〜60分釣れなければエサを変えて様子を見る
- ミミズ+サバをダブル掛けするのも有効
- エサの保存状態や鮮度にも注意を払う
✅ 釣れるエサは「状況」と「見せ方」で決まる!
スッポン釣りでは、エサの選択と付け方が釣果を大きく左右します。初心者こそ、「1種類だけで粘る」のではなく、以下を意識してみてください。
🔍 エサ選び・使い分けのポイント
- 基本はミミズ+切り身(サバ)+人工(ソーセージ)の3本柱
- 針に自然に見えるように丁寧に刺す
- 活性・水質・場所に応じてローテーションを活用
このように工夫を凝らすことで、初心者でも驚くほど釣果が上がることがあります。
スッポン釣りの基本ステップと注意点
スッポン釣りは仕掛けもシンプルで初心者にも始めやすい一方で、独特の「釣り方の流れ」や「扱いのコツ」を知らずに挑むと、アタリを逃したり、暴れるスッポンに手を噛まれるなどのトラブルにもつながります。
ここでは、スッポン釣りの基本ステップを「仕掛け投入→アタリの見極め→取り込み→安全な扱い」まで順を追って解説し、初心者が気をつけたいポイントも併せて紹介します。
仕掛けの投入からアタリの見極めまで
スッポン釣りのスタートは「仕掛けの投入」から。仕掛けは底を狙うように設計された“底釣り仕掛け”で、アタリは微妙なラインの動きで判断する必要があります。
✅ 基本的な流れとポイント
- 仕掛けを底まで沈める
→ 中通しオモリの自重で自然に着底させる - 糸ふけを取ってラインを張る
→ 違和感なくアタリを感知するために必要 - ロッドホルダーや石に固定して待機
→ 夜釣りでは目視よりラインの動きに注目
✅ アタリの出方と見極め方
アタリのタイプ | 特徴 | 対応策 |
---|---|---|
コツコツ小さく震える | スッポンがエサをかじっている初期反応 | **早合わせしない!**見極めて待つ |
ゆっくりラインが引っ張られる | 食いつきが深くなったタイミング(本アタリ) | このタイミングで合わせるのが基本 |
強く引き込まれる | 飲み込み完了+移動開始の合図 | リールで糸を巻きつつ大きくアワせる |
📌 アドバイス
- アワセはタイミングが命。早すぎても遅すぎても針掛かりしません。
- 夜釣りでは、鈴付きの竿先ベルやLEDウキを使うとアタリがわかりやすくなります。
ヒット後の取り込み方と暴れ対策
スッポンは針に掛かった後、強い引きと独特の暴れ方をするのが特徴です。適切な取り込みと取り扱いをしないと、竿が折れたり、手を噛まれる危険があります。
✅ 取り込みまでの手順
- ヒット確認後、竿を立ててテンションを保つ
→ 無理に巻かず、ラインを張ったまま魚の動きを確認 - 暴れが収まるまでリールで少しずつ寄せる
→ 強引な巻き取りはバラシや糸切れの原因に - 足元まで来たらタモ網(ランディングネット)で確実にキャッチ
→ 網がないと岸で暴れて逃げられる危険あり
✅ 暴れ対策と安全な持ち方
状況 | 対処法 |
---|---|
岸で暴れる | 手を出さず、まずタオルで包むかバケツに入れる |
手で掴む必要がある場合 | 後ろから甲羅の縁を持つ(頭が届かない位置) |
車で持ち帰る場合 | フタ付きのバケツやコンテナで通気を確保しつつ逃げられないようにする |
初心者がやりがちなミスと対処法
初心者がスッポン釣りでよく陥る失敗には、タイミングミス・道具ミス・取り扱いミスなどがあります。事前に対処法を知っておくだけで、トラブルはぐっと減ります。
✅ 代表的なミスと対処法
ミスの内容 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
アワセが早すぎて針が掛からない | 本アタリ前に反応してしまう | ラインの引き込みが始まるまで待つ |
エサが頻繁に外れる | 刺し方が浅い or 針が小さい | 針のサイズを見直し、通し刺しでしっかり固定 |
バケツから逃げられる | フタがない or 水深が浅い | 深めでフタ付きのバケツ+重しで対応 |
手を噛まれる | 正面から持つ、甲羅の前部を掴む | 後ろ側から両手で甲羅の端を持つ(顔から遠い位置) |
✅ その他の注意点
- 夜釣りではライトのバッテリー切れに注意
- 雨後の増水やぬかるみには滑落・転倒リスクがある
- 周囲に人がいない静かな場所を選ぶと釣果アップしやすい
✅ 落ち着いて対応すれば誰でも釣れる!
スッポン釣りは、基本の流れを覚えれば初心者でも十分に楽しめる釣りです。とくにアタリの見極めと、暴れるスッポンの扱いに注意することで、安全かつ確実に釣果を伸ばすことができます。
釣れたスッポンの安全な取り扱い方法
スッポンは釣った後の扱いを誤ると、強力なアゴで噛まれる危険性がある生き物です。釣り上げた瞬間からの取り扱いを正しく知っておくことで、自分や周囲の安全を守ることができます。
また、スッポンは活かしたまま持ち帰ることも多く、**調理前には必須の“泥抜き”や“下処理”**が必要になります。この章では、安全にスッポンを扱うための持ち方、持ち帰りのコツ、家庭での処理法について詳しく解説します。
噛まれないための持ち方と処理手順
スッポンの口は鋭く、油断して手を近づけると本気で噛んできます。特に30cm以上の個体は噛む力が非常に強く、けがの原因にもなりかねません。
✅ 安全な持ち方の基本
どこを持つ? | 解説と理由 |
---|---|
甲羅の後方左右の縁 | スッポンの頭は前にしか伸びないため、後方からなら安全です。 |
両手でしっかり持つ | 片手だと暴れて落とす危険あり。滑り止め付きのグローブを使うと安心です。 |
タオルで包んでから持つ | 捕まえにくいときや暴れるときは、バスタオルでくるんでから持つと安全です。 |
📌 正しい持ち方のイメージ
_____
/ \
| (●) (●)| ←頭と手足は出ている
\____/
↑↑ ←ここ(甲羅の後ろ)を両手でしっかり掴む
✅ 処理時の注意点
- 釣り上げ後すぐに素手で触らない
- 首が長いので「安全な持ち方」をしても油断は禁物
- 家で処理するまで、しっかりフタ付き容器に保管すること
活かして持ち帰る方法(専用バケツ・ネット)
スッポンは泥抜きをするため、持ち帰って生かしておくことが一般的です。活きたまま持ち帰るには、適切な容器と管理方法が必要です。
✅ 持ち帰りに適した容器の選び方
容器タイプ | 特徴・注意点 |
---|---|
フタ付きのバケツ(20L以上) | 深さがあり、逃げにくい。フタに穴を開けて通気性を確保 |
魚用の活かしネット | 現地で一時的に活かしておくには最適。ただし持ち運びには不向き |
大型クーラーボックス | 仕切りと空気穴を作ることで代用可能。フタに重しを乗せるとさらに安心 |
✅ 活かして持ち帰るときのポイント
- スッポンは脱走名人。少しのスキマでもすり抜けて逃げます
- 水は浅め(5〜10cm)+底にタオルや布を敷くと落ち着く
- 酸欠に弱いので密閉しない(フタに通気穴を)
- 長時間の移動時はこまめに水を替えるかエアーポンプを使用
- 夏場は保冷剤や凍らせたペットボトルで温度管理を
スッポンを家庭で食べるときの下処理の基本
スッポンは栄養価が高く、鍋料理などで親しまれていますが、調理には必ず「泥抜き」「血抜き」「湯引き」といった下処理が必要です。これを怠ると、泥臭さや臭みが残り、食べられたものではなくなります。
✅ 下処理の流れ
ステップ | 内容とポイント |
---|---|
① 泥抜き | 約3〜5日、水替えを毎日行いながら涼しい場所で飼育。エサは与えない |
② 血抜き | 専門の処理場 or 自分で行う場合は法令を遵守し、人道的に行うことが必須 |
③ 湯引き | 湯をかけて表面の皮をむきやすくし、内臓と甲羅を分離。滑りを取るために塩でよく洗う |
④ さばき方 | 甲羅を開き、内臓(胆嚢など)は慎重に除去。肉は部位ごとに分けて冷凍保存が基本 |
✅ 注意点と補足
- 血抜き・解体が不安な場合は、処理してくれる魚屋やジビエ専門店に持ち込むのが安全
- 内臓には苦味や毒素がある部位(胆嚢)があるため、破らず慎重に取り除く
- 食べる際は、スッポン鍋、ゼラチン煮、スープなどにするのが定番で美味しい
✅ 安全第一で最後まで楽しもう!
スッポン釣りの楽しみは釣るだけでなく、最後まで丁寧に扱って、美味しくいただくことにもあります。ただし、安全を無視すると思わぬけがや食中毒の原因になります。

🔍 釣った後の取り扱いポイント
- 噛まれないように「後方から」しっかり持つ
- 活かして持ち帰るには脱走・酸欠・温度管理に注意
- 食べるなら泥抜き・血抜き・湯引き・内臓処理を忘れずに
スッポン釣りを長く楽しむためのアドバイス
スッポン釣りは、道具がシンプルで始めやすく、自然の中で静かに楽しめる魅力的な釣りですが、安全管理や継続的な改善も欠かせません。夜間の釣行、取り扱いのリスク、釣果の分析、情報共有などに気を配ることで、より充実したスッポン釣りライフを送ることができます。
以下では、「安全対策」「釣果の記録と反省」「情報共有の方法」に分けて、長く楽しむためのポイントをご紹介します。
安全第一!夜釣りでの注意点
スッポン釣りは夜に最も釣果が上がるため、夜釣りが主流ですが、夜間は視界が悪く、トラブルも起こりやすいのが事実です。「安全対策を怠らないこと」がスッポン釣りを長く続ける基本です。
✅ 夜釣りでの主なリスクと対策表
リスク項目 | 対応策・予防方法 |
---|---|
足場の悪さ | 昼のうちに下見。ヘッドライト+滑りにくい靴を着用 |
落水・滑落 | ライフジャケット着用。1人釣行は避ける |
虫・ヘビなどの生き物 | 長袖・長ズボン+虫除けスプレー使用。草むらには極力入らない |
防犯・不審者対策 | 人気のない場所では複数人で釣行。車や道具の管理も徹底する |
📌 夜釣りに必須の持ち物(チェックリスト)
- ヘッドランプ(予備電池付き)
- 防水仕様のスマホ or GPS付き携帯
- 笛やライト付き防犯グッズ
- 軍手・長靴・タオル
- 救急セットと飲料水
次回に活かす釣果メモと反省のススメ
スッポン釣りは「一度釣れたから終わり」ではなく、「毎回の反省と記録」が上達の鍵です。釣行のたびにメモをつけることで、自分なりの傾向やポイントが見えてきます。
✅ 記録しておきたい基本情報
項目 | 内容の例 |
---|---|
日時 | 例:2025年6月20日 夜19時〜22時 |
釣り場 | 例:〇〇川中流域、堰の手前のワンド |
使用エサ | 例:ミミズ→アタリあり、サバ→ノーアタリ |
天気・水温 | 例:曇り、気温26℃、水温23℃ |
ヒット時間帯 | 例:21時30分ごろアタリ→釣果1匹 |
反省・改善点 | 例:針掛かりしなかった→エサの付け方を見直す |
✅ 記録の形式
- スマホのメモ帳アプリを活用(簡単・いつでも見返せる)
- 専用の「釣行ノート」を1冊持つと達成感も高い
- 写真付きで記録すると後で見返すときにわかりやすい
SNSや釣果アプリで情報共有しよう
スッポン釣りを長く楽しむには、他の釣り人と情報交換をしながら学び合うことも非常に有効です。特に近年は、SNSや釣果記録アプリを使ってリアルタイムで情報を共有する人が増えています。
✅ 活用できるプラットフォーム
サービス名 | 特徴・おすすめの使い方 |
---|---|
写真中心の記録に向く。**ハッシュタグ「#スッポン釣り」**で情報収集可能 | |
X(旧Twitter) | 即時性が高く、釣果報告や現地の状況共有がしやすい |
FishRecord | 釣果記録専用アプリ。天候・潮位・ヒット時間も記録でき、分析に最適 |
YouTube | 実釣動画を参考にできる。仕掛けや針の動きなどが視覚的に理解しやすい |
✅ 情報共有のメリット
- 新しい釣り場やポイントの発見につながる
- 季節ごとの釣果傾向が見えてくる
- トラブルや危険事例の注意喚起も得られる
- コメントやDMで釣り仲間ができることも
✅ 釣りは「安全・記録・交流」が三本柱!
スッポン釣りを長く楽しむためには、釣る楽しさに加え、安全管理・振り返り・人とのつながりを意識することが大切です。
🔍 長く楽しむための3つの視点
- 安全第一で、無理なく釣行すること
- 釣果や失敗を記録し、毎回成長する意識を持つこと
- 他人の経験や知識とつながることで視野を広げること
自分なりのスタイルを確立しながら、自然と向き合うスッポン釣りを末永く楽しんでいきましょう。
まとめ
スッポン釣りは、道具がシンプルで初心者でも始めやすく、夜の静かな時間を楽しめる奥深い釣りです。釣れる場所や時間、エサの選び方を正しく理解し、安全に配慮して取り扱えば、釣果も楽しさもぐんとアップします。本記事では、基本の道具や仕掛けから釣れる時期・場所・エサのコツ、安全な取り扱い方、釣果記録の重要性までを網羅的に解説しました。知識と工夫で、スッポン釣りの魅力を最大限に味わいましょう。